大玉中学校日記

出来事

音楽 PTA親子奉仕作業、ありがとうございました

 5月27日(土)、朝6時よりPTA整備委員会主催の「親子奉仕作業」が行われました。3年全クラス・2年1組の保護者の方と生徒・教職員が校舎周辺の除草作業にあたりました。前日の雨によって、絶好の“草むしり日和”、校舎周辺がとても美しくなりました。ありがとうございました!

    

音楽 自転車盗防止にはツーロック!

 5月26日(金)、郡山北警察署本宮分庁舎、少年警察ボランティアの方がいらっしゃり、「自転車盗被害ゼロ」に伴うキャンペーン活動が行われました。駅や家の軒下から自転車が盗まれる被害が多くなっていること、盗まれた自転車の9割近くが鍵をしていなかったために盗まれていること、自転車盗防止にはツーロックが最も効果的だということ等を伺いました。自宅でも安心することなく、自転車をとめるときは確実に鍵をかけて盗難防止を心がけましょう。
 本校の安全委員のみなさんもチラシやティッシュペーパー配付のお手伝いを行い、活躍しました。

    

音楽 PTA親子奉仕作業、お世話になります

 久しぶりの雨にしっとりと濡れた木々の緑は本当に美しいものです。本校中庭で見事に咲くツツジや薔薇もいっそう輝きを増しています。
 さて、今週の土曜日(5/27)、PTAの親子奉仕作業(敷地内除草と整備)が予定されています。朝早くから恐縮ですが、ご協力をどうぞよろしくお願いします。
※参加者 2年1組 3年1~3組の生徒と保護者 PTA整備委員
※日 程
  PTA整備委員集合 5:45 
  開会式 6:00
  作業 6:55まで
  閉会式 7:00
  整備委員による片付け 7:20 
※雨天時 校舎内の美化作業となります

   

音楽 はじめての中間テスト!

 5月24日(水)、1年生にとって初めての中間テストが行われています。4校時目は英語のテストがあり、リスニングテストもありました。
 “テストはこれまでの自分の姿を写す鏡”…テストではっきりとした自分の「できない・わからない」ところを、「できる・わかる」に変えていくことが最も大切なことです。ご家庭でも、テスト後の学習を大事にするようお声がけください。

  


(昼休みも熱心にテスト勉強しています)

音楽 避難訓練を行いました

 5月22日(月)、安達地方広域行政組合南消防署から署員(3名)の方をお招きし、避難訓練を実施しました。万が一に備え、全校生が速やかに校庭に避難することができました。署員の方からは、学校で災害が起きた場合は先生の指示をよく聞いてそれに従うこと、家にいるときに災害が起きた場合は状況をよく判断して、特にお年寄りに配慮して助けあうこと、などの講話がありました。実際に消火器を使用して消火訓練も行われました。
 ~備えあれば憂いなし~ ぜひご家庭でも、非常用持ち出しバッグの準備、非常時のご家族同士の安否確認方法、避難場所について確認するなど、災害に対して備えましょう。

   

音楽 学習旅行【1学年・いわき方面】

 5月19日(金)、1学年は学習旅行でいわき方面に行ってきました。環境創造センターで放射線について学び、塩屋崎灯台では語り部の方のお話を心で受け止めていました。最後はアクアマリン福島において、班行動で活動し友達との交流を深めました。とても楽しく有意義な1日でした! 今日学び得たことを、これからの学校生活に生かしてほしいと思います!!

   

花丸 応援ありがとうございました【陸上部】

 第60回福島県中学校体育大会陸上競技大会県北地区予選会が5月16・17日にとうほうみんなのスタジアムで行われました。入賞者は次のとおりです。保護者の皆様、応援ありがとうございました。なお、入賞者が参加する県大会は7月3日から郡山市・開成山陸上競技場で行われる予定です。

 ◎共通走高跳 第1位 矢野出龍
 ◎共通棒高跳 第4位 橋本真那斗
 ◎共通砲丸投 第4位 鈴木大斗
 ◎男子2年100m 第5位 星龍之介
 ◎女子2年100m 第7位 春日心愛


音楽 がんばれ!陸上部・特設陸上部

 5月15日(月)、県北地区中体連陸上競技大会の壮行会が行われました。校長先生からは「大事なのはどれだけ本気になって取り組んだか。33名の選手の皆さん、自己ベストを目指し、失敗を恐れずチャレンジしてきてください!」と激励の言葉がありました。補助員を含め、大玉中生として“大玉プライド”をもって大会に参加してきてほしいと思います。
 ※日時:5月16、17日 8:00~16:30 
  場所:とうほうみんなのスタジアム(県営あづま陸上競技場) 保護者の皆様、ご都合よろしければ、応援よろしくお願いします。

  
 
 [吹奏楽部の演奏に合わせて颯爽と入場行進する陸上部の皆さん]

音楽 キャリア教育~自己理解学習~【2学年】

 5月12日(金)、2年生は総合的な学習の時間に職場体験についての集会を行いました。今年度の職場体験は、7月11日(火)~13日(木)の3日間、大玉村内・本宮市内の事業所を中心にご協力いただき実施します。2学年では、この職場体験を通して5つの力を育むことを確認しました。
  ・職業や働くことを考え理解する力
  ・自分について考え理解する力
  ・自己実現への意欲的な態度
  ・人と接するコミュニケーション力
  ・課題発見・解決能力
 その後、自己理解のため、自分の良さや魅力、興味・関心について考えました。一人一人が自分の将来と向き合えるよう、有意義な職場体験にしていきたいと思います。

  

音楽 生徒会総会

 月12日(金)、生徒会総会が開かれました。
 はじめに
生徒会長から、「答弁に納得できないときにはぜひ追加の質問をしてほしい、この総会を “討論する場”にしよう!」と呼びかけがありました。議事に入ると、初めて参加した1年生も含め、各学級からたくさんの意見が出されました。さらに、様々な要望や提案も出され、主体的に大玉中のことを考え「よりよい大玉中にしていこう」という生徒たちの強い気持ちが感じられました。
 最後に教頭先生から、生徒会の目的、会員である生徒の権利と義務についてお話がありました。この総会において議決されたことを各委員会・部活動が誠実に実行し、活発な大玉中生徒会を『創造』していってほしいと思います。

  

! 自転車事故多発警報発令中

 4~5月にかけて4件の自転車事故が起きています。いずれも大事には至っておりませんが、ひとつ間違うと大事故になりかねないものばかりです。そのため、本日は自転車通学者に対する緊急の指導(対象・1学年)を行いました。学年主任から、「自分の命を大切にする、家族を心配させない・悲しませない」、そのためにくれぐれも自転車の乗り方に気を付けること、集中して運転することなどの話がありました。
 交通事故に占める自転車事故の割合は2割を超えるほど多く、さらに死傷者の4割は若者と子どもとだと言われています。ちょっとした油断が、大きな事故につながることを忘れてはいけません。きちんと交通規則を守り、無茶な運転をしないということは、自転車通学の最低限のルールです。ご家庭のみなさま、ご協力・ご指導のほどよろしくお願いします。

   

音楽 着付け体験教室【1学年】

 5月9日(火)~11日(木)、10名の学校支援ボランティアの方々にご協力をいただき、1年生の家庭科の授業で浴衣の着付け体験教室を実施しました。ボランティアのみなさんに丁寧に教えていただき、素敵な着姿を披露しあうことができました。また、浴衣のたたみ方も教えていただき、きれいに保管する大切さを学びました。子どもたちは、「今度はもっときれいに着たい」「和服のことをもっと知りたい」と感想を述べていました。ボランティアのみなさん、ありがとうございました!

   

音楽 交通教室がありました

5月1日(月)、福島県郡山北警察署大玉駐在所の方をお招きし、交通教室を開催しました。
 ● いつも走っている道だから(慣れ)
 ● これくらいなら大丈夫
 ● まさか自分が…
という、ちょっとした心のすきま(油断)が大変危険だというお話を頂きました。特に、自転車通学生徒は「運転手」であるという意識をもって、ルールをしっかりと守ってほしいという呼びかけもありました。
 また、校長先生から、5月は入学・進級して1カ月が過ぎ「疲れ」「慣れ」から、交通事故が多発する“魔の季節”なので、十分気をつけるようにお話がありました。《命を守る交通教室》からたくさんの事を学んだ一日となりました。

  

音楽 授業参観がありました

 4月28日(金)、授業参観、第1回PTA総会、学年懇談会が行われました。平日にも関わらず、授業参観には8割を越えるお家の方々にお越し頂き、熱心に子どもたちの学びの姿をご覧いただきました。
 また、PTA総会、学年懇談会では、今年度の事業計画、学年経営方針などについて熱心にご協議いただきました。保護者の皆様と手を携えて、今年一年よりよい教育活動を行っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
 ありがとうございました。

   

音楽 修学旅行に行ってきました!

 4月19日~21日、3年生は修学旅行に行ってきました。

 1日目は京都の嵐山、清水寺、金閣寺へ行きました。ガイドさんから、四条通りなど通りの名前や、そこで起こった歴史上の出来事について話を聞きながらバスで巡りました。2日目は京都フィールドワークを行いました。班毎に寺院仏閣などを回り、昼食をとってユニバーサルスタジオへ。迷いながらも公共交通機関を使って全員無事にたどり着くことができました。USJでは様々なアトラクションで思い切り楽しむ様子が見られました。3日目は神戸の「人と未来防災センター」を見学しました。阪神淡路大震災発生当時を再現した映像や語り部さんのお話はリアリティがあり、涙を流している生徒もいました。

 様々な体験をした3年生は、少し大人っぽくなったように見えます。これからのさらなる成長が楽しみです。

   

音楽 地域ボランティア ~ありがとうございます

 4月25日(火)、大玉村玉井在住の鈴木さん(75)が調理室の包丁19丁をひとつひとつ丁寧に研いでくださいました。包丁の切れ味によって、野菜本来の味を味わうことができたり、煮物の味がしみ込みやすくなったりするそうです。2学期の調理実習がとても楽しみです。鈴木さん、ありがとうございました!

  

音楽 リーダーとしての自覚を ~任命式~

 4月17日(月)前期任命式が行われました。生徒会専門委員会役員と学級役員に任命書が渡され、その役職を正式に任されました。役員は大きな声で返事をし、任命を受けていました。校長先生からは、3年生は最高学年として、2年生は中堅学年としての自覚を持ち、責任を果たしてほしいというお話がありました。

  

音楽 平成29年度 第1学期が始まりました

平成29年度第1学期がスタートしました。
今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

新学期がはじまり、10日が過ぎました。
今日も生徒たちは元気に登校しています。

スイセンも春の暖かさで満開となりました。

音楽 対面式が行われました

 平成29年4月7日(金)、生徒会主催の対面式が行われました。各委員会、各部活動がそれぞれ趣向を凝らし、新入生に説明・紹介を行いました。1年生は目を輝かせて、先輩の話を聞き、パフォーマンスに見入っていました。1年生がどんな委員会・部活動を選ぶのか楽しみです。12日(水)に前期生徒会専門委員会、25日(火)に部活動編制が行われます。

  
 〔バレーボール部〕        〔卓球部〕              〔ソフトボール部〕
  
 〔サッカー部〕            〔剣道部〕              〔ソフトテニス部〕
  
 〔男子バスケットボール部〕   〔女子バスケットボール部〕    〔野球部〕
  
 〔陸上部〕              〔美術部〕              〔吹奏楽部〕

花丸 平成29年度入学式

 平成29年4月6日(木)、たくさんのご来賓の皆様をお迎えし、平成29年度入学式が行われました。保護者の皆様が見守る中、78名一人一人が、学級担任の呼名に対し、決意溢れる元気いっぱいの返事をすることができました。
 鈴木豊校長からは、本校のスローガンである「将来に夢を抱き、実現に向けてひたむきに努力する生徒」を目指すために、心に刻んでほしい次の3つの言葉が贈られました。
 ◎ 主体性     
 ◎ 自 覚      
 ◎ 挑 戦

 
                         〔新入生代表誓いの言葉〕

修了式校長式辞

~夢なき者に成功なし~
                                 校長 渡辺 康弘

 三学期の始業式で,錦織選手が小学6年生の時に書いた作文を紹介しました。「夢は人を前向きに変える力があります。勉強や部活動に対するやる気を引き出す力があります。」とお話ししました。1,2年生は春休み中に,家族と相談しながら自分の近未来予想図を作成してみて下さい。

 作成の手順の一例をお話しします。

 将来,一流企業のビジネスマンになりたいという夢を持ったとします。まずはその企業に就職した人が多い大学名を調べます。次に,その大学への合格者を輩出している身近な高校を2~3校選び出します。できれば,何名ぐらい合格しているのかや高校進学後所属したい部活動があるかどうかも合わせて調べておけばよいでしょう。次にその高校へ進学するための数値目標(実力テストの点数や大玉中学校での順位等)を担任の先生に教えてもらいます。そして,現時点での第一・第二希望の高校を決めます。次に,その数値目標をいつまでに達成するか,目安とするテストを決めます。あとは,目標のクリアを目指しひたすら努力あるのみです。早めに第二希望の数値をクリアし,第一希望を目指しましょう。

 高校卒業後,技術者として成功したいという夢の場合は,その職種に役立つ資格をどれくらい取得することができるのか,その高校の国家資格等の取得人数の実績,就職先の企業名,進路変更で大学進学を希望した場合の可能性など,多くの情報を加味しながら目標とする高校並びに学科を決める必要があります。

 さらに,自分が就職する時期の社会情勢も考慮する必要があります。

 明確な目標を持ち,その実現に向けてしっかりとした計画を立て着実に実行していくことが夢実現の近道です。最後に幕末の思想家,吉田松陰の言葉を紹介します。
 

 夢なき者に理想なし  理想なき者に計画なし
 計画なき者に実行なし 実行なき者に成功なし
 故に夢なき者に成功なし           吉田松陰

 4月6日の始業式には,皆さん一人ひとりが大きな志を胸に刻み新年度を迎えてくれることを願っています。  

卒業式校長式辞

~確かな志を心に刻んで~
                                 校長 渡辺 康弘
 昭和50年4月に大玉中学校として開校以来,第42回目の卒業生となられた80名の皆さん,卒業おめでとう。心からお祝い申し上げます。
 
皆さんは,平成26年4月に入学以来,6年前に発生した東日本大震災からの復興の歩みが進む社会の中で,これからの大玉中学校の創造に向けて,そして,ふくしまの復興の担い手となるべく,その基盤となる人間としての生き方を日々追求してきたことと思います。卒業というこの節目の時に,「これからどんな人間になろうとしているのか」と自分自身に問いかけ,確かな志を心に刻んでほしいと願います。
 
今,卒業証書を手にした瞬間の一人ひとりの決意に満ちた表情を見て,私は胸が熱くなりました。昨年4月の初めての出会いの日から,皆さんは少し照れながらもいつも明るく人なつこく,様々な場面で私の心の中に素敵な印象を残してくれました。授業や部活動,各種大会での真剣なまなざしと修学旅行や体育大会などで見せた満面の笑みは,まさに今を生きる青春の象徴でした。あだたら祭における各学級の心と心をつないだ合唱とユーモアの中にも先生方への感謝の気持ちがこめられたステージ発表,そして当日皆さんのほほを伝わった涙は,将来にわたりつながっていくであろう仲間との絆の象徴でした。校長室での会食で,将来の夢を語る皆さんの姿から,私は,失いかけていた挑戦への新たな勇気をもらいました。そして冬が来て,進路目標の実現に向けて努力する引き締まった表情は,試練に立ち向かうたくましい姿でもありました。できることならば時間を戻してそれぞれの瞬間で得た感動をもう一度確かめたくなるものばかりです。
 
皆さんがこの学校で過ごした3年間の様々な日々,うまくいったことも失敗したことも全て無駄ではなかったと信じています。そして皆さんは確かな成長を遂げました。どうか自信を持って力強い第一歩を,この母校から踏み出して行きなさい。
   
卒業生の皆さん,いよいよお別れです。3年間の中学校生活を力と誇りにして,勇気を翼にこめて,希望の風に乗り,自分の志に向けて歩き出しなさい。そしていつまでも命を大切にして下さい。

第3学期始業式 校長式辞

~夢~
 
  新年明けましておめでとうございます。
  大玉中学校の全校生241名と全教職員29名が,無事に新しい年を迎えたられたことを喜びたいと思います。
 今日は,最初に小学6年生の作文を紹介します。

 ぼくの夢                        

 この六年間で一番思い出に残ったことはテニスで日本一になったことです。練習で一生懸命やった結果が出たと思います。
 全国選抜や全国小学生大会,全日本ジュニアの三つの試合で優勝しました。
 一試合一試合を「絶対勝つぞ」と思ってやりました。そして「優勝」までいけた時は,すごくうれしかったです。
 ぼくはテニスのラリーが長く激しく続くところが好きです。いろいろなコースに打ちわけ,深く打ったり短く打ったりします。チャンスボールがきた時,強いボールを打つのが好きです。決まった特はすごく気持ちがいいです。このショットがいつも打てるように練習していきたいです。
 試合に出ることで友達が増えました。友達が増えたおかげでいろいろな話をしたりいっしょに練習したりできます。それもテニスが好きな一つです。
 これからはだれにも負けないように,苦しい練習も絶対あきらめずに全力でとりくんでいこうと思います。
 夢は世界チャンピオンになることです。夢に向かって一歩一歩がんばっていきます。

           松江市立乃木小学校6年  錦織 圭

  錦織選手のように,世界で戦う日本人のスポーツ選手は沢山います。それらの選手に共通することは,小学生の時点で将来の目標を掲げ,それを常に意識し,そして作文に書けるほどに明確に持っていたということがあります。夢や目標は,紙に書くことが叶うための第一歩であると言われていますが,書くだけで目標が叶うのではなく,書かずにはいられないほどの目標・夢だからこそどんなに辛い練習でも諦めずに頑張り抜き,叶えることができたのだと思います。
  皆さんの中には自分の将来の夢を,作文に書けるほど明確に持っている人はどのくらいいるでしょうか。将来の夢をイメージできない人は,現時点で興味のある職業を探し出してみて下さい。具体的な夢を持っている人は,その職業がどのような職種の人々と結び付いてるのかを確認してみて下さい。そして,1,2年生は,できるだけ早く,夢を実現するため,残された中学校生活における目標を立て,いつまでに達成すべきかという近未来予想図を,3年生は,高校の入学式までに,高校3年間で,その夢に近づくための果たすべき目標を記した未来予想図を描いてほしいと思います。夢は人を前向きに変える力があります。勉強や部活動に対するやる気を引き出す力があります。

  最後に私が好きなクラーク博士の言葉を紹介します。
 「 Boys, be ambitious.(少年よ大志を抱け)」
  3年生は44日間,1・2年生は51日間という短い三学期ですが,241名全員が夢を抱き,その実現を目指し頑張りましょう。

第2学期終業式 校長式辞

~風~


 私が選ぶ大玉中学校の今年の漢字は「風」です。
 今年4月に,9名の先生方と,78名の新入生が大玉中学校にやってきました。皆さんは,本校に新しい「風」,まさに新風を吹き込んでくれました。掲示物が整理され,ホワイトボードの掲示板に変わり,廊下には花や鉢植えが飾られ校舎が明るくなりました。部活動においても,陸上部では1年生が即戦力として活躍し,県大会出場への追い「風」となりました。新人戦では,上位進出を果たした部が相次ぎました。
 学校行事にも「風」が吹きました。東日本大震災後,原発事故の放射能という逆風により,実施されなくなった収穫祭が6年ぶりに復活しました。おおたま・オータム・フェスタでは,写生会と安達太良登山が35年ぶりに,あだたら健康マラソンでは,全校生が走る校内マラソン大会が28年ぶりに復活しました。授業の数を確保するために削減され続けた,地域の良さを発見したり,向かい「風」に堪え,辛さに打ち克って達成感を得ることのできる学校行事が,土曜授業という新しい「風」で戻ってきました。
 生徒会活動でも新風が吹きました。10月に選出された新生徒会執行部は,3年生の旧生徒会役員の思いを引き継ぎ,スローガンと具体的なマニフェストを全校生に明示しました。監査委員は毎月,その達成状況をしっかりと見守り,提言を発表しています。この「学校自治」の精神は,今後もしっかりと持ち続けてほしいと思います。
 さて、明日からは冬休みとなりますが、この休みは年末年始を含む特別な行事や家族で過ごす時間が特に多い休みとなります。しかし,足下はしっかりと固め,既に立ててある一人ひとりの冬休みの目標が達成できるよう努力しなさい。
 皆さんは「春一番」という風を知っていますか。毎年2月4日前後の立春の後,最初に吹く強い南風を「春一番」と呼んでいます。3年生はこの風が吹くまでが勝負となります。「春一番」を追い風に受験という頂を乗り越えることができるよう,一日一日を歯を食いしばって頑張りなさい。
 1,2年生は,今年の中学校生活を振り返り,家族とともに,1年の成果と課題を確かめる団らんの時間をとりましょう。さらに,生活のリズムを壊すことなく,毎日7時間の睡眠と3時間の自主学習を継続しましょう。1月10日,「よしやるぞ!」と前向きで,意欲に満ちた皆さん方と会えることを楽しみにしています。

第2学期始業式 校長式辞

~豊かで平和な国,「日本」を再確認した出来事~


 今年の夏の最大の話題は,リオデジャネイロオリンピックではないでしょうか。私はその中の一つの銅メダルに勇気づけられるとともに,改めて豊かで平和な国である日本の素晴らしさを感じることができました。

 その銅メダルを獲得したのがこの羽根田卓也選手です。羽根田選手はカヌー・スラロームの男子カナディアンシングルで,カヌー競技では日本人初のオリンピックのメダリストとなりました。カヌー・スラローム競技の国際大会は,コンピュータ制御で水流を発生させる人工のコースで開催されます。しかし,日本国内にはこの競技専用のコースはありません。そのため,この競技でオリンピックのメダリストとなるべく,高校卒業後に,ヨーロッパのカヌー強豪国スロバキアに渡り,海外の人工コースで競技の腕を磨いたのです。そして苦節10年,三度目のオリンピックで見事夢を叶えました。

 さて、私が皆さんに伝えたいのは,羽根田選手の勇気や努力ばかりではありません。オリンピックに参加した数多くの国では,国内での競技環境に恵まれず,羽根田選手のように国外に出て競技生活を続けている選手が少なくありません。日本は戦後,見事な復興をとげ,経済的にも豊かで平和な国となりました。環境が許せば,日本国内にいて,ほとんどの種目において,オリンピック選手やプロの選手を目指すことができます。自分が希望する職業に就くことも可能です。しかし,日本のような恵まれた環境の国は,世界の中でも稀であることを実感してほしいのです。

 3年生にとって二学期は「勝負の学期」にしてほしいと思います。努力によって自分の夢を実現できる,豊かで平和な日本に生まれてきたことを感謝し,自分との,そしてライバルとの「進路実現」という勝負に競り勝つことができるよう,日々精進して下さい。二学期の努力が三学期の勝敗を決します。

 1・2年生にとって二学期は「立志の学期」にしてほしいと思います。まだ漠然としている将来の夢を徐々に明確なものとできるよう,授業や部活動,さらには様々な体験活動に前向きに,そして真摯に取り組んで下さい。夢なき者には理想も,計画も,実行も,そして成功もありません。

 この二学期が,ここにいる全員にとって実り多い学期となるよう,先生たちは皆さんが挑戦することを応援し,手助けをしたいと思っています。一緒にすばらしい学校生活を創っていきましょう。


平成28年度入学式 校長式辞

「大人になる学校」で心に刻んでほしい三つの文字
                                                                       校長 渡辺 康弘

 小学校と中学校はどこが違うのでしょうか。

 中学校というところは、大人になる学校なのです。小学校は子どもの学校、中学校は、今は子どもですけれど、大人になる学校なのです。何か違いがあるのでなかったら、小学校を卒業して、中学校に入学し直さなくても、小学校に九年間いればよいわけです。中学校は大人になる学校、従って大人になっておかしなことは、全部やめてもらうところです。三年間のうちに一人前の大人としておかしくないことを身につけるのです。

 自分でできる事は、できるだけ他の人の手助けを受けないでできるようにすることです。また、社会では通用しないマナーやルール違反は学校でも通用しないということを学んでいくことも大切なことです。

  みなさんに三つの文字を贈ります。是非心に刻んで下さい。

  一つ目は「夢」です。大玉村と大玉中学校の教育スローガンの両方にこの「夢」という漢字が使われています。村のスローガンは「夢を育てる教育~おおたまに学び、世界とつながる人間の育成~」。大玉中のスローガンは「将来に夢を抱き、実現に向けてひたむきに努力する生徒」。まずは自分の夢を明確にし、その実現に向かって悔いのない3年間を過ごしてください。

  二つ目は鍛錬の「鍛」、鍛えるという文字です。中学校では、「教えてもらう」から「自ら学ぶ」へと変わらなければなりません。授業でも家庭学習でも部活動でも、与えられるのを待っていては、前に進むことはできません。難しくても、つらくても、やるべき事をやらねばなりません。自分を甘やかさず、常に厳しく、継続することが「鍛える」ということです。やる気がでないときや調子が悪いときでも、毎日同じ事を「必ずやる」。それが自分を鍛え成長させます。

  三つ目は「美」、美しいという文字です。「日本で最も美しい村」大玉村の中学生として、校内・村内の美化作業・清掃活動など目に見える美しさのために汗を流すことはもちろん、目には見えない美しさ、丁寧な言葉遣いや友だちに対する思いやり、明るく心のこもった挨拶など、「こころの美しさ」を磨いてください。

導入時の切れ味がよみがえりました ~大玉村学校支援地域本部~

 11月26日,大玉村学校支援地域本部の仲立ちで,玉井在住の鈴木英雄さんが来校され,家庭科の調理実習などで使用するステンレス包丁20本を研いでいただきました。
 3年前からボランティアとして村の構造改善センターや保健センター,総合福祉センターさくら,フレンドリー大玉の厨房で使用している包丁の手入れもなさってきたそうです。ここ何年間も研がれることなく使われてきた本校の包丁は,刃先が丸まってしまったものや刃こぼれのあるもの,さらには刃が波打っているものなど,切れ味を取り戻すには容易ではない包丁がたくさんありました。
  このような包丁を,鈴木さんは四種類の砥石を使い分け一本一本時間をかけて,丁寧に磨いてくれました。昼食をはさんで約6時間,丸一日がかりで20本の包丁は,どれもが,手に持った一枚の紙を力を入れずに裁断できるまで切れ味を取り戻しました。今後の調理実習ではより手際のよい作業ができそうです。鈴木さん,ありがとうございました。

「夏の思い出」を再確認しました ~「友好の翼」報告会~

  大玉村海外交流事業「友好の翼」報告会が,26日夜,保健センターで開催されました。
 教育長さん,村長さんの挨拶の後,来賓の遠藤村議会議長さん,鈴木国内外交流推進会副会長さんから祝辞を頂戴しました。その後,いよいよ報告会のメインである「団員報告」の時間になりました。生徒全員が役割分担をして,旅行行程に沿って,楽しかった研修の様子を,時にはユーモアをまじえながら説明しました。投影される写真を見ながら,私を含めた,参加者にとっては「夏の思い出」を振り返る時間にもなりました。
 最後に,私から以下の話をさせていただきました。

 この研修の詳細につきましては,二学期のはじめ,学校だよりに「友好の翼」旅行記と題して6回に分けて連載させていただきました。その理由は当初の申し込みが予想よりも少なかったことが挙げられます。この研修旅行の充実した内容を今の1年生とその保護者に知らせ,次年度は定数を上回る申し込みがあることを願ってのことでした。ある一年生の担任からは「どうしたら台湾に行けるのですか?」と旅行記を目にした生徒から質問があったと聞き,少しは手応えがあったのかなと感じています。今回の研修で,参加した生徒がいかにたくさんのことを学ぶことができたかについては,今日の発表と「報告書」の作文から十分に伺い知ることができます。では,生徒たちが一番印象に残ったものは何かと思い,すべての生徒の作文に目を通し,記載されている訪問先や印象に残った出来事の統計を取りました。第3位は6名の作文で紹介された「十分」です。天燈と呼ばれる大きな風船(というよりは小型の気球)に墨で願い事をしるし,大空へ飛ばした体験が印象的だったようです。第2位は9名で「九份」。映画「千と千尋の神隠し」の世界観たっぷりのたくさんのお店が連なる路地を自由に散策し,ショッピングを楽しみました。では,第1位は何だったでしょうか?村長さん,教育長さん,「安心して下さい。彼らはちゃんと目的を果たしましたよ。」第1位は10名が作文の中で触れている「大竹中学での交流会」でした。
 私は大玉村教育委員会のスローガンが大好きです。そのスローガンとは「夢を育てる教育~おおたまに学び,世界とつながる人間の育成~」。このスローガンを具体的に実現しているのが今回の「友好の翼」ではないでしょうか。「百聞は一見にしかず」。台湾到着直後に感じた熱帯特有の湿気を含んだ生暖かい空気。至近距離で目にした台湾の至宝「翠玉白菜」の鮮やかな色彩。九份や士林夜市で鼻についた飲食店の独特の臭い。名物マンゴーかき氷の口の中で消えていく氷の何ともいわれぬ食感。そして優しい台湾の生徒達との交流…生徒達はまさに五感で世界とつながりました。これからも多くの大玉中生に同様の体験をさせたいものだと思います。ここで,生徒の皆さんにお願いがあります。今回取得したパスポートは5年間の有効期限があります。高校を卒業してから少しの間ですが使うことができます。それまでの期間にぜひ,もう一度今回のパスポートを利用して,できれば自分で貯めたお金で海外へ出かける目標を持って下さい。十代にもう一度「世界とつながる」経験ができれば素敵な事だと思います。
 最後になりましたが,生徒のみならず私たち引率の教師にまで貴重な研修の機会を与えて下さった,村長さん,教育長さん,神野藤さんをはじめとする大玉村当局の皆様方に改めて御礼を申し上ます。ありがとうございました。



                友好の翼」生徒が印象に残ったことベスト8

 ○ 第1位:大竹中学校との交流(10名)…対面前の緊張感,そして台湾の中学生の優しさに触れる
 ○ 第2位:九份(9名):「千と千尋の神隠し」の世界でショッピングを楽しむ
 ○ 第3位:十分(6名):願い事を書いた天燈(大きな紙風船)飛ばし体験に感動する
 ○ 第4位:士林夜市(5名):夜店が連なる歓楽街でショッピングとマンゴープリンを満喫する
 ○ 第5位:台湾の料理(4名):創造していたよりも食べやすく,高級食材も口にする。
 ○ 第5位:故宮博物院(4名):行列をつくる台湾の至宝,「翠玉白菜」は特に印象に残った様子
 ○ 第7位:飛行機内(3名):荒天で到着が遅れたが,機内ではゲームを楽しむ
 ○ 第8位:台北101(2名):超高層ビルの展望台から台北の夜景に感動する
 ○ 第8位:龍山寺(2名):同じ仏教の寺院でも,お参りの仕方など日本との風習の違いを実感する

2015年を振り返る時期となりました ~私の「今年の漢字」は?~

 各新聞紙上で恒例となっている「今年の10大ニュース」やユーキャン「新語・流行語大賞」など,日本には,その年の世相を振り返る恒例行事があります。その中の一つに日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」があります。「今年の漢字」は,1995年から漢字の持つ素晴らしさや奥深い意義を伝えるための啓発活動の一環として始まりました。毎年年末に一年の世相を表す漢字一字を全国から募集しています。そして、最も応募数の多い漢字を12月12日(いい字一字)の「漢字の日」にちなんで、京都・清水寺で発表しています。今年は20周年を迎えます。
私も,毎年この時期,自分自身と自分が勤務する学校の「今年の漢字」を考えています。
 私自身の今年の漢字は「帰」としました。私は,ここに来る前の3年間は,会津の小学校に,その前3年間は福島市の教育委員会に勤務していました。この一文字には,7年ぶりに中学校の現場で働くことのできた喜びも込められています。
 私が選んだ大玉中の今年の漢字は「誇」です。創立40周年を経た本校の確かな足跡と先人の努力,そして生徒が歌う校歌のすばらしさに本校で勤務することのできる気持ちも込めて決めました。
  さて,皆さん自身の,そして家族の「今年の漢字」は何を選びますか?今年一年の自分自身の足跡を振り返る上で,親子で考えてみてはいかがでしょうか。


           過去5年間の「今年の漢字」一覧
○2014年「税」:消費税率が17年ぶりに引き上げ
○2013年「輪」:2020年東京オリンピック・パラリンピック開催決定
○2012年「金」:ロンドンオリンピックの活躍,スカイツリー開業等
○2011年「絆」:東日本大震災,W杯なでしこ優勝
○2010年「暑」:記録的な夏の「猛暑」,チリ鉱山事故

2年間の実践の成果を公開 ~「おおたま学園」公開授業研究会~

 11月25日,大山小学校を会場に「おおたま学園公開授業研究会」が開催されました。キーワード11は「人権教育」。「共によりよく生きる子どもの育成 ~自分の大切さとともに,他の人の大切さを認めよう~」を研究テーマに昨年度から2年間にわたり「おおたま学園」として5つの幼稚園・小学校・中学校が協働で実践してきた研究の成果を公開しました。大山小からは4クラス,玉井小からは3クラス,大玉中からも前回の学校だよりで紹介した3クラスが授業を公開しました。
 県内外から約150名の参加者があり,研究会は大きな成果を上げて終了することができました。授業の提供にあたった3名の先生方は,教科の本質と向き合いながら,試行錯誤しつつも多くの先生方の助言を得て,渾身の授業を提供してくれました。これからの授業づくりの貴重な財産になったことと思います。多くの参観者の視線を受けながら授業に取り組んだ生徒達にとっても,緊張感の中で得たものは少なからずあったのではないでしょうか。その他の先生方も,校内授業研究会を通して,生徒の「人権」に配慮した授業の実践に取り組んできました。
 今回の研究指定で,私が感じた一番の成果は,「人権」をキーワードに「おおたま学園」を構成する5つの幼・小・中の結び付きが,より緊密になったことだと感じています。一つの会場で幼稚園と小・中学校が同時に授業を公開したり,研究の成果を話し合う研究会の開催には多くの困難が生じます。本研究会でも,中学生が使う机の大きさ一つとってもクリアすべき問題は少なくありませんでした。事前に幾度も検討を重ね,知恵を出し合い,今回の公開授業研究会をつくりあげるプロセスで結び付いた先生方の連帯感は,今後の「おおたま学園」の運営にとって貴重な礎となることでしょう。


          1年3組 道徳                  2年1組 数学


        3年2組 美術

人権教育」に視点を当てた研修 

  二学期,私は大玉中学校教職員の今年度のスローガンに,「学び続ける教師がいる学校」をあげ,全教職員で指導力向上のための研修に取り組んできました。具体的にはすべての教員が,自分の専門教科あるいは道徳で,「人権教育」に配慮した研究授業を実施し,多くの先生方に助言をいただくことで授業スキルの向上を図っています。
  19日は,理科を担当する3名の先生が研究授業に挑みました。2年2組では山内先生が磁界の中で電流が受ける影響について実験を通して検証する授業を,1年3組では藤倉先
生がさまざまな光の屈折を観察する授業を,3年1組では佐藤貴弘先生が物体の速さの違いによる運動エネルギーの変化を実験データをもとに考察する授業を行いました。いずれの
授業でも,生徒が取り組みやすい,興味をそそる実験器具が準備されていました。さらに,すべての生徒が実験に参加することができる働きかけや,一人ひとりの気付きや考えを交流させる時間を確保するなど「人権教育」に配慮した工夫も取り入れていました。
  来週25日(水)は,大山小学校を会場に「おおたま学園」として2年間におよぶ「人権教育」の集大成となる公開研究会が開催されます。村内はもとより,県内外からも多くの参観者が予定されています。本校からは八巻恵奈先生が1年3組の道徳,渡邉博樹先生が2年1組の数学,八巻可菜子先生が3年2組の美術の授業を公開します。会場へはバスで移動し,大山小学校の教室を借りての授業となります。それぞれの学級の皆さんには,大玉中学校の代表として,多くの参観者を前に萎縮することなく,活発な授業となるよう期待しています。

県中学校選抜剣道大会

 11月14日,県内の地区予選を勝ち抜いた男女各24チームが参加して,いわき市の市総合体育館で開催されました。県北地区の代表として参加した本校の女子団体チームは,決勝トーナメント進出を目指し予選リーグに挑みました。結果は1勝1敗でブロック2位となり残念ながら決勝トーナメント進出は果たせませんでしたが,県大会で勝利を得たことは,今後の大会に向けての大きな自信となりました。

〈予選Hブロック〉対四倉中 3-0 勝
                     対蓬田中 1-3  負

第27回ふくしま駅伝~本校生が8区間の襷をつなぐ力走~

 15日,第27回市町村対抗福島県縦断駅伝競走大会(ふくしま駅伝)が開催されました,大玉中生は,16区間中8区間を担当し,チームの原動力として活躍しました。
  スタート地点である白河の陸上競技場はあいにくの雨空。冷たい雨の中7時40分にスタートのピストルが鳴りました。1区は女子のエース区間。高校や大学の陸上部で活躍する選手が集う中,渡邉聖羅さん(3-1)は自分のペースを崩すことなくしっかりと2区の選手に襷をつなぎました。その後,3区の朝倉樹くん(2-1)は5.8㎞,5区の渡邊拓磨くんは6.7㎞,7区の後藤雅治くん(3-3)は5.2㎞と,中学生の大会では経験したことのない長丁場を見事に走り抜きました。多くのチームが一斉スタートとなった,各市町村のナンバー1中学生が集う8区は,渡邊央也くん(3-1)が担当しました。レースの後半戦は,9区を佐久間梨奈さん(2-2),11区を福冨涼香さん(3-1),15区を和田沙樹さん(2-1)と,すべての女子区間を大玉中生が担当しました。特に,大玉村内を力走した福冨涼香さんへは,ひときわ大きな声援が送られました。イイジマの中継所では,早朝から競技役員として,バレーボール部員と陸上競技部員が大会の運営を陰で支えてくれました。
   12時40分,押山村長をはじめとする大玉村の応援団が待ち受ける福島県庁のゴールゲートを,監督を兼務する大玉村のアンカー伊藤秋義選手が駆け抜けました。記録は5時間58分58秒,総合順位は第47位,村の部第8位という結果でした。昨年の記録にはおよびませんでしたが,初出場の中学生主体のチームにとっては,新たな目標を実感できた来年以降につながる大会となったのではないでしょうか。選手として参加した生徒達には,今まで経験したことのなかったスタート前の緊張感と,襷渡しを終えたあとの達成感を財産として,今後の競技人生に生かしてほしいと思います。選手を含め,一緒に切磋琢磨し,当日はサポート役として応援してくれた官野優哉くん(3-1),髙橋邑弥くん(3-3),中根みなみさん(3-1),伊藤恵里奈さん(3-2),伊藤結希乃さん(3-3),國分咲衣さん(3-3)にも改めて感謝と御礼の気持ちを贈ります。来年はぜひ,選手を目指しチームに戻ってきてほしいと思います。
  当日,私は,武田体育協会長さんや佐藤教育長さんの車に同乗させていただき,スタートの白河市からゴールの福島市まで,中継所でスタート前の選手の応援をさせていただきました。中継所や沿道では,本校の教職員や生徒はもとより,多くの大玉村の人たちが応援に訪れている姿を目にしました。「オール大玉」を実感することができた素敵な一日となりました。

 
                         緊張感                                                             達成感


                                    「オール大玉」で来年度の飛躍を誓う!

学校経営一層の充実のために ~学校評価アンケート~

  先週から今週にかけまして,三者教育相談のためご来校いただきありがとうございます。
 さて,二学期末となり学校では,来年度の予算編成や教育計画の作成に取り組む時期を迎えました。平成28年度の大玉中学校は,学校,家庭,地域がさらなる連携を図り,学校教育目標具現化のため,学校経営の一層の充実を目指しております。つきましては,保護者や地域の方々から広くご意見をいただき,本年度の成果と課題を次年度の教育計画に反映したいと考えます。そのために,下記の日程で「学校評価」注1,「学校関係者評価」注2を実施し,結果を公表いたしますので,アンケート調査等にご協力いただきますようお願い申し上げます。

注1  「学校評価」…当該学校の全教職員が参加し,保護者・児童生徒・地域等へのアンケート等も参考に,設定した目標や具体的計画に照らして,その達成状況や達成に向けた取組の適切さ等について自己評価を行う。
注2 「学校関係者評価」…保護者・地域住民等の学校関係者などにより構成された委員会等が,その学校の教育活動の観察や意見交換等を通じて,自己評価の結果について評価する。

「税の標語」表彰式~納税に関する理解を深めました ~

 11月10日午後,安達間税会の会長である二本松信用金庫会長の山口純一様,二本松税務署長の五十嵐昭光様をはじめ,7名の関係者が来校され,校長室で本年度の「税の標語」表彰式が開催されました。 租税に関する理解を深め,将来の日本を支える良き納税者となるよう,社会科の授業を中心に毎年取り組んでいるもので,本年度は本校より3年生75名の作品を応募しました。管内では900点以上もの応募があったそうです。山口会長より表彰状が伝達された入賞者とその作品を以下に紹介いたします。

【二本松税務署署長賞】
  「笑顔の輪 広げるために 納税を」
                       小島  空(3-3)

【安達間税会長賞」】
  「つくろうよ 税金納めて よりよい社会」
                           須藤  遼(3-1)

  「将来の 僕らをささえる 消費税」
                           竹内 法幸(3-2)

  「税金を みんなで理解 国のため」
                           渡邉 優翔(3-3)

ふくしま駅伝結団式~郷土の代表としての誇りを胸に~

 11月6日夜,15日(日)に開催される第回ふくしま駅伝に参加する本村選手団の結団式が農業改善センターで挙行されました。式では,監督,コーチ,選手が紹介された後,村長様,村議会議長様,教育長様から選手達に激励のことばがおくられました。式の締めくくりに監督ならびに主将から「昨年の記録を更新できるよう若手とベテランがチームワークを発揮し全力を尽くしたい。」と力強い決意表明がありました。
 本校からは石川先生と八巻先生がコーチとして,男女合わせて12名が選手として参加します。

校内体育大会~「スポーツ好き」の生徒を増やすイベントに ~

 11月4日,本年度の校内体育大会が開催されました。バスケットボール(男女別),バレーボール(女),ミニサッカー(男),長縄跳び(男女混合),リレー(男女別),駅伝(男女混合)の6種目を,学年フリーの学級対抗戦で行われました。球技の各種目では,下位学年には,得点のハンデが与えられ,異学年クラスの試合も拮抗した戦いが繰り広げられました。



第27回あだたら健康マラソン大会~稲刈りを終えたたんぼ道を疾走~

 11月3日,第27回目となるあだたら健康マラソン大会が開催され,本校からも大玉村の駅伝チームの一員として,あるいは部活動単位による練習の一環として多くの生徒が参加し,気持ちの良い汗を流しました。(本校教職員も7名参加しました。)
  大会前日が荒天であったこともあり,コンディションが心配されましたが,当日は時折日が射し,風も比較的穏やかなロードレース日和となりました。下は6歳からら最高齢は75歳まで,思い思いのペースで稲刈りの終わったたんぼ道を巡る周回コースを駆け抜けました。参加者にとって,レース後の豚汁とおにぎりは最高のご馳走でした。


 
  1,2年生は部活動の練習を兼ねて参加しました。各部の顧問は,スタート前の部員に積極的に声をかけ激励しました。

村文化祭開会式 ~吹奏楽部がオープニングを飾りました ~ 

 10月31日,農業改善センターで大玉村文化祭の開会式が開催されました。開会式のあとに行われた音楽発表では,本校吹奏楽部がオープニングを飾る演奏を披露しました。
 「Dragon Night(SEKAI NO OWARI)」「愛唄(GReeeeN)」「R.Y.U.S.E.I(3代目 j Soul Brothers)」とあだたら祭でも披露した楽曲を演奏した後,須田先生から最後の曲である「海峡をわたる風(福島弘和)」の紹介がありました。
 「この曲は,苦悩に満ちたようなフレーズから始まり,やがで荒々しく激しい曲想に変わり,最後に喜びの瞬間を迎えます。今思えば,最初は悩みながらも,毎日の厳しい練習を積み重ね,最後に県大会で金賞を獲得した3年生の足跡を表現した曲のように感じています。この曲を全員で演奏するのは最後となります。今まで応援していただいたすべての皆様方に感謝の気持ちを込めて演奏します。」
  演奏終了後,ほぼ満員となった多目的ホールの観客から万雷の拍手が贈られるとともに,アンコールを促す拍手が続きました。これは,うれしい誤算だったようで,あわてて楽譜を準備し,あだたら祭のテーマ曲だった「ヒカレ」を演奏しました。

来年度につながる敗戦 ~県中学生新人卓球大会県北地区予選会~ 

 10月31日,福島市国体記念体育館を会場に,県中学生新人卓球大会県北地区予選会
が開催され,安達地区の代表として,本校男子卓球部が団体戦に挑みました。予選リーグを2勝1敗の2位で決勝トーナメントに進み,県大会の出場権をかけて福島地区代表の清水中と対戦しましたが惜敗,その後の5位決定戦でも北信中に敗れ,残念ながら目標とした県大会への出場は果たせませんでした。しかし,目標まで,あと一歩の所までこぎ着けた今回の経験を,「明日への敗戦」として,これからの練習のバネにしてほしいと思います。

おおたま学園授業研究会~「聞く力」,「話す力」がついています~

 10月30日午後,おおたま学園学力向上委員会の授業研究会が開催され,3年3組の英語の授業を本校教職員全員で参観しました。また,教育委員会から佐藤教育長と藤原指導主事,大山・玉井両小学校の先生方にも参加いただきました。
  授業では後藤先生とALTのデイビット先生の会話を参考に,自分と同じ意見や反対意見の発表を聞き,その良さを英語で表現することをねらいとして展開されました。ユーモラスに構成された後藤先生とデイビット先生の会話の「笑いのツボ」を聞き取り,爆笑する生徒の様子を見て,普段の授業においても抵抗感なく英会話に親しみ,楽しく授業に取り組んでいる雰囲気がうかがえました。また,班活動においては,積極的に自分の考えを英語で表現する姿を参観することができました。事後に行われた研究協議では,さらによい授業とするための教師の働きかけ等について活発な意見交換を行いました。席上,多くの先生から,教師と生徒との信頼関係のうえに成立していた授業であったとの感想をいただくことができました。 


                 英語 3-3 研究授業 

「レベルアップ」と「バックアップ」 ~生徒会役員・後期役員任命式~

 10月29日午後,生徒会,後期専門委員会・学級役員の任命式が行われ,新役員に任命書を手渡しました。全校生に対し私から以下の話をしました。

 ただいま任命書を手にした生徒会,専門委員会,そして各学級の役員にお話しをします。この任命書は,一枚の紙切れですが,その重みをしっかりと感じて,それぞれの責任を全うしてください。生徒会や専門委員会の役員には全校生の,学級役員にはクラスメートの期待はもちろん,役員全員には,私を含めたすべての先生方の期待が込められているということを常に意識して行動しなければなりません。任命式にあたり,私から皆さんに送るキーワードは「レベルアップ」です。先輩達の活動を踏襲するのみならず,一歩進んだ取り組みに挑戦し,各学級が,各学年が,そして大玉中学校全体が一ランク上の学校に進化できるよう新しい風を起こしてほしいと思います。
  次に,役員以外のすべての生徒にお話しをします。皆さんに贈るキーワードは「バックアップ」です。皆さんが選んだ,または承認した役員です。全面的に応援しなければなりません。よりよい活動ができるよう支えてあげてください。しかし,皆さんは監視役としての役目も果たさなければなりません。学級役員が,生徒会役員が十分にその責任を果たしていない場合には,遠慮することなく,時には厳しく意見を伝えなければなりません。
  「レベルアップ」と「バックアップ」。この両輪がうまく機能し合い,大玉中学校の生徒会活動がさらに充実することを願って,任命式にあたっての私の話を終わります。

学校保健委員会~肥満の原因と対策について意見を交換~

 10月28日午後,学校保健委員会が開催されました。近年多様化,深刻化する子どもの健康問題の解決のため「学校」「家庭」「地域社会」が連携し,必要な知識や技能を持った専門家の協力を得ながら,解決のための対応策等を研究協議することを目的としています。
  今回は,養護教諭や保健主事・学年主任を中心とする教職員の代表7名に加え,PTAの代表として武田PTA会長さんと角田厚生副委員長さん,関係機関代表として村健康福祉課の菊地さん,指導助言者として学校医の吉田先生,学校薬剤師の遠藤先生に参加いただきました。
  最初に,養護教諭から本校生との定期健康診断の結果と生活習慣アンケートの結果の報告がありました。質疑の後,本校が抱える健康問題の中で「肥満」に焦点を当て,原因と対策(防止策)に関するグループ協議を実施しました。
  各班から出された意見を集約すると,肥満の原因としては「食生活や家族の生活スタイルの変化」「運動不足」「食に関する知識の不足」「生活習慣」などが指摘されました。その対策としては,幼稚園や小学校から取り組むべきもの,両親のみならず,祖父母の理解を必要とするもの,学校の授業や部活動で取り組む必要があるもの,村の健康福祉課などと連携して実施すべきものなど,様々な意見が出され,大変充実した協議となりました。早期に実現が可能な対策や防止策につきましては,本年度中にも検討していきたいと考えます。
  表に示したとおり,肥満は本校の喫緊の課題です。学校保健委員会では,まずは家族全員で「肥満度」を算出し,必要があれば早期に対策を取ることを提案いたします。

◎肥満傾向児とは,肥満度が20%以上のものである。  肥満度=[実測体重(kg)-身長別標準体重(kg)/身長別標準体重(kg)×100(%)] 
 

小学6年生中学校見学

 10月27日午後,6年生の中学校見学が開催され,来年度本校に入学予定の大山小・玉井小の6年生75名が来校しました。
  最初はクラスごとに,国語,理科,英語,美術の授業を参観し,その後,体育館で全体説明会を行いました。席上私から,入学までの6ヶ月間に身に付けてきてほしいこととして「学力」「あいさつ,返事,くつそろえなどの基本的生活習慣」「体力」の3つをお話ししました。その後,各学年の代表生徒から中学校生活についての説明を聞きました。
 最後は,この日一番楽しみにしていた部活動見学です。学校だよりに連載中の「新部活動紹介」を元に編集した「部活動ガイドブック2015」を手にした6年生は,思い思いの部活動に出向き活動の様子を見学したり顧問や中学生の話に耳を傾けていました。普段は険しい表情を浮かべ厳しい口調で指導にあたっている部活動顧問ですが,来年の「金の卵」を前にしてはさすがにそうも行かず,終始笑顔と優しい口調で部活動のPRに余念がありませんでした。

                  授業参観                       部活動見学

集中し真剣に取り組んでいました ~学力サポート土曜学習会~

 10月24日,改善センターで行われていた「学力サポート土曜学習会」の様子を参観しました。この学習会は3年生を対象に,土曜日の午前中を活用し,受験対策としての「学力向上」をねらいに,教育委員会が昨年度から実施しているものです。9~11月の土曜日に8回計画され,本年度は24名が参加しています。教科は国語・数学・英語の3教科。講師を務めるのは将来教師を目指す8名の福島大学生です。
  この日は5回目の講座で,A・Bの二班,12名ずつに分かれ,黙々と演習問題に取り組んでいました。講師役の学生達は,つまづいている生徒を見かけては気軽に声をかけ,マンツーマンによる指導に当たっていました。生徒達も分からないところは積極的に質問するなど有意義な時間を過ごしていました。

クイズで中学校への理解を深める ~大玉中学校運営協議会~ 

 10月22日(木)18時45分から,大玉中学校学校運営協議会が,本校会議室で開催され,境野委員長以下18名のおおたま学園コミュニティースクール委員の方々と佐藤教育長をはじめとする5名の教育委員会関係者が本校を訪れました。本校からは校長,教頭,各主任の9名が参加しました。
  協議のはじめに,私から,大玉中学校への理解をより深めていただくことをねらいとした「○×クイズ」を10問出題しました。以下に問題を,一番下に正解と解説を掲載しましたので,チャレンジしてみて下さい。

                          ~「大玉中学校○×クイズ」問題~
 Q1 大玉中学校の標高は255mである。
 Q2 創立40年を迎えた昨年までの卒業生の数は5,000人を越えている。
 Q3  大玉中学校の教員は,福島市,二本松市,本宮市,郡山市の4つの市から通勤している。
 Q4  大玉中学校の教員の平均年齢は約47歳である。
 Q5 大玉中学校には,かつて中体連陸上競技の全国大会で優勝した生徒が二人いる。
 Q6 中学校3年間で,一番授業時数が多い教科は「国語」である。
 Q7 大玉中学校では,かつて広島方面への修学旅行を実施したことがある。
 Q8 大玉中学校の本年度の学級数は10である。
 Q9 大玉中学校で,本年度一番部員数が多い部活動はサッカー部である。
 Q10 大玉中学校に勤務するすべての教職員で勤続年数が一番長いのは,SCの湊園実先生である。





                      ~「大玉中学校○×クイズ」正解と解説~
Q1:(○), Q2:(×)昭和50年度~平成26年度までの卒業生の数は4,645名です。 Q3:(×)大玉村にも3名が居住しています。Q4:(×)47歳は福島県の小中学校教職員の平均年齢です。本校の平均年齢は約42歳です。 Q5:(○),Q6:(×)「英語」。3年間で420時間学習します。ちなみに「国語」「数学」「理科」 は385時間,「社会」は350時間です。Q7:(×)かつては関東方面,現在は関西方面が主流となっています。沖縄,北海道にも2度ずつ行ったことがあります。Q8:(×)通常学級が各学年3学級で計9学級。特別支援学級の2学級を合わせて,11学級です。 Q9:(○),Q10:(×)給食の配食員としてお世話になっている味戸さんが平成17年から勤務され,本年度で11年目となります。

中学校最後の大会に臨みました

  【ジュニアオリンピック陸上競技大会】 
 10月23日午前11時から,横浜市の日産スタジアムで,渡邉寬規くんが出場した,ジャベリックスロー競技が行われました。学校における練習の調子から,あわよくば県中学校新記録の期待がかかった寬規くんでしたが,全国大会の緊張感と重圧からか,1,2投目ともにファールスローとなりました。何とか記録を残すべく挑んだ3投目の記録は47m。残念ながら自己記録にはおよばず予選落ちとなりました。
  県大会から東北大会,そして全国大会と貴重な経験を積み重ねた充実した1年となりました。

 10月20日(火) スポーツニッポン 掲載記事






【福島県下小・中学校音楽祭 第2部合奏】
  10月23日,福島県音楽堂で開催されました。全県から地区予選を勝ち抜いた28校が参加し,上位6校に与えられる全国大会への出場権を目指し,練習の成果を披露しました。
  15番目に舞台に登場した本校吹奏楽部24名は,須田先生の指揮に合わせ,いままで何百回となく演奏をしてきた曲「海峡をわたる風」を音楽堂のホールいっぱいに響かせました。すべての思いが込められた6分20秒でした。
 結果は目標としていた金賞にはあと一歩の銀賞でしたが,3年生は先輩達から引き継いできたバトンを確実に後輩へ引き継いでくれました。

全国で3校しかない男子児童のみの私立小学校 ~暁星小学校研修視察~

 10月19日,おおたま学園人権教育の研究視察を実施し,佐藤教育長をはじめとする7名が,東京都千代田区にある暁星小学校を訪問しました。夏休みに本村の教員研修の一環として講演の講師にお招きした暁星小学校の安次嶺先生とのご縁で実現したものです。本校からは,私と佐藤貴弘先生,後藤悠理先生が参加しました。私立学校の特色を生かし宗教教育を基盤とした「心の教育」と基本的生活習慣の徹底,一人一人の子どもとのふれあいを大切にする学級経営など,参考となる多くの実践に触れることができましたが,今回は,福島県の公立学校とは大きく異なる首都圏の私立学校の現状をいくつか紹介します。
  暁星小学校は全国でも3校しかない男子のみの幼小中一貫のカトリック学校です。今回は小学1年生の授業を参観させていただきました。クラスの人数は40名,競争率約10倍の受験を突破してきた子どもたちです。学校があるのは九段下,都心の真ん中で,近くには日本武道館や靖国神社があります。ほとんどの児童は電車で通学しています。中には鎌倉市や葉山市から電車を乗り継ぎ,1時間以上もかけて通学している子どももいるそうです。子どもたちの服装・学用品は,頭のてっぺんからつま先まで,まさにトータルコーディネート。帽子,制服,ランドセル,挙げ句の果てはベルトや靴下,更にはペンケースに至るまで,校章が付いたおそろいの特注品です。保護者や卒業生には政財界,歌舞伎界,医療関係の方々が多く,俳優で歌舞伎役者でもある香川照之さんは,暁星小・中・高校と進み,東京大学に進学したそうです。
  広い教室や充実した校内の施設など,公立の学校では及ばない教育環境が整備されていました。その一方で,全面人工芝の校庭は本校のソフトボールグランド程の大きさでした。豊かな自然体験活動を実施するため,那須に学校専用の宿泊施設(セカンドスクール)を持ち,小学校6年間トータルで一ヶ月におよぶ宿泊学習の中で,登山や地元の小学生との交流活動などを行っているとのことです。都心部にある学校ならではの悩みや工夫もうかがい知ることができました。大玉村の豊かなスポーツ環境と自然環境をさらに有効に活用する手立てを講じなければという思いを強くした研修視察でもありました。


            小学1年生を前に話をしました

大玉中学校の文化祭の「軌跡」を感じることができました~あだたら祭~

 10月18日(日),多くのご来賓及び保護者の皆様方に来校いただき,本年度の「あだたら祭」が盛大に開催されました。前日に創立40周年記念行事が開催され,過密スケジュールで準備や練習が進められてきましたが,実行委員の生徒を中心に担当の先生方の協力を仰ぎながら,「軌跡」をテーマにした,中学生らしい躍動感とユーモアに溢れた発表を随所に披露してくれました。。
 メイン行事である合唱コンクールでは各学級が優秀賞を目指し,意気のあったハーモニーを奏でました。今年は,福島第三小学校の佐々木先生を審査員にお招きし,より専門的な立場から賞の選出を行いました。結果は以下の通りでしたが,どの学年も甲乙付けがたい素晴らしい発表でした。


                1年優秀賞:2組「明日へ


          2年優秀賞:3組「COSMOS」


               3年優秀賞:2組「虹」




    「2015あだたら祭ベストショット集」

 開祭式
 見事な掛け合いでMCを務めてくれました。元お笑い芸人の講演よりも会場の笑いをとっていました。


 展示公開
 1階から2階へ上る階段の踊り場に何気なく張ってあった案内ポスターです。見学者に媚びることがないシュールなデザインに惹かれました。 


   3年ステージ発表
  どのクラスも手作り感が溢れる力 作揃いで,あだたら祭に受け継がれ
てきた「伝統」を感じました。担任が出演した1組の写真を選びました


 閉祭式
 3年生を中心とした実行委員 皆さん,素晴らしい文化祭をあ りがとうございました。襷は確かに後輩に引き継がれました。

創立40周年記念式典 ~生徒会長最後の大仕事~

 10月17日(土)の創立40周年記念事業の様子が福島民報新聞に掲載されましたので紹介いたします。当日の式の最後を飾ったのは生徒代表、生徒会長のあいさつでした。生徒会長としての最後の大仕事。全文を紹介します

 生徒代表あいさつ  
                                               斎藤大志朗
  大玉中学校は40周年という記念すべき節目の年を迎えました。そんな記念すべき日に本校に在学できることを幸せに思います。
 春の桜、夏の蝉の声、秋の稲穂、雪を覆った冬の安達太良山。私たちはこの雄大な自然に囲まれた学舎でのびのびと学校生活を送っています。変化の多いこの時代に、私たちの祖父母、両親が中学生だった頃と同じ景色を見て中学校生活を送れることを幸せに感じます。例え将来、大玉村を離れたとしても、安心して戻れる場所があるのは心強いです。
 しかし、私たち大玉中生はこの恵まれた環境を維持・発展させていく義務があります。私たちの大玉中では、あいさつ日本一を目指すべく「あいさつ日本一プロジェクト」を実施しています。毎朝のあいさつ運動、昼の放送、あいさつ状況アンケートなどです。この取り組みを大玉中の新しい伝統として頑張りたいと思います。
 多くの先輩方が卒業された伝統ある母校をさらに良くしていけるように全校生で頑張って行きたいと思います。


         10月20日(火) 福島民報 掲載記事


たくさんの方々の協力に感謝 創立40周年記念行事の開催にあたって

  明日(17日)午後,創立40周年記念式典並びに記念講演が開催されます。式典や講演の様子に関しましては後日,学校だよりでお知らせする予定です。
  式典の開催にあたり,17日,「創立40周年記念誌」を全生徒に配付いたします。創立30周年以降,本校に勤務された校長先生をはじめとする教職員や今回感謝状を送らせていただく歴代のPTA会長,生徒会長を務めた卒業生などに原稿を依頼し編集したものです。ぜひ,保護者の皆様もお子さんと一緒にお読みいただきたいと思います。また,以前学校だよりで紹介した記念品の「爪切り」も配付いたしますのでご活用下さい。
  創立40周年記念行事の開催にあたりましては,各方面の方々のご協力をいただきました。体育館の演台,玄関,来賓控室等に飾られた花は,玉井の中川光子さんとそのお仲間で福島市在住の高橋ひろ子さん,郡山市在住の岩﨑淳子さんが前日に来校され生けてくださいました。体育館ステージ上の看板や講演に関する表示,更には当日配付した要項等の作成にあたりましては村役場にお手伝いいただきました。来賓控室で使用するテーブルクロスは商工会館からお借りしました。また,感謝状の筆耕は大山字住吉の菊地繁子さんが担当してくださいました。本当にありがとうございました。
  平成36年(2024年)には,創立50周年という大きな節目の年を迎えます。今回の計画,運営,そして反省点を含めた記録をしっかりと集約し,確実に10年後に引き継ぐことが,今回の最後の仕事となります。

     3名による生け花


     ステージに飾られる花

      贈呈される感謝状

本校の恵まれた教育環境を実感! ~東京都公立中学校研修視察~

  10月14日,本校と同様に人権教育の充実に取り組んでいる東京都世田谷区立駒沢中学校を視察してきました。人権教育に関する取り組みもさることながら,東京都の公立中学校の教育環境や授業の様子を目にして,本校の恵まれた教育環境を再確認する視察ともなりました。
  駒沢中学校の生徒数は500名弱,各学年4クラス編制ですが,東京都は福島県のような少人数学級を導入していませんので,各クラスには36~38名が在籍しており教室がとても狭く感じました。校庭も本校のサッカー部の活動スペースほどの広さしかなく,体育館もバスケットボールコートを2面とることはできない大きさでした。体育の時間や部活動の際は,十分な活動場所が確保できない苦労を感じ取ることができました。本校と同じく合唱コンクー
ルが近いということで,訪問時は体育館で3年生がリハーサルを行っていました。本校と違い,学級での合唱に加えて学年全員での合唱もあり,迫力のある全体合唱を聴かせていただきました。ただ,文化祭という行事ではなく,合唱コンクールのみが行われるということでした。また,学区内の中学生の約4割は私立中学校を選択するということで,毎年何名が入してくるのか年度末まで把握できない苦労もあるということでした。
  中学校の視察を終えた後,近くにある松陰神社を訪れました。NHKの大河ドラマ「花も燃ゆ」でも登場した吉田松陰を祀る神社です。境内には山口県萩市にある「松下村塾」を模した建物や伝馬町牢屋敷で処刑され別の場所に埋葬された松蔭を改葬した墓を見学することができました。


                    道徳の授業


                 吉田松陰の墓所

剣道女子団体,県大会出場権獲得! ~県北新人各種大会~ 

 10月10日,梁川中学校体育館で開催された県中学校選抜剣道大会県北予選会の女子団体戦で,本校剣道部が第3位となり,県大会への出場権を獲得しました。
  3校による予選リーグを見事連勝(対譲芳中5-0,対清水中4-0)で勝ち上がり,決勝トーナメント一回戦で北信中を4-1で撃破,この時点で県大会出場を決めました。準決勝では信夫中に0-1の僅差で敗れましたが,互角以上の試合内容でした。県大会は11月14日(土)にいわき市で開催されます。健闘を期待します。
 この日は,バレー部,バスケ部,ソフトボール部も県北大会に臨みました。各部とも実力が勝ると思われた対戦相手に真っ向から勝負を挑みました。なかでもソフトボール部はあと一勝で県大会出場という所まで勝ち上がりましたが,惜しくも出場権獲得はなりませんでした。

運営面での協力に感謝 ~県PTA研究大会二本松大会~

 10月11日(日),本年度の福島県PTA研究大会が二本松市で開催されました。武田会長,渡邉・佐藤の両副会長,そして校長を含めた4人が,午前中は二本松市民会館で開催された分科会に参加し,福島市にあるクラロンの氏川社長の講演を聴きました。午後は城山総合体育館に移動し,和太鼓のアトラクション,全体会,そして二本松出身でセブン銀行の代表取締役会長安斎隆様の講演を聴きました。
 大会に開催にあたっては,本年度に入り3回の実行委員会が行われ,安達支部のすべての小中学校のPTAが協力し入念な準備を進めて参りました。本校は前日,城山グラウンド駐車場のライン引き,当日は市民会館の車の誘導を担当しました。休日にもかかわらず協力いただいたPTAの皆様方に感謝申し上げます。
 最後に,クラロンの氏川社長さんの講演の一部を紹介いたします。私の思いも加えさせていただきました。

◎ 道徳観について
  日本人には元々素晴らしい道徳観がある。協調性,恥を知る文化,天を畏敬する心。近代になり,科学の進歩,産業の発展と共に,人々が科学を尊重し,合理主義を重んじるようになった。それと共に精神的な奥行きが薄っぺらになってきたのではないか。  いま日本は,個人の権利を主張する時代になりつつある。元々日本人はどちらかというと控えめで奥ゆかしい人が多かった。それが国際化が進むにつれ,自分の欲望を前面に打ち出すようになった。日本人の控えめで奥ゆかしさが,自己主張を良しとする風潮に席巻されつつある。自己の欲求や考えをはっきり表現できるということは良いが何かに従うという気持ちが薄れるのが心配である。

 私は,日本人の倫理観こそ,日本が世界に誇れる最大のセールスポイントであると思っています。東日本大震災並びに原発事故の直後,混乱の最中にも社会の秩序が保たれた日本の姿が世界中から賞賛された一方で,警戒区域に指定され避難を余儀なくされた相双地区では,空き巣の被害が相次ぎました。「卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ。」会津藩の 什(じゅう)の掟にもある「卑怯」。少なくとも「卑怯」を諭すことのできる大人でありたいと思います。
  日本人の倫理観の高さが誇れる一つの事実があります。それは,我が国と特定の国との関係が悪化し,その国の行為を非難する反対運動が激化した際でも,日本人は決して相手国の国旗を燃やしたり破いたりするという行為をしないということです。なぜならそれは「卑怯」な行為だから。この一線を越えない限り,日本人はまだまだ捨てたものではないと思い続けることができます。

地域素材の教材化 ~大玉村の立体模型を作る~

  自分たちが住む地域の自然や歴史,伝統文化や産業を,学校の授業や行事に積極的に導入することを「地域素材の教材化」と呼んでいます。私は,「地域素材の教材化」を地域の人材を積極的に活用することと合わせて,学校運営の一つの柱にしたいと考えています。自分たちが生まれ育った地域をより深く知る活動により,そのすばらしさに接し,郷土に愛着と誇りがもてる子どもの育成につながると信じているからです。
  社会科や理科,総合の時間に活用できないかと,大玉村の立体模型を製作してみました。(左写真)作り方については後日機会があれば紹介したいと思います。ベースとなる地図から手作りし100mごとの等高段差を厚さ3㎜のコルクシートを使って表現しました。カッターやボンドなどの道具を除いた材料費はわずか300円,製作時間は約6時間でした。
  安達太良連山南東の広い裾野に広がる大玉村。標高200~400mの比較的なだらかな土地に水田が広がっている様子や,安達太良山頂に伸びる複数の登山道の距離や傾斜の違い,山麓を走る国道や県道のルートなど,平面の地図では実感できないダイナミックな地形の特色を知ることができます。郷土の地形と産業との関連等を考える資料として活用できればと考えます。

本年度の「栄光の記録」を掲示 ~平成17年度卒業記念品~

   以前紹介いたしましたが,昇降口から校長室方面へ向かう右側の壁面に,平成17年度の卒業生より寄贈された部活動の表彰の記録を掲示するパネルが設置してあります。しばらく更新されないままでしたので,40周年を節目に掲示内容の入れ替えを行いました。本年度の中体連や各種コンクールにおける個人,団体の入賞記録を表示しました。

創立40周年記念式典・講演会迫る!~「爪切り」に見る技術革新~

 武田実行委員長さんを中心に昨年度より準備を進めて参りました 創立40周年記念式典及び記念講演が,いよいよ今週末の17日(土)に迫って参りました。開催に向けての準備も着々と進行しています。

【参加者】式典には押山村長様,遠藤村議会議長様,佐藤教育長様をはじめ,村議会議員様,歴 代のPTA会長様など合計55名の来賓の方々に参列いただける予定です。第24代PTA会 長の菅野昭裕様をはじめ9名の歴代PTA会長様と第10代校長雉子波敏司様をはじめ3名の 歴代校長様に感謝状が贈呈されます。

【記念講演】既にご案内のとおり,元お笑い芸人の三好秀典氏を講師にお招きして「一瞬で仲良 くなれるニコニコ会話術」と題した講演をいただきます。なお,この講演は「大玉村文化のつ どい実行委員会」との共同開催となっております。予定している講演時間は60分とさほど長 時間には及びません。式典を含め保護者・一般席にはまだ余裕がございますので,お誘い合わ せの上ご来校下さい。

【創立40周年記念品】全校生と当日参加いただいた来賓の方々には,記念品として「創立40 周年記念誌」と「爪切り」を配付いたします。記念誌の発行に際しまして,村長様はじめ多くの皆様に原稿をお寄せいただきありがとうございました。紙面をお借りして御礼申し上げます。 また,校長室のロッカーを整理していたところ,創立20周年の際に記念品として配られたこれも同じ「爪切り」が見つかりました。未使用のもので試しに使ってみたらとてもよい切れ味でした。両方の爪切りを比較してみると,爪切りの「不易」と「流行」を見ることができます。大きさやてこの原理を利用した操作性はほんど変わりがありません。切れ味も同じです。変わった点は2箇所。一つは「創立20周年記念大玉中学校」という文字は,プラスチックのプレートに描かれ金属部に接着されていますが,40周年のそれは金属部に直接刻印されています。もう一つは,切った爪が飛散しないようにガードしている可動性のパーツが,金属製から半透明のプラスチック製に変わったことです。20年という歳月を考えると取るに足らない変化と見過ごされがちですが,このわずかな技術革新の積み重ねが,技術立国としての日本を支え続けていくのではないでしょうか。ちなみに私が現在愛用している爪切りは,35年前に学校の入学記念品としていただいたもので,今でも切れ味は衰えていません。今回の記念品,一生ものですよ。


創立20周年記念品




創立40周年記念品

「見えないもの」と「見えるもの」

         行為の意味      宮澤章二 

-----あなたの<こころ>はどんな形ですか
と ひとに聞かれても答えようがない
自分にも他人にも<こころ>は見えない
けれど ほんとうに見えないのであろうか

確かに<こころ>はだれにも見えない
けれど<こころづかい>は見えるのだ
それは 人に対する積極的な行為だから

同じように胸の中の<思い>は見えない
けれど<思いやり>はだれにでも見える
それも人に対する積極的な行為だから

あたたかい心が あたたかい行為になり
やさしい思いが やさしい行為になるとき
<心>も<思い>も 初めて美しく生きる
-----それは 人が人として生きることだ

   埼玉県出身の詩人、宮澤章二の「行為の意味」という詩です。夏休みに実施した、おおたま学園の研修で講師の先生から紹介していただきました。作者の宮澤章二は誰もが知っているクリスマスソング「ジングルベル」の作詞者でもあるそうです。
 さて、詩の中のアンダーラインを引いたフレーズ、どこかで聞いたことはありませんか…?
  そう、「行為の意味」は東日本大震災の前後にACのテレビCMで幾度となく耳にした

        「こころ」はだれにも見えないけれど 「こころづかい」は見える
        「思い」は見えないけれど 「思いやり」はだれにでも見える

と言うフレーズの原典となる詩です。
 
 大玉中学校の生徒達は皆、優しい「こころ」や「思い」を持っている子ばかりです。ただ、友達同士の関係などで、ちょっとした勇気を振り絞り、それを「こころづかい」や「思いやり」で示してほしいと感じる場面も少なからずあります。目に見える、耳で聞こえる「積極的な行為」で優しさを表現できる生徒が一人でも多く育ってくれることを願っています。
 今日はぜひ、親子でこの詩に目を通し、「積極的な行為」について、その「すばらしさ」とともに「難しさ」をいっしょに考えていただけたらと思います。

大玉中学校40年の歩み

  Episode8 歴代PTA会長・歴代校長

 初代の渡辺栄富会長から昨年度の熊谷悟会長まで,40年間で32名の皆様にPTA会長を歴任していただきました。初代の渡辺会長は,創立20周年記念誌に開校間もない時期のPTA活動の様子を寄稿されています。
 「…当時を振り返ると一面麦畑の敷地に槌音が響いて新校舎が落成し,校舎への移転は蟻の行列のごとく玉中(現改善センター)と大山中(現村民運動場)より,生徒一人ひとりが机・椅子など自分で使っている品々を手に持っての移転作業。大きい荷物はPTA役員のトラックで搬入それこそ大変な作業でした。(中略)それでも幸いなことに村当局の行為で校歌・校旗まで公費で作っていただきましたことは,大玉村の教育にかける熱意のたまものと感謝の念は忘れることができません。PTAとしてそれにむくいるべく校舎の環境整備を引き受け,初代PTAより何代目かまでは大きな石を運んで積み上げたり,庭木を寄付していただき植え付けをしたり,当時のPTA活動は土建屋であったり造園屋であったように思います。一つ一つの目標が達成されていく喜びも又格別でした。…」
  現在もなお,我々の心をいやしてくれる校地内の植栽や中庭など,歴代PTAの尽力により整備された素晴らしい環境を次の世代にしっかりと継承して行きたいと思います。
  歴代のPTA会長は平成5年以降,任期1年での交替が慣例となったようですが,第三十代の鈴木康広会長には平成22年度から3年にわたり会長をお務めいただきました。また,鈴木様は本校の卒業生で唯一,生徒会長とPTA会長の両方を歴任されています。



 歴代校長として,初代の桑原光男校長から,昨年度の渡邊健順校長(現二本松市立岩代中学校長)まで,40年間で12名の先生が学校運営に携わりました。中でも,初代の桑原光男校長(昭和50~54年度)と第十一代の福本隆校長(現二本松第二中学校長,平成19~23年度)は最長となる5年間,本校の校長として在職されました。
 第七代の浅和宏校長は,創立20周年記念誌に当時の様子を記しています。
 「…今年度は国際化社会にふさわしく,村の企画の一環としてALTの村独自採用により英語教育の強化を図るスタートの年となりました。…情報化社会の主役となるコンピューターが設置され,コンピューター教室もほぼ完成しました。今後はLANシステムができれば,さらに指導が適切に行われ,コンピューターの活用が容易となります。…」
 20年前にしてこの実践!脈々と受け継がれる大玉村の教育に対する熱意と先進性。創立50周年に向けて繋いでいく使命感を強く感じました。

受験を乗り切るために必要な栄養とは  ~3年 食育講話~

 9月29日(水),3年生を対象に「食に関する指導」として食育講話が行われました。講師は本宮第二中学校栄養教諭の武藤先生に務めていただきました。講話の内容は受験勉強に励んでいる3年生のために,勉強と栄養,受験前日・当日の食事内容,夜食の摂り方など受験勉強に励む生徒たちにとって,とても参考になるものでした。以下は3年生の感想です。

 「今日の話で,受験生に必要な食事について知ることができました。まさか,受験と食事にそんなつながりがあるとは知りませんでした。なので,これからは,食事にも意識をくばり,勉強との両立をはかっていきたいです。そして,受験合格につなげたいです。」

 「今日の講話で食生活によって今後の人生が大きく左右されることが身にしみてわかりました。また,受験に向けて自分の生活を見直す良い機会になりました。これから,大事な受験に向けて,自分の食生活をより良いものにして必ず合格し,高校生や社会人になっても継続できるよう頑張りたいです。」

 「食について,受験の前にはカツなどの油を多く使っている食品や食物繊維や乳製品はあまり食べないほうがよいということがわかりました。」

 「集中力を高める食べ物や,記憶を補う食べ物を教えて頂いて本当に助かりました。偏食のし過ぎ で起きる症状にも心当たりがあったので,それも気をつけながら食べ物をとっていきたいです。」


肥満防止がリスクを軽減 ~1年生「生活習慣病の予防講座」~

  1学年の生徒を対象とした「生活習慣病の予防講話」が9月16日(水)の5校時に本校で開催されました。生活習慣が確立される中学生というこの時期に,健康的な生活を送る習慣を身に付けてもらいたいという目的のもと,本宮市にある,よしだ内科医院の院長であり,また,学校医でもある吉田氏を講師にお招きし,主に肥満についての話をしていただきました。
 肥満になると生活習慣病のリスクが高まるということで,生徒達は先生が準備した資料やグラフなどの説明を真剣に聞いていました。また,配られた資料の中には,小児肥満の判定方法(肥満度やBMIの計算方法など)が載っていて,実際に計算をしてみたという生徒もいたようです。生活習慣病にならないためには,規則正しい生活と三度の食事が大切だそうです。毎日継続することは難しいと思いますが,家族全員で心がけようと思うことで生活習慣病予防につながるのではないかと思います。家庭で話し合を機会を持っていただければ幸いです。

今の英語の授業に求められている「読み」の力 ~2年英語科 研究授業~

  2学期,本校の教職員は,個々の授業力の向上を目指し一人一回以上の研究授業(多くの先生方が授業を参観し,事後に生徒の活動状況や教師の働きかけに関して意見交換を行う授業)を計画しています。日々の授業の準備はもとより,部活動や文化祭の指導,さらに本年度は創立40周年の記念事業の準備と何かと慌ただしい中,時間を割いて取り組んでいます。
  9月25日,今学期のトップを切って仲江川先生が2年3組で英語の授業を行いました。ねらいは「リーディング(読み)」を深めること。単語の意味や文法を理解した上で,文意を的確に捉え表現することに焦点が当てられました。以下に当日の授業における中心課題を紹介します。お子さんと一緒に親子で挑戦して下さい。

【状況】絵里さんは,ホームステイをしています。しかし,ホストマザー(ホームステイ先のお母さん)に対し,ある悩みがあり先生に相談を持ちかけます。

Everyone in my host family is kind to me.  But my host mother always gives me too much food. Do I have to eat everything, or can I tell her?
 
 【問題】絵里さんの悩んでいることは何ですか?

※ 問題の解答を知りたい方は,2年生に聞いてみてください。
 
 「思考力」と「判断力」駆使し,しかも適切な日本語による「表現力」も求められる素晴らしい課題です。多くの生徒がこの課題に意欲的に取り組み,正答を導き出そうと取り組んでいました。日々の授業の充実を感じることができた授業でした。
  今後,11月にかけて各先生方の研究授業が計画されています。生徒の活動の様子を中心に,学校だよりで紹介して参ります。

卓球男子団体,剣道女子団体が優勝! ~支部中体連新人総合大会~

  9月29日(火),30日(水)に開催された,支部中体連新人総合大会では,男子卓球団体と剣道女子団体が見事に優勝を果たしました。さらに女子ソフトボールが第2位,サッカーと剣道男子団体も第3位入賞を果たしました。10月の土日を中心に開催される各競技の県北大会,更に勝ち進んだ際の県大会でも活躍が期待されます。
 残念ながら入賞を果たせなかった他の部活動も,紙一重のところで勝利を逃した試合が数多くありました。自分たちに足りなかったところをしっかりと確認し,来年6月の大会に向けて,秋から冬,そして春に向けての地道なトレーニングに励んでほしいと思います。

【軟式野球】トーナメント戦
  会場:カントリーパークとうわ野球場
     2回戦  対 松一中  0-1 負
                   (タイブレーク方式)
                             
【サッカー】予選リーグ・順位決定戦
  会場:二本松城山総合グランド
 予選リーグ 対 松一中 1-0 勝
         対 本二中 2-2 分(2位で準決戦へ)
 順決戦   対 本一中  1-0 勝
                   第3位 県北大会出場

【ソフトボール】総当たりのリーグ戦
  ※ 松一中,安達中との合同チームで出場
 会場:安達中学校校庭
        対 東和中   0-8 負
       対  本一中  31-2 勝
            1勝1敗 第2位 県北大会出場

【バレーボール】予選リーグ
  会場:安達中体育館
     対 白沢中    0-2 負
        対  小浜中  0-2 負
       対 松一中    0-2 負

【バスケットボール】
  会場:二本松一中体育館・二本松城山体育館
 [男子] トーナメント戦
     2回戦 対 本一中 19-61 負       敗者戦 対 白沢中 25-42  負
 [女子] トーナメント戦
     1回戦 対 本一中 25-33 負
        敗者戦 対 本二中  4-76 負

【女子ソフトテニス】予選リーグ・決勝トーナメント
  会場:二本松市城山庭球場
  予選リーグ対 本一中  0-3 負
        対 松二中  2-1 勝(2位で決勝Tへ)
  1回戦  対  安達中  0-2 負

【男子卓球】予選リーグ・決勝トーナメント
  会場:大玉村民体育館
 [団体] 対 松一中 1-3 負    
  予選リーグ対 松三中  3-1 勝    
       対  本一中  3-2 勝(2位で決勝Tへ)   1回戦  対 本二中 3-2 勝
 準決勝  対 小浜中  3-1  勝
  決 勝  対  松一中 3-2 勝
                    優勝 県北大会出場
            
【剣道】
  会場:本宮一中体育館
 [男子団体] 総当たりのリーグ戦
     対 白沢中 2-2 本数勝ち
     対 松一中  1-3 負
        対 松三中  1-3 負
            対 本二中  2-1 勝
           2勝2敗 第3位 県北大会出場
                       
 [女子団体] 順位決定戦
      対 松三中 3-0  勝
                 優勝 県北大会出場




数的優位も追い風とし,見事地区のタイトルを守りました。県北大会は連覇 がかかります。




予選リーグで敗れた松一中に決勝戦で見事に雪辱し,6月の中体連の成績を越えました。

大玉中学校40年の歩み

  Episode7 卒業記念品の移り変わり
 卒業生から学校に贈られた卒業記念品も40年間に様変わりしてきました。昭和の時代は校歌碑などのモニュメントやテント,トロフィーなどの飾り棚が贈られていました。これらは現在でも校舎内外で目にすることができます。平成になってからパイプ椅子や長机,視聴覚機器,ジェットヒーターなど,活用の頻度が高い学校備品が主になってきました。残念なのは,平成3~5年度と平成19~21年度に3年計画で2回にわたって贈られた体育館のステージ幕が体育館の建て替えに伴ってその役目を終えてしまったことです。ただ,平成16年度の記念品である校歌額は,新しい体育館に引き継がれステージ右側に掲示されています。さらに視聴覚機器に関しても,テクノロジーの進歩に伴う新型機器の導入もあり,現在はほとんど利用されていません。それでは,現在校地内や校舎内で確認できる卒業記念品を紹介します。

   【校地内,屋外に設置されているモニュメント類】 


  校歌碑(昭和53年度)
  校門を抜けた右手正面,学校を訪れる人が必ず目にする場所に設置されています。



  校名碑(昭和54年度)
  学校への取り付け道路の入り口左側,テニスコートの東側に設置されています。


  論語碑(昭和56年度)
  昇降口の向かい側に設置。「学びて思はざれば…」有名な論語の一節が刻まれています。


   校門(昭和62年度)
 校舎に向かって右側の石柱が卒業生,左側は歴代PTA会長から贈られました。


  屋外時計(昭和63年度)
  校庭に下る北側階段脇に設置。台座には「時を創る」と刻まれています。National製。


   【校舎内に設置され活用されている記念品】
  昭和50年度,第一期生からの記念品は大鏡。音楽室の壁に設置されており,40年間ずっと大玉中生の姿を映し出してきました。昭和58年度の記念品は「山だいこ」。応援団がなくなり活用の機会は少なくなりましたが,現在は武道場に保管されています。昭和52年,59年,60年,平成元年の記念品は飾り棚。昇降口前や美術室前に設置され,主に歴代の中体連大会(県大会,東北大会,全国大会)における表彰状や盾,パネル,トロフィーなどを展示しています。昇降口脇の壁には,平成17年度に贈られた「部活動記録板」が設置されています。

見事ゴールド金賞!県大会出場 ~地区小中音楽祭 第2部合奏~

  9月17日に二本松市民会館で開催された安達地区小中学校音楽祭第2部合奏において,本校吹奏楽部は見事ゴールド金賞(上位2校に授与)を受賞し,県大会への出場を決めました。県吹奏楽コンクールに出場した経験に裏付けされた自信からか,過去2回の演奏よりも安定感のあるダイナミックな演奏を披露してくれました。県大会は10月23日(金),福島市音楽堂で開催されます。

地域と共に歩む学校を目指して ~保護者アンケートの考察 Part4~

  「学校教育に関するアンケート」の集計結果と考察,Part4は「保護者・地域との連携面」についてです。
  質問項目及び集計結果は以下の通りです。
  Ⅰ 学校は、教育方針や学校の様子,子どもたちの様子を積極 的に知らせている。
  Ⅱ 学校は、保護者や地域住民が参観する機会を設けている。
  Ⅲ わたしは,PTA活動や地域行事に参加している。
  Ⅳ わたしは,大玉村の幼稚園・学校がコミュニティ・スクー ルとして取り組んでいることを知っている。



  「開かれた学校」に関する2項目については,おおむね高い評価をいただきました。Ⅰの「積極的な情報発信」に関しては田園第14号で本校から発行されている「おたより」について紹介しました。この「学校だより」を含め,「各学年だより」や「生徒指導だより」など11種類が発行されています。子ども達の活躍や最新の教育情報,家庭でも協力いただきたい事柄など,学校の教育活動への理解を深めていただきたく,担当が授業や部活動の合間を縫って作成しています。しかし,不定期に発行しているため,子どもが渡しそびれて保護者に伝わらないこともあると聞いております。学校からの配付物が確実に手元に届きますよう「おたより」専用のクリアファイルを準備し,配付物の有無を確認することを日課とするなど,家庭での協力もお願いいたします。「『田園』,毎回子どもから渡されるのを楽しみにしております」
「校長先生のマメなお便りのおかげで,学校の様子がよく分かり,助かっています」
「今年度の学校だよりは,中学校の様子やいろいろな話題があり,毎回読むのが楽しみです」
 自由記述欄に寄せていただいたコメントです。社交辞令とはいえ,褒められて伸びるタイプの私にとっては何よりの後押しとなりました。ありがとうございました。
 Ⅱの「学校参観の機会」に関しては,本年度から7月と12月の年2回,土曜授業として授業参観を企画しました。11月の「ふくしま教育週間」には,例年同様,自由参観が可能です。次年度以降も,子どもたちの活動の様子を多くの皆様方に参観していただけるよう工夫していきたいと考えています。
  Ⅲの「PTA活動等への参加」につきましては,学校サイドからは奉仕作業や親善球技大会,文化祭,さらに本年度は40周年記念事業にあたり,たくさんの保護者の皆様方にご協力いただき感謝しております。今後は,親子で参加する活動を取り入れるなど,更なる充実が図れればと思っています。
 Ⅳの「コミュニティ・スクールへの理解」に関しては,ほぼ認知されていることが分かりました。ただ,活動内容や成果についての周知や保護者の参画意識という点においては改善の余地があると考えます。自由記述欄にも「コミュニティ・スクールのあり方がいまいち分かりづらい」というコメントが寄せられました。ディスカッションでとどまらず,おおたま学園運営委員会とコミュニティ・スクール委員会が共同で企画する,村全体をフィールドとしたダイナミックな体験活動の導入などはいかがでしょうか。

基本的な生活習慣の確立と体力の向上 保護者アンケートの考察 Part3

  学校教育に関するアンケート」の集計結果と考察,Part3は「健康・安全面」です。

 質問項目及び集計結果は以下の通りです。

  Ⅰ 子どもは,「早寝・早起き・朝ご飯」をはじめとする基本 的生活習慣が身に付いている。
  Ⅱ 子どもは,進んで身体を動かしている。
  Ⅲ 子どもは,安全な生活をしようと心がけている。
  Ⅳ 学校は,子どもの安全確保に努力している。



「健康面」に関する2項目に関しては,本校が抱える問題を反映する結果となりました。の「早寝・早起き・朝ご飯をはじめとする基本的生活習慣」に関しては,十分に満足している保護者の割合は,1/3にとどまっています。全国学力・学習状況調査から,本校生の朝食摂取率は全国平均並の数値が出ていることを考えると,「早寝」の部分に課題があると考えられます。以前,第24~26号で紹介した「メディアと子どもの健康」の記事を今一度家族で読み返していただければと思います。の「進んで運動」に関しては,約2割の保護者が,十分ではないと感じています。これからの季節,部活動終了後の車によるお迎えは,安全面を考慮するとありがたいことと感謝申し上げる次第でありますが,下校時刻が早く日が高い時間帯や,朝,時間的に余裕がある場合などは,可能な限り自力の登下校を継続させたいと考えております。部活動がない3年生はなおさらです。全国的にもワースト3内に位置する福島県の児童生徒の肥満率,その数値よりも悪い本校の現状をご理解いただきたいと思います。

  の安全に関する子どもの意識と学校の安全に対する取り組みに関しては,いずれも高い評価となりました。特に,毎朝学校周辺で行っている教職員による交通指導に関しては,保護者のみならず地域の方々からも感謝の言葉が寄せられています。安全担当の教員のみならず,学年主任,事務の吉田さん,用務員の斎藤さんまでが毎朝自主的に,校門前に立って指導に当たっています。校長として本当に頭が下がる思いでおります。しかし,広範囲にわたる学区内では我々が目の届かない危険箇所がたくさんあります。今後も,保護者の皆様をはじめ関係団体等との協力を得ながら,「事故ゼロ」への取り組みを継続していきます。

心穏やかに素直に成長している子ども 保護者アンケートの考察Part2

  学校教育に関するアンケート」の集計結果と考察,Part2は「生活面」です。質問項目及び集計結果は以下の通りです。

  Ⅰ 子どもは,友だちと仲良く生活している。
  Ⅱ 子どもは,「自分にはよいところがある」と思っている。
  Ⅲ 子どもは,相手を思いやる心や命を大切にする心が育っている。
  Ⅳ 子どもは,学校や社会のルール,マナーを守っている。
  Ⅴ 子どもは,進んであいさつをしている。
  Ⅵ  学校は,子どもや保護者の悩み・相談に親身になって対応している。




  「学習面」と比較すると,「生活面」での評価は,おおむね高い結果となりました。特にⅠの「友だちと仲良く生活」に関しては調査項目中最高の数値となりました。ただ,全体の4%にあたる保護者はマイナスの回答を寄せています。この数字を限りなく0に近付けるよう,学校生活における様々な機会を捉えて働きかけたいと考えます。
  Ⅲの「思いやりの心・命を大切にする心」,Ⅳの「ルールやマナーの遵守」,Ⅴの「進んであいさつ」も高い評価となっています。特に「進んであいさつ」関しては,村全体のスローガンとして取り組んでいければと願います。この結果から,家庭において優しい家族に囲まれ,心穏やかに素直に成長している子どもが多い地区であることを再確認させていただきました。
   一方,Ⅱの「自己肯定感」やⅣの「進んであいさつ」に関しては,A評価の割合が他の項目と比較して若干低くなりますが,A・Bを合わせた数値では,約9割の保護者が肯定的な回答をしています。ただ,Ⅵの「教育相談」に関しては,十分に満足がいく体制や機会を設定できるよう,更なる工夫をしていきたいと考えます。

「分かる授業」に向けての努力を ~保護者アンケートの考察 Part1~

  1学期末,「学校教育に関するアンケート」にご協力いただきましてありがとうございました。集計結果と考察について,「学習面」「生活面」「健康・安全面」「保護者・地域との連携面」の4回に分けて掲載いたします。Part1は「学習面」です。質問項目及び集計結果は以下の通りです。

   Ⅰ 子どもは,基礎的な学力が身に付いている。

  Ⅱ 子どもは,毎日家庭学習している。

  Ⅲ 子どもは,授業が分かりやすいと言っている。

  Ⅳ 家庭では,テレビやゲーム,パソコンなどの使い方にルールを決めて守らせている。

  Ⅴ わたしは,「学習の約束」や「家庭学習のてびき」に目を通し,子どもに声をかけている。




【凡例】
 A:当てはまる(4P)
 B:やや当てはまる(3P)
 C:あまり当てはまらない(2P) D:当てはまらない(1P)

 ※ 円グラフ下の「P」の値は,   A~Dを(  )のポイントで点 数化し,合計した数字の平均値
 です。ポイントが高いほど,高評価となります。また,ランクは全項目数(19)における,順位
 を示しています。

  Ⅰの「基礎学力の定着」に関しては,3/4の保護者が,おおむね満足しており,Ⅱの家庭学習に関しても,子どもたちの取り組みを評価する(A・B合わせて86%)保護者が多いことが分かります。ただその内容や質,時間に関してはⅣのテレビやゲーム,パソコンと関わる項目の評価(ランキングは18位)と関連付けると,改善の余地があると考える保護者も少なくないようです。
 わたしが提唱する家庭学習の大原則は,「毎日,決めた時間に,同じ場所で取り組むことの継続」です。以前勤務した小学校での追跡調査から,小学1年生でこの大原則を身に付けることができれば,中学3年生になっても継続しているケースが多いことが分かりました。闇雲に時間を費やすのではなく,集中して取り組むことも大切です。
 Ⅴの結果から,本校には「子どもに声をかける」すなわち,子どもとのコミュニケーションがしっかりと図られている家庭が多いことがわかります。保護者からも,この大原則を繰り返し伝え,そのための環境づくりを工夫していただければと考えます。
  Ⅲの「分かる授業」に関しては,厳しい結果(ランキング最下位)となりました。我々教職員一同,この結果を真摯に受け止め,日々の授業の質的改善に努めていくことを,学期当初の職員会議で確認し合いました。その対策として,2学期はすべての教師が研究授業(教員同士が授業を参観し合い,授業の改善点等について事後に話し合いをもつ機会,校長・教頭からも直接助言を行う)を実施し,指導力の向上を図っていきます。さらに,成績や家庭学習への取り組みなど,学習面に関する悩みや疑問点がございましたら,早い段階で,学級担任へ相談いただきますようお願いいたします。

3年に一度のお祭りです。~第10回大玉村民運動会ベストショット集~

 9月13日,村民グランドで開催された村民運動会。たくさんの皆様方の参加で大いに盛り上がりました。中学生の活躍を写真で振り返ります。


                            玉入れ(1年)
 さすがに中学生になると肩の力も強くなり,高く正確に球を投げ入れることができました。1組が勝利。


                     たがまわし競争(共通)
 運動会の定番競技ですが,見るのとやるのとでは大違い。多くの中学生が苦戦を強いられました。


                            綱引き(3年) 
 男女別の総当たり戦。生徒よりも担任の声援する姿が目を引きました。男子は1組,女子は3組が勝利。


                   バンブーリレー(2年)
   ポールを回る際,遠心力を押さえて素速く回転するテクニックが要求されます。3組が勝利。


                           補助役員大活躍!           
   閉会式でも村長さんからお褒めの言葉をいただいたとおり,運動会の運営を陰で支えてくれました。


                     集団縄跳び(共通)

 3分間の競技時間をうまく利用して,適切な休息を取りながら,いかに集中するかが勝利への鍵でした。


                          クラス対抗リレー
 
運動会のフィナーレにふさわしい激戦とな  り,胸の差で  ALL1組が逆転勝利を収めました。


                                  閉会式

  押山村長から各学年の優勝クラス(1-1,2-3,3-2)の代表に表彰状が贈られました。

公約の達成状況を自己評価する ~生徒会役員役員等立会演説会・選挙~

9月11日(金)に生徒会役員・監査委員の立会演説会と投票が行われました。立会演説会に先立ち私から以下の話をしました。
○ 当選を果たした際は,これから全生徒の前で発表する選挙公約を,この場限りのものにするのではなく,実現に向けて努力すること。3学期の生徒会総会の際に公約の達成状況をパーセンテージで示し,本年度の反省と次年度への見通しを明らかにすること。
○ 新しく選出された生徒会本部役員は,早い時期に役員会を開き,本部役員としてのマニフェストを作成し,全校生に公表すること。
○ 3年生は,1・2年生の生徒会運営をしっかりと見取り,必要に応じて先輩として適切な助言に努めること。


        生徒会立会演説会                 生徒会選挙

多くのご協力に感謝申し上げます PTA奉仕作業,南達P連球技大会

 29日のPTA奉仕作業の開催にあたりましては,早朝から,さらには雨天にもかかわらず多数の皆様方に参加いただき,作業を進めていただきましたこと,この場をお借りしまして改めて御礼申し上げます。おかげさまで,普段の清掃では行き届かない校舎内の美化作業が効率よく進み,来るべき創立四十周年の記念事業に向けての環境整備のよい機会となりました。なお,来年度の奉仕作業につきましては,校庭に埋設されていた汚染表土の運び出しも完了したこともあり,震災前と同様に「親子奉仕作業」を復活させたいと考えておりますので,皆様方のご理解を頂戴できればと思います。
  また,9月6日(日)に開催予定の南達P連球技大会の開催にあたりまして,夏休み中の4回の夜間練習に参加いただきありがとうございます。4日(金)が最後の練習日となっておりますので,選手の皆さんの参加を重ねてお願い申し上げます。


           PTA奉仕作業

最終日,いよいよ帰国の途に ~「友好の翼」旅行記 Part6~

 【7月31日(金):4日目】
 早朝6時、ホテルをチェックアウト。バスで台北松山国際空港へ向かいます。車内では朝食用のパンとジュースが支給されました。到着後すぐにスーツケースを預け、出発ゲート前で4日間お世話になった現地ガイドの石黒さんとお別れの記念撮影をしました。大竹中学との交流会、魯竹区役所表敬訪問における通訳や移動中のバスの車内及び故宮博物院、龍山寺でのガイドとして本当にお世話になりました。手荷物検査を終え、出国手続きを済ませた後、出国ロビーにある免税店で、搭乗開始の時間まで最後のショッピングを楽しみました。
  来るときとは違い、帰りのエバー航空192便羽田行きは定刻の7時45分、台北松山空港を離陸しました。搭乗後真っ先に行ったこと、それは行きの便で途中になった映画「シンデレラ」の続きを見ることでした。ところが…。視聴できる映画のリストから「シンデレラ」が消えていました。この旅最大のショックでした。帰国後はレンタルビデオ屋に駆け込みそうです。その代わりに、同じディズニー映画の最新作「トモローランド」がリストに加わっていました。気分を切り替えて鑑賞することにしました。ところで、帰りの機内でもハプニングがありました。近くの席に座っていた台湾人と見られる男性が突然床に倒れたのです。キャビンアテンダントが処置をしていましたが、しばらくして「お客様の中で医師や看護師がいれば協力願いたい」という趣旨の機内放送が流れました。テレビや映画でよく目にしていたシーンですが、実際に初めて遭遇しました。幸い倒れた男性は大事に至らなかったようです。機内食は、台湾風うどん(幅が広く、もちっとした食感)に豚肉のソースをかけた料理を選択しました。独特のスパイスがきいた料理も食べ納めと思いつつ,味わっていただきました。192便は順調にフライトを続け、11時30分、予定よりも少し早く羽田空港に到着しました。
 入港検査を受け、スーツケースを受け取り出迎えのバスに乗り込みました。夏の厳しい日差しを感じましたが、湿気はそれほどでもなく日本の戻ってきたことを肌で感じることができました。12時過ぎに羽田を出発、首都高速から東北自動車道に入り、13時15分、羽生サービスエリアに立ち寄り、飲食スペースをお借りして用意されたこの旅最後の食事となる弁当を食べました。
  17時10分、ほぼ予定通りの時刻に保健センターに到着しました。到着式で教育長さんの「短かったと思う人?」の問いかけに、参加生徒全員が迷うことなく一斉に手を上げた光景、迎えに来た保護者や先生方と笑顔で対面する生徒の表情がこの派遣団の成果を物語ってくれました。


                         松山空港                             機内食  
 
             
                        到着式

台北市内で台湾の歴史と文化に触れる~「友好の翼」旅行記 Part5~

 【7月30日(木):3日目 その2】
 13時30分、バスは九份を後にしました。再び台北に戻り、14時30分、「故宮博物院」に到着です。蒋介石が中国大陸を追われる際一緒に持ち帰った中国歴代皇帝の至宝を収蔵するこの博物館は、世界四大博物館に数えられ、一年を通して世界中から多くの観光客が訪れます。館内は、夏休みということもありたくさんの観光客でごった返していました。現地ガイドの石黒さんの説明が聞こえるようヘッドホンを装着し、早速故宮三大秘宝と言われる青銅器の「毛公鼎(もうこうてい)」、玉の「翠石白菜(すいぎょくはくさい)」「肉形石(にくけいせき)」を見学しました。この三品だけは立ち止まって観ることは許されないほどの人気で、合計30分ほどかけての鑑賞となりました。翠石白菜は昨年、日本の国立博物館で展示公開されましたが、その時の待ち時間は3時間だったそうです。その後、唐三彩や北宋汝窯の青磁、清の象牙透彫雲龍文套球といった故宮を代表するその他の展示物を厳選して案内していただきました。わずか1時間程の見学でしたので、生徒たちには、将来、この展示物の価値を知った後、再び訪れて、ゆっくりと時間をかけて鑑賞してほしいという思いを強くしました(第6位:3名)
  15時50分、故宮博物院を出発し、「忠烈祠」に向かいました。「忠烈祠」は豪壮な中国宮殿様式の霊廟で、辛亥革命や戦争などで犠牲となった数十万の将兵がまつられています。ここでのお目当ては9時から17時まで、1時間ごとに行われる衛兵の交代式。スコールで交代式が行われるかどうか心配されましたが、16時の開始時刻には雨が上がり、7名の衛兵(徴兵訓練中の訓練兵の中のエリートが担当)による交代式を見学することができました。約30分間、一糸乱れぬその動きに生徒たちはもちろん引率団員も、盛んにカメラのシャッターを切っていました。(第5位:6名)
  16時35分、忠烈祠を後にし「龍山寺」に向かいました。途中車窓からは日本統治時代に台湾総統府として建築された総統府、蒋介石を記念して建てられた中正記念堂を見ることができました。17時10分、「龍山寺」に到着です。台湾最古の仏教と道教の寺廟で、台北随一のパワースポットとして信仰心の厚い台湾人の参拝客が一年中絶えないそうです。我々が訪れた時間帯も、台湾特有の長い線香とお供え物を持ったたくさんの参拝客で狭い境内がごった返していました。生徒たちは、学問成就と恋愛成就の神様に盛んに手を合わせていました。(第7位:1名)
  18時30分、台湾での最後のディナーは石鍋料理です。台湾人は、真夏でも冷房の効いた店内で鍋料理を食べることを好むそうです。巨大な石鍋に豚骨?ベースのスープとエビなどの魚介類や豚肉、野菜や練り物、輪切りにしたトウモロコシなどたくさんの具材が入れられ一緒に煮込まれます。台湾風寄せ鍋と言ったところでしょうか。最初に中身を食べた後は、第二弾としてラーメンが煮込まれ供されます。そしてしめは卵でとじた雑炊生徒たちには、豆板醤やつけダレを加えながら自分好みの味に調整するなど、食の楽しみ方も学ぶよい機会となったようです。 
 食事を終えた一行は、バスで最寄りの駅に送ってもらい、MNT(電車)に乗車し、本日最後の目的地、「士林夜市」の最寄り駅まで移動しました。「士林夜市」は台北随一の夜市で、食べ物の屋台や雑貨、衣料品などの屋台が三本の通りを中心に所狭しと並んでいます。原宿の竹下通りの昼の賑わいが、午後10時から深夜の1時頃をピークに毎晩繰り返され、店舗数も数倍に上ると説明すればおわかりいただけるでしょうか。人混みが大好きで外食を好む台湾人にとって、夜市は欠かせない場所で、台北市内にはほかにもたくさんの夜市があるそうです。さて、このような雑踏の中、生徒たちは、支給されたタピオカのパパイヤミルクを片手に、約1時間自由散策を楽しみました。夕食後間もない時間にもかかわらず、約半数は台湾名物であるマンゴーかき氷の店に直行です。露天では、男子には帽子等の服飾品、女子にはブレスレット等の装飾品が人気のようでした。20時50分、名残惜しそうな表情を浮かべながら生徒たち、そして引率団が集合場所に戻ってきました。(第2位:11名、引率団では圧倒的に第1位)
  21時40分ホテル到着。心地よい疲労感に包まれながらホテルに着いた一行は、明日早朝のフライトに備え、荷物の整理を行った後、22時30分頃には就寝となりました。(つづく)


             忠烈祠                       龍山寺


                 士林夜市

働くことの楽しさと責任を学ぶ機会となりました~2年生職場体験学習~

 27,28日の両日,2年生が職場体験学習を実施しました。受入をしていただいたのは,大玉村のみならず,本宮市,二本松市を含めた28の事業所や公共機関にのぼり,生徒達の多様なニーズに対応することができました。お忙しい中ご協力をいただきましたこと,改めて御礼申し上げます。時間の都合上,すべての受入先を訪問することはできませんでしたが, 村内の幼稚園・小学校と本宮市の日の出写真館さん,二本松市の文化堂スポーツさんで活動する生徒達の姿を見学させていただきました。幼稚園では,微笑みかけながら幼児と一緒に遊ぶ姿,小学校では真剣な眼差しでワークの採点をする姿が印象的でした。また,日の出写真館と文化堂スポーツでは,お客様を迎えるにあたって客の立場では気が付かない店舗内の環境整備や接客の仕方,学校では学ぶことのできない専門的なスキルを体験することができたようです。
  キャリア教育(望ましい職業観・勤労観及び職業に関する知識や技能を身に付けさせるとともに,自己の個性を理解し,主体的に進路を選択する能力・態度を育てる教育)の柱として導入しているこの職場体験学習。2日間の活動で,自分は何を学んだのか。そしてそれを自分の進路実現とどうつなげていくか。今後,振り返りの時間を十分に確保していきたいと考えています。

台北郊外での体験活動 ~「友好の翼」旅行記 Part4~

 【7月30日(木):3日目 その1】
 この日は,生徒のみならず引率団も楽しみにしていた台湾の歴史・文化に触れる一日です。7時30分、二日間の疲れを考慮して、少し遅めの朝食をとり、9時10分にホテルを出発しました。帰国後、生徒に「交流活動を除いて印象に残った訪問先ベスト3(7カ所中)」のアンケートをとりました。これから紹介する訪問先の活動で最後に記載してある順位はその結果です。ちなみに昨日訪れた「台北101」は第4位(7名)でした。
  9時50分、最初の訪問先である「十分」に到着しました。ここでのメインは天燈飛ばし。その昔、外敵が去った安全の合図として飛ばされた風船が由来とされているそうです。紙と竹枠でできた1メートルほどの風船に墨で願い事を書いて、風船内部にある紙に火をつけ、暖められた空気を利用した気球の原理で大空に飛ばします。2~3人一組で思い思いの願いを書いた真っ赤な風船が、次々に大空を上昇していく光景は圧巻でした。消防法の関係で、日本では絶対に許可が下りないであろう貴重な体験をすることができました。(第3位:8名)
  10時35分、十分発のローカル線平渓線の電車で、次の目的地「九份」の最寄り駅瑞芳に向かいました。わずか20分足らずの乗車でしたが、近年観光路線として人気のある平渓線の旅を楽しむことができました。ちなみにこの平渓線は、採掘された石炭を運ぶための路線として開通したそうです。瑞芳駅前から再びバスに乗車し、「九份」に向かいました。約15分で到着です。「九份」は東シナ海を眼下に見下ろす急斜面に、戦時中、金山の街として栄えた集落です。金鉱脈が底をついてからは静かな街に戻っていましたが、台湾映画のロケ地として利用されたことや、宮崎駿監督の映画「千と千尋の神隠し」に出てくる町並みに似ていることから、近年国内外の観光客が訪れるようになり、現在では台湾でも有数の観光スポットになっています。急な階段を上り、坂の中腹にある食堂で昼食をとった後、生徒たちは時間を惜しむかのように約60分間の路地散策に出発しました。狭い道の両側には、飲食店や台湾風ファストフードの店、お土産屋さん、専門店が延々と続き、どことなく懐かしい「昭和」の雰囲気を感じました。13時15分の集合時間、たくさんのお土産袋を片手に生徒たちは集合場所に戻ってきました。(第1位:12名)(つづく)


             十分                                                    平渓線


                               九份

魯竹区役所表敬訪問・歓迎晩餐会 ~「友好の翼」旅行記 Part3~ 

 【7月29日(水):2日目 その2】
 魯竹区役所に到着した一行は,会議室に案内され、双方の代表があいさつした後、準備いただいた台湾風のかき氷(団子や芋?を材料にした麺、木の実などの上に氷をのせ、その上から黒蜜のような甘味料をかけたもの。台湾では人気のスイーツらしい)を食べながら、区長さんをはじめ各課の課長さんたちとの懇談となりました。「日本の学校が実施している体験教育を台湾の学校で導入しようとしても実現が難しい。」計画的で子どもたちの主体性を重視する日本の体験教育のすばらしさを語る区長さんの言葉が印象的でした。最後に教育長が、大玉村から区長さんへ記念品である起き上がり小坊師を贈呈しました。そのお礼として、区長さんから、一行全員がマスコット人形、マグカップ等の記念品を頂戴しました。
  16時30分、表敬訪問を終えた一行は近くのレストランに移動し、魯竹区主催の歓迎晩餐会に参加しました。区長さんを始めとする役所の職員や大竹中学の校長先生を始めとする先生方とテーブルを囲みながら、教育の話題を中心に話が弾みました。鮑の姿煮やフカヒレのスープ、白身魚の姿蒸しなど、この日も中華のコース料理を堪能しました。「昼食で出されたボリュームある料理や区役所でのかき氷でお腹がいっぱいになり、晩餐会の食事はきつかった。」贅沢な悩みを口にする生徒もいたほどです。
  17時50分、改めて本日の交流会・晩餐会に関する感謝の気持ちを伝えるとともに今後の交流を約束し、桃園市を後にした一行は、この日最後の見学先である台北101に向かいました。台北101は、高さ508m、101階建てのビルで、2004年から2008年までは世界一の高さを誇った、台北のランドマークです。スコールによる天候不順が心配されましたが、この日の視界は良好。完成時はギネス世界一に認定された高速エレベーターに乗り、89階、高さ382mからの360度の夜景を楽しみました。また、展望台にあるショップで、台湾に来て初めてのお土産品の購入も楽しみました。
  21時30分、この旅行の最大の目的である交流活動を終えてホテルに戻りました。生徒たちは、若干疲れも見えましたが、大役を終えたその表情から確かな達成感を感じ取ることができました。
(つづく)


         魯竹区役所の職員と                         鮑の姿煮   


         台北の夜景

コース別にさまざまな体験~1年生地域体験学習 その1~

 27日午前中,1年生は,地域体験学習の一貫として,外部講師の指導のもと,コース別体験活動に取り組みました。総合的な学習の時間を利用して実施している本校の恒例行事で,生徒達にとっても充実した時間となりました。それぞれの活動でお世話になった講師の皆さんは以下の通りです。お忙しい中協力いただきまして本当にありがとうございました。
【そば打ち】鈴木正雄様,伊藤幸雄様,渡辺紀美男様,野内文孝様(じんだら会)
【村の郷土料理】押山美津子様,伊原公子様,渡辺ケサヨ様,武像ハルイ様(食生活改善グループ)
【木工クラフト】橋本文幸様,武田好広様,武田伸一様
【スポーツチャンバラ】中束 稔様
【「スポーツ吹き矢】斎藤 徹様 
 なお,講師の派遣等に際しましては,学校支援地域本部のコーディネーター伊藤由美子様に大変お世話になりました。改めて御礼申し上げます。
  私も,打ち立ての「十割そば」と「ねぎねぎチキン」,「冷汁」,「煮しめ」といった郷土料理をご馳走になりました。地産地消。言うまもなく最高の味でした。


      スポーツチャンバラ

大竹国民中学との交流活動 ~「友好の翼」旅行記 Part2~

  【7月29日(水):2日目 その1】
 午前7時、ホテルのレストランでバイキングの朝食。台湾特有の香辛料を使った料理もありましたが、ご飯に味噌汁、のりといった日本人向けの料理も並んでいました。旬の果物であるスイカとメロン、さらにはオレンジにグレープフルーツと果物類が充実したバイキングでした。8時20分にバスで交流先の桃園市魯竹(ろちく)区大竹国民中学に向かいました。桃園市は台北の西側に位置し、高速道路で約1時間の距離にあります。本年度末に桃園と台北結ぶMNT(電車)路線が開通すれば、約20分ほどで結ばれるそうです。
 9時45分、大竹国民中学に到着した一行を、校長先生をはじめとする教職員や交流するクラスの生徒が温かく迎えてくれました。台湾の生徒たちが、我々一人ひとりに、台湾を代表する花であるハイビスカスのレイをかけてくれました。会場となる体育館に案内され、大竹中学の吹奏楽部による歓迎の演奏で交流会の幕が開きました。我々がよく知る日本の曲を中心に演奏してくれました。続いて大竹中の校長先生や魯竹区の教育局の方からの歓迎の言葉、教育長と私からのお礼の言葉の後、贈り物の交換となりました。大玉村からは教育局に赤べこを、中学校には一対の起き上がり小坊師を贈りました。お礼として、中学校からは故宮博物院のキーホルダー、桃園市議会からは茶葉から抽出したお茶をそのまま持ち運べるエコボトルをいただきました。
 次は本校生徒によるプレゼンの時間です。6人が分担して「大玉村」「大玉中学校」「日本の中学生」をテーマとした発表を行いました。大竹中は教頭先生が学校紹介をしてくれました。その後、図書室に移動し、大竹中の生徒に教わりながら台湾風リース作りに挑戦しました。始めはお互いに緊張気味でしたが、作業を通して次第コミュニケーションが図れるようになり、共同作業で全員がリースを完成させました。出来上がったリースを手に体育館に戻り一緒に昼食を楽しみました。たくさんの種類とボリュームのあるビュッフェ方式の昼食です。昼食中、大竹中学の校長先生から魯竹区の給食事情をうかがいました。民間の業者に委託するなど、本校との違いはたくさんありましたが、特に「ベジタリアンが多いため、週一回『素食』といって、野菜だけの献立の日があること」「4ヶ月に一回アンケートを実施し、人気のないメニューは献立から除外されること」「酪農が盛んではないので、牛乳は週に一回しか出されないこと」などにはお国柄の違いを感じさせられました。
 午後はスポーツ交流です。台湾対日本の剣道対決、綱引き対決、台日混合の縄跳びなどで会場は大いに盛り上がりました。特に、剣道では日本代表の篠塚美玖さんが一人で台湾の三人の生徒と手合わせをし、見事二勝一分けで本家の面目を保ってくれました。しかし、綱引きでは日本が16名に対し台湾が8名というハンデ戦でも歯が立たず完敗を喫しました。県を代表して全国大会へ出場する綱引き部の強さを全員が体全身で感じることができました。最後に大玉中生全員が壇上に並び、お礼の意味を込めて校歌を斉唱し交流会は閉会となりました。15時15分、交流会に参加した大竹中の先生方や生徒の見送りを後に、一行は次の訪問先である桃園市魯竹区役所へ向かいました。(つづく)


           熱烈歓迎                   プレゼン       


           剣道対決                    校歌披露

緊急着陸と本場の台湾料理 ~「友好の翼」旅行記 Part1~

  本年度から「友好の翼」と名称が変更された本村の海外交流事業団は、7月28日から31日までの3泊4日の日程で台湾を舞台に、現地の中学校での交流活動や区役所への表敬訪問、歴史・文化に関する研修活動を行ってきました。活動の内容を6回に分けて紹介します。
  派遣団は、団長の佐藤教育長、役場政策推進課神野藤さん、大玉中渡邊博樹先生、添乗員の五十嵐さん、そして副団長の私を含めた引率者5名と、大玉中学校2年生16名(男子7名、女子9名)の計21名の構成です。

 【7月28日(火):1日目】
  午前5時15分、保健センター前で出発式を終えた一行は、バスで羽田空港に向かいました。途中、車内で朝食の弁当を食べ、東北自動車道と首都高速道路を経由して、10時過ぎに羽田空港に到着しました。トランクを預け、出国審査、手荷物検査を経て出発ロビーに到着し12時15分の搭乗開始を待ちました。
  13時10分、21名の派遣団を乗せたエバー航空191便は,約40分遅れで台北松山空港へ向けて離陸しました。我々が搭乗した便はハローキティジェットで旅客機のボディには大きくキティちゃんがペイントされていました。ボディのみならず航空券や座席に備え付けの枕、機内食の食器やナプキン、モニターの画面、挙げ句の果てはトイレットペーパーにまでキティちゃんがプリントされているといった徹底ぶりでした。台湾でのキティ人気を想像することができました。離陸後一時間ほどたった後、機内食が出されました。牛肉を使ったライスか、豚肉を使ったパスタから選択することができました。イスラム教徒などへの配慮なのでしょうか。フライトのほとんどの時間をそれぞれの席に備え付けてあるモニターで映画を観て過ごしました。当時公開中の「アベンジャーズ」の最新作を鑑賞することができました。生徒たちの多くはゲームを楽しんだようです。途中フライトは順調で予定時刻15時45分には到着するはずでしたが、ここでハプニング。到着先の台北松山空港付近がスコールによる天候不順で、二度試みるも着陸することができず、予定を変更して50㎞ほど離れた台湾桃園国際空港に緊急着陸となったのです。災い転じて福となす。この時間を無駄にすまいと、二作目の映画、先日公開されて大ヒットをした「シンデレラ」を鑑賞することにしました。
 約一時間後、給油を終え再び離陸した191便は、10分ほどのフライトを経て天候が回復した台北松山空港に着陸しました。時刻は17時20分、約1時間30分の遅れの到着です。視聴中だった「シンデレラ」はお城での晩餐会後、魔法が解けて家に戻ってくるシーンで時間切れとなり、続きは帰りのフライトでのお楽しみとなりました。入国検査を経て荷物を受け取った一行は、台湾滞在中の4日間お世話になる現地ガイドの石黒美保子さんと合流し、バスで夕食会場へと移動しました。この時、日本とは違う湿気の多い熱帯特有の気候を初めて実感しました。   
  夕食はコース料理でからすみや豚の角煮、エビの揚げ物、チャーハンや蛤のスープなど伝統的な台湾料理をおいしくいただきました。やや癖のあるからすみを除いては、生徒たちにもおおむね好評でした。「豚の角煮など濃い味付けと蛤のスープなど素材の良さを生かした優しい味付けと、料理によって調理方法を工夫している。」ある生徒のグルメレポートです。
 夕食後、国立東華大学の田畠真弓先生を講師にお招きし、台湾の歴史や現在の台湾事情に関して約1時間お話をお聞きしました。「台湾に住む人は、自分を台湾人と思っている人、中国人と思っている人、そして元々の原住民が混在していること」「台湾人は家ではあまり料理をせず、朝食でさえも外食で済ませる場合が多いこと」「日本語が話せる人が多く、コンビニもたくさんあり、ホームシックにかかることも少ないので、留学するには台湾が最適であること」「『ナルト』や『ちびまる子ちゃん』など、日本のアニメが人気であり、さらに台湾の学生は日本のゲームソフトをやることで日本語を覚えていること」など、興味深い話をたくさん聞かせていただきました。
 初日の日程を終了し、20時30分、長い移動時間も何のその、生徒たちは元気いっぱいで台湾滞在中の宿泊先である慶泰大飯点(ガラホテル)にチェックインしました。部屋に荷物を置き地図で確認したところ、田畠先生の話の通り、ホテルの周りでさえも歩いて5分以内の場所に、セブンイレブンやファミリーマートといったコンビニが8軒もありました。(つづく)

         出発式              キティジェット           からすみ

生徒会活動の充実と学力向上 ~第二学期始業式校長式辞~

  25日,始業式にあたり,以下のお話をしました。
  厳しい暑さは続きますが、今日から二学期がスタートします。ここから皆さんの表情を見ていると、夏休み前に比べて一段とたくましくなった人がずいぶん多くなったように思います。日に焼けて顔が黒くなっただけでなく、毎日の部活動のみならず、学校生活では味わうことのできない様々な体験を積み上げてきた結果なのだと思います。
 夏休み中も大玉中生が頑張りました。中体連の県大会では、剣道部の坂本遥香さんが個人戦で見事三位に入賞し、陸上部の渡邉寬規くんとともに東北大会という大きな舞台を経験することが出来ました。吹奏楽部も県大会で素晴らしい演奏を披露し、見事金賞を受賞しました。また、休み中にもかかわらず、多くの皆さんが毎日学校に来て部活動の練習や、各大会、コンクールに向けての練習に努力してくれました。三年生は三者相談や高校の体験入学を経て、一層自分の進路目標が明確になったことと思います。そんな中、英語弁論大会や駅伝大会、県の音楽祭に向けて勉強と両立しながら努力している三年生に拍手を送りたいと思います。辛いから、時間を縛られたくないからと、何もやらずに過ごしてしまうと、辛くもない代わりに感動も喜びも達成感も味わうことができません。人生の中で心も体も大きく伸びる中学生のこの時期に、なんにでも挑戦する意義はとても大きいのです。
 さて、二学期は学校生活が充実する実りの時です。様々な教育活動が展開され、学校生活に幅と厚みが加わり、すばらしい思い出ができる学期です。特に十月に開催される創立四十周年記念式典とあだたら祭、十一月に開催されるおおたま学園の授業公開において、大玉中生の底力を存分に見せてほしいと思います。皆さん一人一人が自分の得意とするところを大いに発揮してください。
 そのために大切なことを二つお話しします。一つは、全員が会員になっている生徒会が、その役割をしっかりと果たすことです。良い校風、充実した学校生活づくりのため、失敗を恐れず、努力を惜しまず、新たな挑戦をしてほしいと願います。特に三年生は後輩に何を残していくのか、逆に一、二年生は三年生から何を引継ぎより良い大玉中を創造していくのかをしっかりと考え、実行してほしいと思います。
  二つ目は、計画的・継続的に勉強に励み、学力をつけるということです。勉強は人のためにするものではありません。自分が人間としてより良く生きるため、生きる力をつけるために必要な事です。一学期は部活動の練習で、家庭学習の時間を守ることができなかった人もいたようです。テレビを見たい、ゲームをしたい、メールをしたい、眠りたい、いろいろな誘惑がありますが、自分に打ち勝ち、自分の目標に向かって進むことで新しい道は開かれます。特に三年生はもうすぐ人生の分かれ道を自分達で選ばなければなりません。学習の目標をもって地道に努力し、自分で思い描く未来の扉を自力で開けてほしいものだと感じます。他校生に負けない確かな学力を付け、来るべき勝負の時を迎えてほしいと思います。全員の健闘を祈ります。
 二学期はここにいる全員が充実した学校生活を送ることができるよう、そして喜びに満ちた学校生活ができるよう願っています。先生たちは皆さんが挑戦することは応援し、手助けをしたいと思っています。一緒にみんなでがんばってすばらしい学校生活を創っていきましょう。

「変身」と「大玉プライド」~第一学期終業式校長式辞~

 一学期最後の日になりました。全員無事で、大きな事故なく一学期の最後の日を迎えられたこと、大変嬉しく感じます。
 さて、皆さんは四月の学年集会で私がお話しした一学期のテーマを覚えていますか。仮面ライダー、セーラームーンそしてエレン・イェーガーの共通点、そう「変身」です。「新学期は、今までの自分を変える『変身』のチャンスです。」というお話をしました。
  一年生の皆さん、入学式で私がお話しした内容を思い出せますか。「中学校は大人になる学校、従って大人になっておかしなことは、全部やめてもらうところです。三年間のうちに一人前の大人としておかしくないことを身につけるのです。」とお話をしました。やって良いことと悪いこと、正しいことと間違っていることが判断できる大人に「変身」することができたでしょうか。自分から進んで学習や係活動に取り組む大人に「変身」することができたでしょうか。
  二年生の皆さん、一年生の手本となる先輩に「変身」することができたでしょうか。三年生の思いを引継ぎ、部活動の中心として活動する姿に「変身」することができたでしょうか。
 三年生の皆さん、部活動では、完全燃焼できたでしょうか。果たせなかった思いを後輩にしっかりと伝えたでしょうか。そして「部活動モード」から「進路実現モード」への「変身」は完了していますか。まだ「変身」を遂げていない皆さんは、夏休み中に必ず完了させ、レベルアップした姿で二学期を迎えてください。
 この一学期、大切な行事がたくさんありました。四月には三年生の修学旅行、五月には一、二年生の学習旅行、県北陸上競技大会、そして六月には安達地区中体連・県北中体連総合大会、七月には県中体連陸上競技大会、県吹奏楽コンクール県北支部大会と毎月大きな行事や大会があり、皆さんにとっても先生方にとってもめまぐるしい一学期でした。また、その行事の合間にも生徒会行事があったり、学年の活動があったりと本当に忙しい毎日だったと思います。それぞれの行事における活動の様子や成果、そして私の思いや感動は、その都度学校だよりで紹介しました。皆さん一人一人の頑張りがあってこうして充実した一学期を終了できることを嬉しく思います。
 特に3年3組の渡邉寬規くんは県陸上競技大会の砲丸投げで4位に入賞し東北大会への出場権を獲得しました。同じく3年3組の本間優斗くんも棒高跳びで7位入賞を果たしました。おめでとうございます。入賞もさることながら私が嬉しかったのは、大会に出場した5人全員が、自己ベストの記録を出したことです。選手壮行会の時に大玉中の代表として「大玉プライド」すなわち「大玉中生としての誇り」を胸に完全燃焼してきてほしいとお話をしました。参加した5人の選手は見事「大玉プライド」を胸に輝いてくれました。夏休み中に県大会を控える剣道部と吹奏楽部の皆さんも「大玉プライド」を持って勝負の場に臨んでください。
 さて、「大玉プライド」は、大会などに参加する時にのみ意識するものなのでしょうか。私は、常日頃の学校生活でも持ち続けてほしいと思っています。その象徴が校歌を斉唱するときです。私が一学期最も感動したものの一つは、皆さんが校歌を歌うときの姿です。入学式はもちろん、各種集会や音楽の授業でも、一生懸命校歌を歌っている姿を見ていつも嬉しく思っています。以前、学校だよりで紹介しましたが、40年前につくられた校歌の歌詞には、その当時の大玉村の美しい風景が描かれています。一番の「稲穂のみのりたわわに・うち揚がる収穫のその喜び」は、作詞をされた藪田先生が、県民の森から黄金色に輝く、大玉村の美しい秋の田園風景を目にした感動が込められています。三番の「安達太良の山を仰げば・空の青招くかなたに」は、藪田先生が当時建設中だった大玉中学校の校庭から校舎越しに、秋晴れの青空とそこに浮かび上がる安達太良山を目にした感動が、そして「こだまする若人のその喜び」は、翌年からこの校舎で生活する大玉中生の躍動する姿を心に思い描いて書かれたものなのです。40年経っても変わらない「日本で最も美しい村」大玉村の原風景と、そこで輝く大玉中生の姿、皆さんの先輩達も、思いを込めて歌い継いできた校歌です。これから校歌を斉唱する際はこの風景と頑張っている自分の姿を心に思い描きながら、二
番の歌詞に表現されている「わが誇りあり」、まさしく「大玉プライド」を持って歌ってほしいと思います。
 このあと、各学級で担任の先生から一学期の通知票をもらいます。そこには頑張ったことやできるようになったことが書かれているはずです。よかったことがもっとよくなるように、これからもさらに努力してほしいと思います。
  それでは、健康・体調を維持し、充実した夏休みを送ってください。そして最初にお話しをしたとおり、二学期の始業式には「変身」を遂げた皆さんに会えることを願って第一学期終業式のお話を終わります。では、皆さん、よい夏休みにしてください。

地域安全ポスター入選作品

 公益財団法人福島県防犯協会連合会が募集した,本年度の地域安全ポスターコンクールで武田楓さん(1-2)の作品(右)が見事「優秀賞」に輝きました。大きな社会問題の一つとされている「振り込め詐欺」防止を題材とした分かりやすいポスターです。文字を使わずに「?」
「!」で登場人物の心情を表現したり,オレンジ色のインパクトのある背景色など,「さすが美術部員!」と思わせる作品に仕上がっています。

思春期講座(3年)

 7月15日,福島市にある大川レディースクリニックの長谷川洋子先生を講師にお招きし,3年生を対象とした「思春期講座」を開催しました。クリニックで「思春期相談」を担当されている経験をもとに,前半は男女交際の悩みや人工妊娠中絶,性感染症に関するお話をいただきました。男女交際における男性と女性の認識の違いによるトラブルや人工妊娠中絶が女性に及ぼす精神的・肉体的ダメージの大きさ,免疫力が低い10代の若者の性感染症にかかるリスクの大きさなど,実話をもとにしたお話だけにとても説得力があり,生徒も真剣に耳を傾けていました。後半は,月ごとに成長する胎児や出産の際の胎児の様子を人形を用いて分かりやすく説明していただき,生命の神秘と命の大切さを学ぶことができました。「将来,幸福な家庭を築きたいという願いがあるのならば,特に10代は自分自身を大切にすること。」「まわりの誰からも祝福される出産となるよう,早い時期にまわりの大人に相談すること。」長谷川先生からのこの2つメッセージを心に刻んでほしいという思いを強くしました。

大玉中学校40年の歩み  Episode5 部活動の移り変わり その3

〈吹奏楽部〉
 「ブラスバンド」という名称で,生徒数が410人に達した昭和62年度から活動を開始しました。「吹奏楽」と名称が変わったのは平成17年度からです。
〈陸上競技部〉
 平成2年度から特設部としての活動がスタートし,平成10年度より常設部として現在に至っています。個人競技では全国大会への出場選手を多数輩出してきました。特に砲丸投げは大玉中学校の「お家芸」ともいえる実績を残しています。男女一人ずつの全国チャンピオンが誕生しています。平成2年の武田和也選手と平成7年の河原愛選手です。歴代の県チャンピオンにも,男女合計5名の大玉中の卒業生が名を連ねています。その伝統を継承すべく,8月に山形県天童市で開催される東北大会の砲丸投げに渡邉寬規くんが福島県代表として参加します。
〈美術部〉
 現在活動している部活動の中では,最も遅い平成17年度に創部されました。創業アルバムを見る限りでは,部員が途切れることなく存続してきました。40周年記念として,先輩達が残した作品があれば,年度ごとに整理して展示する機会が設けられればと思っています。
 
 40年間にわたる部活動の変遷を調べてみると,時代毎に変化するスポーツの流行や
生徒数の増減が大きくかかわってきていることが分かります。現在本校に設置されている部活動の数は,本校の生徒数から見てほぼ妥当であると考えます。しかし,今後生徒数が減少することや流行の移り変わりを考えると,存続が厳しくなる部活動が出てくることも想定していかなければなりません。実際8月に予定されている大会では,部員8名のソフトボール部が,二本松一中と安達中との合同チームで参加をする予定です。

 昭和62年度ブラスバンド     平成2年度陸上競技              平成3年度美術
                 (男女)                            (男女)                                (男女)

非行防止キャンペーン実施

 7月14日,校門付近で警察署員,少年警察ボランティア会員(伊藤忠和さん,川越尚治さん,大山明美さん),生徒会本部役員が,夏休みの非行防止のためのキャンペーンとして,登校してきた生徒に啓発のためのチラシを配付しました。万引きや自転車盗,携帯・スマホによる非行の内容が記載してありますので,家庭でも目を通していただきたいと思います。

祝 県大会出場!~吹奏楽部~

 7月12日,福島県文化センターで開催された県吹奏楽コンクール県北支部大会に出場した本校吹奏楽部は,小編成部(出場10校)で見事第2位の成績をあげ,上位3校まで与えられる県大会への出場権を獲得しました。おめでとうございます。放課後のみならず朝や昼休み,さらには休日を返上して練習を積み重ねた部員や二人の顧問の努力が報われ,本当に嬉しく思います。なお,県大会は8月8日にいわき市のアリオスで開催されます。 

大玉中学校40年の歩み  Episode5 部活動の移り変わり その2

〈相撲部〉
 20周年の記念誌によると,第3代校長中澤剛太郎先生の強い思いとPTAの協力,村からの財政援助等もあり,昭和60年3月,大玉中に相撲場が完成しました。部活動としては昭和61年度から特設部として活動を開始しています。柔道部の生徒が,かけ持ちで参加する場合が多かったようです。
 「完成後間もなく私は転任の辞令を受け取った。土俵上での生徒の雄姿を見ぬまま去ることは,誠に忍びがたいものがあった。幸い,後任の校長も私の意志をよく理解し,継承を約束してくれた。やがて大玉中相撲部は地区大会県大会優勝を果たし,全国大会出場の偉業をなしとげた。(平成6年度)この快挙を耳にして嬉しい限りであった。その後も伝統を引き継いで活躍していると聞く。」(創立20周年記念誌 第3代校長 中澤剛太郎)相撲は特設部として平成14年度まで大会に参加していたようですが,翌年より廃部となりました。
  
  下の表は,本年度の大玉中の常設の部活動です。創立当時はなかったサッカー,陸上競 技,吹奏楽,美術はいつ頃創部されたのでしょうか。

     野球(男),バレーボール(女),ソフトボール(女),バスケットボール(男女)
     ソフトテニス(女),卓球(男),剣道(男女),サッカー(男),陸上競技(男女)
     吹奏楽(男女),美術(男女)〈サッカー部〉

 相撲と同じ昭和61年度から活動を開始しています。生徒数が増加し400人に迫ろうとする時代であったことが,部活動を増設する後押しになったのではと思われます。
サッカー部の初代顧問であった林尚先生(現福島市立西信中学校長)から,当時の様子をお聞きしました。「私は赴任する前の年から,創部は決まっていたようです。校庭が使えなかったため,毎日村民グランドに移動し,サッカーゴールを起こし,固定してから練習を始めました。練習が終わればまた撤去する毎日でした。最初の頃は大会に出ても惨敗続きでしたが,創部三年目にして初めて県北大会に出場することができました。」(つづく)

   昭和62年度柔道(男)      平成6年度相撲(男)      昭和62年度サッカー(男)

「たまちゃん」に関する根も葉もない噂に対するコメント

 7月11日の授業参観並びに教養講座ならびに学年講談会には,多数のご参加をいただき改めて感謝申し上げます。
  ところで,忙しいスケジュールの合間をぬって,教養講座のコンサートを盛り上げるために来校いただいた大玉村の観光キャラクター「たまちゃん」について「中にY先生が入っていた!」等の根も葉もない噂が広がっているとの話を耳にしましたので公式にコメントいたします。
  「たまちゃんはたまちゃんです。」

大玉中学校40年の歩み  Episode5 部活動の移り変わり その1

 下の表は,昭和51年度の大玉中に存在した部活動です。

   野球(男),バレーボール(女),ソフトボール(女),バスケットボール(男女)
   ソフトテニス(男女),卓球(男),剣道(男女),バドミントン(男女)

 このうち,今年度まで同じスタイルで存続しているのは野球(男),ソフトボール(女),バスケットボール(男女),剣道(男女)の4つの部活動で,その他の部活動は紆余曲折を経て現在に至っています。それぞれの部活動の変遷を紹介します。(なお,学校要覧や卒業アルバムの資料を基に整理しましたので,誤った記載があるかもしれません。その際は学校へご連絡いただけるようよろしくお願い申し上げます。

〈バレーボール部〉
  女子は創立以来本年度まで存続しています。平成12,13年度の2年間のみ男子バレーボール部が卒業アルバムに掲載されています。(詳しい情報をお持ちの方は,学校までお寄せ下さい。)
〈ソフトテニス部〉
 昭和50年度~52年度までの3年間のみ,男子部員がいたことが,卒業アルバムの集合写真からわかります。それ以降は女子のみで現在に至っています。
〈卓球部〉
 昭和53年度から平成11年度までは男女の卓球部が存在しました。平成12年度以降は男子のみとなっています。
〈バドミントン部〉
 旧玉井中学校時代から男女で存続していましたが,平成54年度を最後に廃部となったようです。
〈柔道部〉
  昭和52年度に創部,たびたび県大会への出場を果たしました。平成25年度まで存続しましたが,翌年度からは特設部となりました。本年度唯一の部員である遠藤雅也くん(3-2)が県北大会出場を果たしました。来年度から廃部の予定です。(つづく)

 昭和51年度ソフトテニス      昭和53年度卓球      昭和54年度バドミントン
      (男女)              (男女)               (男女)

授業参観と懇談会を実施 ~村教育委員会の学校訪問~

 7月9日,伊藤忠和教育委員長,佐藤吉郎教育長をはじめ8名が本校を訪問し,午前中は授業参観と施設見学を,午後は先生方との懇談会を実施しました。授業では,元気に校歌を歌う様子や教師の話に真剣に耳を傾ける様子などをご覧いただきました。懇談会では,学校の安全面に関する課題や生徒指導の現状,部活動に対する村の支援などが話題となりました。学校の取り組みについてご理解いただく貴重な機会となりました。

大玉中学校40年の歩み  Episode4 修学旅行の移り変わり その2

〈平成7年度~平成14年度〉
 平成7年度,創立21年目に,大玉中としては初めてとなる関東以外の地,北海道への修学旅行を実施しました。札幌,小樽,洞爺湖と道南を中心とするコースでした。平成14年度にも再び北海道を訪れています。平成9年,11年には沖縄を訪れています。北海道や沖縄が修学旅行先となった最大の要因は,平成5年に福島空港が開港し,千歳空港や那覇空港への定期便の就航があったことがあげられます。今後,平和学習を深めるために貴重な旅行先である沖縄への修学旅行が可能となるためにも,福島空港と沖縄を結ぶ定期便の再開が待たれます。
  平成13年度には,初めて関西方面への修学旅行を実施しています。前年度ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)がオープンしましたが,この学年は「阪神淡路大震災」の教訓や復興をテーマとした修学旅行を目指し,あえてUSJをコースに組み入れず,神戸での体験活動を取り入れました。(京都市内観光,大阪ドームでナイター見学は実施しています。)この年の卒業アルバムには,神戸で聴いた震災を体験された方からの講話に衝撃を受けたという感想が数多く記されていました。学年団の修学旅行に関する明確なねらいを感じることができた企画でした。
〈平成15年度~平成26年度〉
  この間は,平成22年度,24年度(いずれも関東方面)を除き,関西方面への修学旅行が定着しました。福島空港利用促進に伴う補助金受領の関係から,往復又は片道は飛行機を利用しています。行程は,京都市内観光とUSJおよびオフィシャルホテルの宿泊を基本線に,奈良市内あるいは大阪,神戸市内観光をオプションとして計画されています。来年度も関西方面での修学旅行が予定されています。
 修学旅行にかかる費用は年々増加する傾向にあります。教育費に関する保護者の負担軽減が叫ばれる中,この行事がなくならないのは,修学旅行が持つさまざまな教育的効果を期待してのことであることは間違いありません。今後は,「どこへ連れて行く。何を見学させる。」のみならず「どこで学ばせる。何に感動させる。」という教師の思いがしっかりと込められた行事となるよう,見通しを持って計画していきたいと考えます。


   平成7年度昭和新山     平成11年度ひめゆりの塔      平成23年度法隆寺

大玉中学校40年の歩み Episode4 修学旅行の移り変わり その1

  本年度の3年生の修学旅行は,京都,大阪,兵庫の2府1県を舞台に,二泊三日の日程で4月に実施しました。(詳細は学校だより第6号~第10号に掲載)下の表は,過去40年間の,大玉中における修学旅行先の,方面別実施回数をまとめたものです。

  ○ 関 東(東京,神奈川,静岡,千葉)方面:25回
  ○ 関 西(京都,奈良,大阪,兵庫)方面:11回
  ○ 北海道:2回
  ○ 沖 縄:2回

 〈昭和50年度~平成6年度〉
  創立から20周年目にあたる平成6年度まで,行き先は一貫して東京を中心とする関東方面でした。東京以外の訪問先としては,鎌倉や江ノ島,静岡の登呂遺跡や三保の松原まで足を伸ばした学年もありました。皇居の二重橋や鎌倉の大仏を背景に撮影したクラスの集合写真は修学旅行の象徴でした。その他,東京タワーや羽田空港,国会議事堂などが都内における定番の見学地でした。
 昭和57年の東北新幹線の開業と,翌58年の東京ディズニーランドの開園で,昭和60年代から平成にかけて,修学旅行の訪問先も旅行形態も様変わりを遂げます。新幹線利用で移動時間が短縮されたことにより,鎌倉まで足を伸ばした後,横浜や東京都内でナイター観戦を組み入れることが可能となりました。(昭和60年度~平成6年度)旅行の2日目または最終日には,半日以上東京ディズニーランドでの自由時間を取り入れるようにもなりました。活動形態も,大型バスを利用して全員で名所を巡る団体行動から,少人数による班行動が中心となるなど変化してきました。宿泊先も大人数で和室に泊まる日本風の旅館から,ツイン又はトリプルをベースにしたシティホテルに変わってきました。夜の枕投げはいつしか伝説になりました。(次号に続く)


  昭和52年度登呂遺跡      昭和60年度神宮球場   平成4年度東京ディズニーランド

大玉中学校40年の歩み Episode3 学校行事 ~削減の経過~ その2

学校週五日制が平成4年度から月1回,平成7年度から月2回と段階的に試行され,平成14年度に完全実施となりました。週の授業時数も28時間まで減少しました。これに伴い,平成6年度には水泳大会が,平成7年度には一気にマラソン(駅伝)大会,映画教室,芋煮会が学校行事から姿を消しました。芋煮会に関しては「収穫祭」と名称を変えて平成14年度に復活しましたが,平成23年度には再び削減されました。
  社会の変化や安全性を考慮して見直された行事もあるとは思いますが,40年前の大玉中学校と今の大玉中学校とでは,生徒にとってどちらが魅力ある学校なのだろうか?授業や部活動以外で,子どもたちの笑顔が弾ける場面はどのくらいあるのだろうか?記録を整理していく中でそんな思いが込み上げてきました。
 私は30年前にいわき市の中学校で教員生活をスタートしましたが,その学校でも,登山を除いて開校当初の大玉中学校とほぼ同じ行事を実施していました。授業中の記憶はほとんどありませんが,教え子と一緒に身体を動かしたり,おいしいものを食べたり,クラスの勝敗に一喜一憂した記憶は鮮明に残っています。授業中目立たない生徒がキラキラ輝くシーンをたくさん見ました。国は平成25年,「脱ゆとり」として,土曜授業を可能にする法改正を行いました。本年度は,本校でも3回実施します。授業を実施し,学力の向上を目指す事も大切でしょうが,この40年間で失われていった学校行事の一部を復活させるための土曜授業があっても良いのではという思いを強くしました。保護者や地域の皆様方のご意見をお聞かせいただければ幸いです。

   平成6年度最後の駅伝大会  平成11年度最後の陸上大会 平成22年度最後の収穫祭

浴衣の着付けを教わりました ~学校支援ボランティア 1年家庭科~

  1年生の家庭科では現在,衣生活分野の学習をしています。6日,1組の授業で,日本の伝統的な和服についての学習として,浴衣の着付け体験教室を開きました。
 今回は6名の学校支援ボランティアの方にご協力いただきました。まず,代表の生徒がモデルとなり浴衣を着付けてもらいました。浴衣の着付け方を生で見た生徒たちは,思わず「難しそう」とつぶやいていましたが,そのあとマンツーマンで着付け方を一から教わり,何度か練習したところ,友だちの着付けを手伝ったり,ほとんど自分で着付けたりできるようになりました。最後にファッションショー形式で浴衣姿を見せ合い,度々歓声が上がりました。今後,他の学級でも実施する予定です。 

大玉中学校40年の歩み Episode3 学校行事 ~削減の経過~ その1

   昭和51年度(開校2年目)に実施された主な学校行事
     〈体育的行事〉
       ○校内球技大会 ○校内陸上競技大会 ○校内水泳大会 ○校内マラソン大会
     〈その他〉
       ○映画教室 ○文化祭(合唱祭) ○芋煮会 ○安達太良登山 ○写生会

                ↓

   平成27年度(本年度)実施する主な学校行事

       ○体育祭 ○文化祭(合唱祭)

 上の図は,修学旅行など旅行的行事を除いた主な学校行事を,開校当時と本年度とで比較したものです。現在の体育祭は,一部かつての球技大会や陸上競技大会の要素を含んだものと考えられますが,改めて比較すると多数の行事が削減されてきたのだと思い知らされます。
  では,これらの行事がいつ頃,どのような背景で消えていったのでしょうか。40年間の変遷をたどると,その主な要因は,国の教育施策の転換等に伴う,授業時数の削減や学校週五日制の導入が大きくかかわってきたことが分かりました。昭和56年度から実施された学習指導要領では「詰め込み教育」や「偏差値教育」から「ゆとり教育」への転換が図られ,週の授業時数が前年度の34時間から30時間に減少しました。そのため学校現場でも学校行事の見直しが図られ,大玉中学校でも57年度から安達太良登山と写生会が学校行事から削減されたと予想されます。その代わりに鑑賞教室(音楽,演劇)が新設され,平成4年まで続きました。(次号に続く) 
    
     昭和56年度の安達太良登山

好きだからこそ頑張れる ~社会人から学ぶ会 2年生~

  7月3日,2年生はキャリア教育の一環として「社会人から学ぶ会」を開催しました。
 講師を務めていただいたのは日本旅行東北福島支店で営業を担当している菅沼李枝子さんです。
  高校2年生の時の職場体験で,お祭りやイベントを開催するお手伝いをしたことが観光業に携わるきっかけとなったこと,辛い時もあるけれど,人とコミュニケーションを取ること・喜んでいるお客様の姿を見ることが好きなので頑張れること,社会人になって,中学生の時には思いもしなかった髪型や服装など「身だしなみ」の大切さに気が付いたことなど,自分の経験や感想を交えながら,分かりやすい言葉で,語りかけるように話をしていただきました。入社して4年目,生徒とは年齢が近いこともあり,より心に響いたのではないでしょうか。
  2年生は,8月27,28日の2日間,職場体験活動を予定しています。働くことの楽しさと厳しさをたくさん体験してきてほしいと思います。

輪島選手の「休む勇気」~陸上部県大会,吹奏楽部県北大会壮行会~

 7月3日,陸上部,吹奏楽部壮行会に際し,次のような話をしました。
 休む勇気
 今日は「休む勇気」というお話しをします。今から40年ほど前のお話です。
 輪島功一というボクシングの世界チャンピオンが,7度目の防衛戦を間近に控えていました。対戦相手は格下で,マスコミは輪島選手のKO防衛を予想していました。試合10日ほど前の公開練習でも,絶好調。誰もがチャンピオンの防衛を疑いませんでした。
   しかし,試合は輪島選手の最終回KO負け。チャンピオンベルトは挑戦者の手に渡りました。この日,輪島選手は1ラウンドから身体の切れがなく,不用意な挑戦者のパンチを浴び続けました。チャンピオンとしてのプライドで戦い続けましたが,最終回,挑戦者の猛攻でスローモーションのようにマットに崩れ落ちました。10日前には絶好調を伝えられた輪島選手はなぜ,格下の選手に負けてしまったのでしょうか。原因は,「オーバーワーク」つまり練習のし過ぎでした。日本中に楽勝ムードが漂う中,輪島選手ひとりだけが「油断してはいけない。」「いい試合を見せたい。」「絶対に負けられない」という思いを日々強くしていき,本来ならば練習量を落として体力を温存しなければならない時期に,厳しい練習を続けました。練習すればするほど不安な気持ちが増し,練習量を落とせなかったそうです。
  陸上部,吹奏楽部,剣道部の皆さん。大会まで残された日々はあとわずかです。これから連日ハードな練習や長時間の練習をしても劇的な記録の向上や技能の向上は望めません。逆効果となる場合もあります。練習の量より質の向上を図りなさい。「跳ぶ,投げる,走る本数を減らし,一本一本の試技を大切にする。」「練習の終了時刻を定めて,その時間までに目標を達成するようにする。」「時には練習を休み,リフレッシュする時間を取る」等,「休む勇気」を持ってほしいと思います。そして大会やコンクール当日,心身ともに充実したコンディションで競技にそして演奏に臨んで下さい。絶対に上位大会への出場権を獲得するんだという強い気持ちをもって。
 さて,試合に負けた輪島選手はその後どうしたのでしょうか。深いダメージを負い,試合直後に入院し,医者からは引退を勧められました。しかし,輪島選手は,再起を決意し7ヶ月後,リターンマッチのリングに戻ってきました。結果は判定勝ちで見事チャンピオンに返り咲きました。この時輪島選手が取り入れたトレーニングは,現在「インターバルトレーニング」と呼ばれています。適度に休養を取りながら続ける練習方法です。試合後のインタビューで輪島選手が強調したのが「休む勇気」の大切さでした。

チャレンジ精神に拍手! ~英語弁論大会出場者オーディション~

  7月1日の放課後,8月26日(水)に白沢カルチャーセンターで開催される地区英語弁論大会へ出場する学校代表を決めるオーディションを開催しました。
 「オーディションを受ける生徒は集まるのだろうか?」この選考方式を聞いた私の正直な感想でした。しかしこの心配は杞憂に終わりました。私の予想を遥かに上回る1~3年生まで合計11名がオーディションに参加してきました。本校英語科の5名の先生が審査にあたりました。参加した生徒は,暗唱の部2名,創作の部2名,合計4名の代表の座を目指し,予め渡されていた英文を審査員の前で朗読しました。審査基準は「声の大きさ」「表現力」「発音」です。緊張感漂う雰囲気の中,できる限り表情を豊かに発表しようとする生徒達の姿が印象的でした。素人の私には,どの発表も優劣が付けづらいほどすばらしい出来ばえに思えました。
 全員の発表が終えた後,英語科主任の仲江川先生からは「皆さんのチャレンジ精神に拍手を送ります。発表の内容も,一生懸命に練習してきた努力の跡が伝わりました。」 David先生からは「全員を代表に選びたいほどすばらしい発表でした。」というコメントが伝えられました。
 審査員による厳正な審査の結果,2年性2名,3年生2名が代表に選出されました。選ばれた皆さんは,出場を果たせなかった7名の思いも胸に,これからの練習に努めてほしいと思います。



   目指せ県大会!