大玉中学校日記

大玉中学校40年の歩み  Episode4 修学旅行の移り変わり その2

〈平成7年度~平成14年度〉
 平成7年度,創立21年目に,大玉中としては初めてとなる関東以外の地,北海道への修学旅行を実施しました。札幌,小樽,洞爺湖と道南を中心とするコースでした。平成14年度にも再び北海道を訪れています。平成9年,11年には沖縄を訪れています。北海道や沖縄が修学旅行先となった最大の要因は,平成5年に福島空港が開港し,千歳空港や那覇空港への定期便の就航があったことがあげられます。今後,平和学習を深めるために貴重な旅行先である沖縄への修学旅行が可能となるためにも,福島空港と沖縄を結ぶ定期便の再開が待たれます。
  平成13年度には,初めて関西方面への修学旅行を実施しています。前年度ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)がオープンしましたが,この学年は「阪神淡路大震災」の教訓や復興をテーマとした修学旅行を目指し,あえてUSJをコースに組み入れず,神戸での体験活動を取り入れました。(京都市内観光,大阪ドームでナイター見学は実施しています。)この年の卒業アルバムには,神戸で聴いた震災を体験された方からの講話に衝撃を受けたという感想が数多く記されていました。学年団の修学旅行に関する明確なねらいを感じることができた企画でした。
〈平成15年度~平成26年度〉
  この間は,平成22年度,24年度(いずれも関東方面)を除き,関西方面への修学旅行が定着しました。福島空港利用促進に伴う補助金受領の関係から,往復又は片道は飛行機を利用しています。行程は,京都市内観光とUSJおよびオフィシャルホテルの宿泊を基本線に,奈良市内あるいは大阪,神戸市内観光をオプションとして計画されています。来年度も関西方面での修学旅行が予定されています。
 修学旅行にかかる費用は年々増加する傾向にあります。教育費に関する保護者の負担軽減が叫ばれる中,この行事がなくならないのは,修学旅行が持つさまざまな教育的効果を期待してのことであることは間違いありません。今後は,「どこへ連れて行く。何を見学させる。」のみならず「どこで学ばせる。何に感動させる。」という教師の思いがしっかりと込められた行事となるよう,見通しを持って計画していきたいと考えます。


   平成7年度昭和新山     平成11年度ひめゆりの塔      平成23年度法隆寺