「分かる授業」に向けての努力を ~保護者アンケートの考察 Part1~
1学期末,「学校教育に関するアンケート」にご協力いただきましてありがとうございました。集計結果と考察について,「学習面」「生活面」「健康・安全面」「保護者・地域との連携面」の4回に分けて掲載いたします。Part1は「学習面」です。質問項目及び集計結果は以下の通りです。
Ⅰ 子どもは,基礎的な学力が身に付いている。
Ⅱ 子どもは,毎日家庭学習している。
Ⅲ 子どもは,授業が分かりやすいと言っている。
Ⅳ 家庭では,テレビやゲーム,パソコンなどの使い方にルールを決めて守らせている。
Ⅴ わたしは,「学習の約束」や「家庭学習のてびき」に目を通し,子どもに声をかけている。
【凡例】
A:当てはまる(4P)
B:やや当てはまる(3P)
C:あまり当てはまらない(2P) D:当てはまらない(1P)
※ 円グラフ下の「P」の値は, A~Dを( )のポイントで点 数化し,合計した数字の平均値
です。ポイントが高いほど,高評価となります。また,ランクは全項目数(19)における,順位
を示しています。
Ⅰの「基礎学力の定着」に関しては,3/4の保護者が,おおむね満足しており,Ⅱの家庭学習に関しても,子どもたちの取り組みを評価する(A・B合わせて86%)保護者が多いことが分かります。ただその内容や質,時間に関してはⅣのテレビやゲーム,パソコンと関わる項目の評価(ランキングは18位)と関連付けると,改善の余地があると考える保護者も少なくないようです。
わたしが提唱する家庭学習の大原則は,「毎日,決めた時間に,同じ場所で取り組むことの継続」です。以前勤務した小学校での追跡調査から,小学1年生でこの大原則を身に付けることができれば,中学3年生になっても継続しているケースが多いことが分かりました。闇雲に時間を費やすのではなく,集中して取り組むことも大切です。
Ⅴの結果から,本校には「子どもに声をかける」すなわち,子どもとのコミュニケーションがしっかりと図られている家庭が多いことがわかります。保護者からも,この大原則を繰り返し伝え,そのための環境づくりを工夫していただければと考えます。
Ⅲの「分かる授業」に関しては,厳しい結果(ランキング最下位)となりました。我々教職員一同,この結果を真摯に受け止め,日々の授業の質的改善に努めていくことを,学期当初の職員会議で確認し合いました。その対策として,2学期はすべての教師が研究授業(教員同士が授業を参観し合い,授業の改善点等について事後に話し合いをもつ機会,校長・教頭からも直接助言を行う)を実施し,指導力の向上を図っていきます。さらに,成績や家庭学習への取り組みなど,学習面に関する悩みや疑問点がございましたら,早い段階で,学級担任へ相談いただきますようお願いいたします。
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