大玉中学校日記

修了式校長式辞

~夢なき者に成功なし~
                                 校長 渡辺 康弘

 三学期の始業式で,錦織選手が小学6年生の時に書いた作文を紹介しました。「夢は人を前向きに変える力があります。勉強や部活動に対するやる気を引き出す力があります。」とお話ししました。1,2年生は春休み中に,家族と相談しながら自分の近未来予想図を作成してみて下さい。

 作成の手順の一例をお話しします。

 将来,一流企業のビジネスマンになりたいという夢を持ったとします。まずはその企業に就職した人が多い大学名を調べます。次に,その大学への合格者を輩出している身近な高校を2~3校選び出します。できれば,何名ぐらい合格しているのかや高校進学後所属したい部活動があるかどうかも合わせて調べておけばよいでしょう。次にその高校へ進学するための数値目標(実力テストの点数や大玉中学校での順位等)を担任の先生に教えてもらいます。そして,現時点での第一・第二希望の高校を決めます。次に,その数値目標をいつまでに達成するか,目安とするテストを決めます。あとは,目標のクリアを目指しひたすら努力あるのみです。早めに第二希望の数値をクリアし,第一希望を目指しましょう。

 高校卒業後,技術者として成功したいという夢の場合は,その職種に役立つ資格をどれくらい取得することができるのか,その高校の国家資格等の取得人数の実績,就職先の企業名,進路変更で大学進学を希望した場合の可能性など,多くの情報を加味しながら目標とする高校並びに学科を決める必要があります。

 さらに,自分が就職する時期の社会情勢も考慮する必要があります。

 明確な目標を持ち,その実現に向けてしっかりとした計画を立て着実に実行していくことが夢実現の近道です。最後に幕末の思想家,吉田松陰の言葉を紹介します。
 

 夢なき者に理想なし  理想なき者に計画なし
 計画なき者に実行なし 実行なき者に成功なし
 故に夢なき者に成功なし           吉田松陰

 4月6日の始業式には,皆さん一人ひとりが大きな志を胸に刻み新年度を迎えてくれることを願っています。