大玉中学校日記

出来事

創立40周年記念式典 ~生徒会長最後の大仕事~

 10月17日(土)の創立40周年記念事業の様子が福島民報新聞に掲載されましたので紹介いたします。当日の式の最後を飾ったのは生徒代表、生徒会長のあいさつでした。生徒会長としての最後の大仕事。全文を紹介します

 生徒代表あいさつ  
                                               斎藤大志朗
  大玉中学校は40周年という記念すべき節目の年を迎えました。そんな記念すべき日に本校に在学できることを幸せに思います。
 春の桜、夏の蝉の声、秋の稲穂、雪を覆った冬の安達太良山。私たちはこの雄大な自然に囲まれた学舎でのびのびと学校生活を送っています。変化の多いこの時代に、私たちの祖父母、両親が中学生だった頃と同じ景色を見て中学校生活を送れることを幸せに感じます。例え将来、大玉村を離れたとしても、安心して戻れる場所があるのは心強いです。
 しかし、私たち大玉中生はこの恵まれた環境を維持・発展させていく義務があります。私たちの大玉中では、あいさつ日本一を目指すべく「あいさつ日本一プロジェクト」を実施しています。毎朝のあいさつ運動、昼の放送、あいさつ状況アンケートなどです。この取り組みを大玉中の新しい伝統として頑張りたいと思います。
 多くの先輩方が卒業された伝統ある母校をさらに良くしていけるように全校生で頑張って行きたいと思います。


         10月20日(火) 福島民報 掲載記事


たくさんの方々の協力に感謝 創立40周年記念行事の開催にあたって

  明日(17日)午後,創立40周年記念式典並びに記念講演が開催されます。式典や講演の様子に関しましては後日,学校だよりでお知らせする予定です。
  式典の開催にあたり,17日,「創立40周年記念誌」を全生徒に配付いたします。創立30周年以降,本校に勤務された校長先生をはじめとする教職員や今回感謝状を送らせていただく歴代のPTA会長,生徒会長を務めた卒業生などに原稿を依頼し編集したものです。ぜひ,保護者の皆様もお子さんと一緒にお読みいただきたいと思います。また,以前学校だよりで紹介した記念品の「爪切り」も配付いたしますのでご活用下さい。
  創立40周年記念行事の開催にあたりましては,各方面の方々のご協力をいただきました。体育館の演台,玄関,来賓控室等に飾られた花は,玉井の中川光子さんとそのお仲間で福島市在住の高橋ひろ子さん,郡山市在住の岩﨑淳子さんが前日に来校され生けてくださいました。体育館ステージ上の看板や講演に関する表示,更には当日配付した要項等の作成にあたりましては村役場にお手伝いいただきました。来賓控室で使用するテーブルクロスは商工会館からお借りしました。また,感謝状の筆耕は大山字住吉の菊地繁子さんが担当してくださいました。本当にありがとうございました。
  平成36年(2024年)には,創立50周年という大きな節目の年を迎えます。今回の計画,運営,そして反省点を含めた記録をしっかりと集約し,確実に10年後に引き継ぐことが,今回の最後の仕事となります。

     3名による生け花


     ステージに飾られる花

      贈呈される感謝状

本校の恵まれた教育環境を実感! ~東京都公立中学校研修視察~

  10月14日,本校と同様に人権教育の充実に取り組んでいる東京都世田谷区立駒沢中学校を視察してきました。人権教育に関する取り組みもさることながら,東京都の公立中学校の教育環境や授業の様子を目にして,本校の恵まれた教育環境を再確認する視察ともなりました。
  駒沢中学校の生徒数は500名弱,各学年4クラス編制ですが,東京都は福島県のような少人数学級を導入していませんので,各クラスには36~38名が在籍しており教室がとても狭く感じました。校庭も本校のサッカー部の活動スペースほどの広さしかなく,体育館もバスケットボールコートを2面とることはできない大きさでした。体育の時間や部活動の際は,十分な活動場所が確保できない苦労を感じ取ることができました。本校と同じく合唱コンクー
ルが近いということで,訪問時は体育館で3年生がリハーサルを行っていました。本校と違い,学級での合唱に加えて学年全員での合唱もあり,迫力のある全体合唱を聴かせていただきました。ただ,文化祭という行事ではなく,合唱コンクールのみが行われるということでした。また,学区内の中学生の約4割は私立中学校を選択するということで,毎年何名が入してくるのか年度末まで把握できない苦労もあるということでした。
  中学校の視察を終えた後,近くにある松陰神社を訪れました。NHKの大河ドラマ「花も燃ゆ」でも登場した吉田松陰を祀る神社です。境内には山口県萩市にある「松下村塾」を模した建物や伝馬町牢屋敷で処刑され別の場所に埋葬された松蔭を改葬した墓を見学することができました。


                    道徳の授業


                 吉田松陰の墓所

剣道女子団体,県大会出場権獲得! ~県北新人各種大会~ 

 10月10日,梁川中学校体育館で開催された県中学校選抜剣道大会県北予選会の女子団体戦で,本校剣道部が第3位となり,県大会への出場権を獲得しました。
  3校による予選リーグを見事連勝(対譲芳中5-0,対清水中4-0)で勝ち上がり,決勝トーナメント一回戦で北信中を4-1で撃破,この時点で県大会出場を決めました。準決勝では信夫中に0-1の僅差で敗れましたが,互角以上の試合内容でした。県大会は11月14日(土)にいわき市で開催されます。健闘を期待します。
 この日は,バレー部,バスケ部,ソフトボール部も県北大会に臨みました。各部とも実力が勝ると思われた対戦相手に真っ向から勝負を挑みました。なかでもソフトボール部はあと一勝で県大会出場という所まで勝ち上がりましたが,惜しくも出場権獲得はなりませんでした。

運営面での協力に感謝 ~県PTA研究大会二本松大会~

 10月11日(日),本年度の福島県PTA研究大会が二本松市で開催されました。武田会長,渡邉・佐藤の両副会長,そして校長を含めた4人が,午前中は二本松市民会館で開催された分科会に参加し,福島市にあるクラロンの氏川社長の講演を聴きました。午後は城山総合体育館に移動し,和太鼓のアトラクション,全体会,そして二本松出身でセブン銀行の代表取締役会長安斎隆様の講演を聴きました。
 大会に開催にあたっては,本年度に入り3回の実行委員会が行われ,安達支部のすべての小中学校のPTAが協力し入念な準備を進めて参りました。本校は前日,城山グラウンド駐車場のライン引き,当日は市民会館の車の誘導を担当しました。休日にもかかわらず協力いただいたPTAの皆様方に感謝申し上げます。
 最後に,クラロンの氏川社長さんの講演の一部を紹介いたします。私の思いも加えさせていただきました。

◎ 道徳観について
  日本人には元々素晴らしい道徳観がある。協調性,恥を知る文化,天を畏敬する心。近代になり,科学の進歩,産業の発展と共に,人々が科学を尊重し,合理主義を重んじるようになった。それと共に精神的な奥行きが薄っぺらになってきたのではないか。  いま日本は,個人の権利を主張する時代になりつつある。元々日本人はどちらかというと控えめで奥ゆかしい人が多かった。それが国際化が進むにつれ,自分の欲望を前面に打ち出すようになった。日本人の控えめで奥ゆかしさが,自己主張を良しとする風潮に席巻されつつある。自己の欲求や考えをはっきり表現できるということは良いが何かに従うという気持ちが薄れるのが心配である。

 私は,日本人の倫理観こそ,日本が世界に誇れる最大のセールスポイントであると思っています。東日本大震災並びに原発事故の直後,混乱の最中にも社会の秩序が保たれた日本の姿が世界中から賞賛された一方で,警戒区域に指定され避難を余儀なくされた相双地区では,空き巣の被害が相次ぎました。「卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ。」会津藩の 什(じゅう)の掟にもある「卑怯」。少なくとも「卑怯」を諭すことのできる大人でありたいと思います。
  日本人の倫理観の高さが誇れる一つの事実があります。それは,我が国と特定の国との関係が悪化し,その国の行為を非難する反対運動が激化した際でも,日本人は決して相手国の国旗を燃やしたり破いたりするという行為をしないということです。なぜならそれは「卑怯」な行為だから。この一線を越えない限り,日本人はまだまだ捨てたものではないと思い続けることができます。

地域素材の教材化 ~大玉村の立体模型を作る~

  自分たちが住む地域の自然や歴史,伝統文化や産業を,学校の授業や行事に積極的に導入することを「地域素材の教材化」と呼んでいます。私は,「地域素材の教材化」を地域の人材を積極的に活用することと合わせて,学校運営の一つの柱にしたいと考えています。自分たちが生まれ育った地域をより深く知る活動により,そのすばらしさに接し,郷土に愛着と誇りがもてる子どもの育成につながると信じているからです。
  社会科や理科,総合の時間に活用できないかと,大玉村の立体模型を製作してみました。(左写真)作り方については後日機会があれば紹介したいと思います。ベースとなる地図から手作りし100mごとの等高段差を厚さ3㎜のコルクシートを使って表現しました。カッターやボンドなどの道具を除いた材料費はわずか300円,製作時間は約6時間でした。
  安達太良連山南東の広い裾野に広がる大玉村。標高200~400mの比較的なだらかな土地に水田が広がっている様子や,安達太良山頂に伸びる複数の登山道の距離や傾斜の違い,山麓を走る国道や県道のルートなど,平面の地図では実感できないダイナミックな地形の特色を知ることができます。郷土の地形と産業との関連等を考える資料として活用できればと考えます。

本年度の「栄光の記録」を掲示 ~平成17年度卒業記念品~

   以前紹介いたしましたが,昇降口から校長室方面へ向かう右側の壁面に,平成17年度の卒業生より寄贈された部活動の表彰の記録を掲示するパネルが設置してあります。しばらく更新されないままでしたので,40周年を節目に掲示内容の入れ替えを行いました。本年度の中体連や各種コンクールにおける個人,団体の入賞記録を表示しました。

創立40周年記念式典・講演会迫る!~「爪切り」に見る技術革新~

 武田実行委員長さんを中心に昨年度より準備を進めて参りました 創立40周年記念式典及び記念講演が,いよいよ今週末の17日(土)に迫って参りました。開催に向けての準備も着々と進行しています。

【参加者】式典には押山村長様,遠藤村議会議長様,佐藤教育長様をはじめ,村議会議員様,歴 代のPTA会長様など合計55名の来賓の方々に参列いただける予定です。第24代PTA会 長の菅野昭裕様をはじめ9名の歴代PTA会長様と第10代校長雉子波敏司様をはじめ3名の 歴代校長様に感謝状が贈呈されます。

【記念講演】既にご案内のとおり,元お笑い芸人の三好秀典氏を講師にお招きして「一瞬で仲良 くなれるニコニコ会話術」と題した講演をいただきます。なお,この講演は「大玉村文化のつ どい実行委員会」との共同開催となっております。予定している講演時間は60分とさほど長 時間には及びません。式典を含め保護者・一般席にはまだ余裕がございますので,お誘い合わ せの上ご来校下さい。

【創立40周年記念品】全校生と当日参加いただいた来賓の方々には,記念品として「創立40 周年記念誌」と「爪切り」を配付いたします。記念誌の発行に際しまして,村長様はじめ多くの皆様に原稿をお寄せいただきありがとうございました。紙面をお借りして御礼申し上げます。 また,校長室のロッカーを整理していたところ,創立20周年の際に記念品として配られたこれも同じ「爪切り」が見つかりました。未使用のもので試しに使ってみたらとてもよい切れ味でした。両方の爪切りを比較してみると,爪切りの「不易」と「流行」を見ることができます。大きさやてこの原理を利用した操作性はほんど変わりがありません。切れ味も同じです。変わった点は2箇所。一つは「創立20周年記念大玉中学校」という文字は,プラスチックのプレートに描かれ金属部に接着されていますが,40周年のそれは金属部に直接刻印されています。もう一つは,切った爪が飛散しないようにガードしている可動性のパーツが,金属製から半透明のプラスチック製に変わったことです。20年という歳月を考えると取るに足らない変化と見過ごされがちですが,このわずかな技術革新の積み重ねが,技術立国としての日本を支え続けていくのではないでしょうか。ちなみに私が現在愛用している爪切りは,35年前に学校の入学記念品としていただいたもので,今でも切れ味は衰えていません。今回の記念品,一生ものですよ。


創立20周年記念品




創立40周年記念品

「見えないもの」と「見えるもの」

         行為の意味      宮澤章二 

-----あなたの<こころ>はどんな形ですか
と ひとに聞かれても答えようがない
自分にも他人にも<こころ>は見えない
けれど ほんとうに見えないのであろうか

確かに<こころ>はだれにも見えない
けれど<こころづかい>は見えるのだ
それは 人に対する積極的な行為だから

同じように胸の中の<思い>は見えない
けれど<思いやり>はだれにでも見える
それも人に対する積極的な行為だから

あたたかい心が あたたかい行為になり
やさしい思いが やさしい行為になるとき
<心>も<思い>も 初めて美しく生きる
-----それは 人が人として生きることだ

   埼玉県出身の詩人、宮澤章二の「行為の意味」という詩です。夏休みに実施した、おおたま学園の研修で講師の先生から紹介していただきました。作者の宮澤章二は誰もが知っているクリスマスソング「ジングルベル」の作詞者でもあるそうです。
 さて、詩の中のアンダーラインを引いたフレーズ、どこかで聞いたことはありませんか…?
  そう、「行為の意味」は東日本大震災の前後にACのテレビCMで幾度となく耳にした

        「こころ」はだれにも見えないけれど 「こころづかい」は見える
        「思い」は見えないけれど 「思いやり」はだれにでも見える

と言うフレーズの原典となる詩です。
 
 大玉中学校の生徒達は皆、優しい「こころ」や「思い」を持っている子ばかりです。ただ、友達同士の関係などで、ちょっとした勇気を振り絞り、それを「こころづかい」や「思いやり」で示してほしいと感じる場面も少なからずあります。目に見える、耳で聞こえる「積極的な行為」で優しさを表現できる生徒が一人でも多く育ってくれることを願っています。
 今日はぜひ、親子でこの詩に目を通し、「積極的な行為」について、その「すばらしさ」とともに「難しさ」をいっしょに考えていただけたらと思います。

大玉中学校40年の歩み

  Episode8 歴代PTA会長・歴代校長

 初代の渡辺栄富会長から昨年度の熊谷悟会長まで,40年間で32名の皆様にPTA会長を歴任していただきました。初代の渡辺会長は,創立20周年記念誌に開校間もない時期のPTA活動の様子を寄稿されています。
 「…当時を振り返ると一面麦畑の敷地に槌音が響いて新校舎が落成し,校舎への移転は蟻の行列のごとく玉中(現改善センター)と大山中(現村民運動場)より,生徒一人ひとりが机・椅子など自分で使っている品々を手に持っての移転作業。大きい荷物はPTA役員のトラックで搬入それこそ大変な作業でした。(中略)それでも幸いなことに村当局の行為で校歌・校旗まで公費で作っていただきましたことは,大玉村の教育にかける熱意のたまものと感謝の念は忘れることができません。PTAとしてそれにむくいるべく校舎の環境整備を引き受け,初代PTAより何代目かまでは大きな石を運んで積み上げたり,庭木を寄付していただき植え付けをしたり,当時のPTA活動は土建屋であったり造園屋であったように思います。一つ一つの目標が達成されていく喜びも又格別でした。…」
  現在もなお,我々の心をいやしてくれる校地内の植栽や中庭など,歴代PTAの尽力により整備された素晴らしい環境を次の世代にしっかりと継承して行きたいと思います。
  歴代のPTA会長は平成5年以降,任期1年での交替が慣例となったようですが,第三十代の鈴木康広会長には平成22年度から3年にわたり会長をお務めいただきました。また,鈴木様は本校の卒業生で唯一,生徒会長とPTA会長の両方を歴任されています。



 歴代校長として,初代の桑原光男校長から,昨年度の渡邊健順校長(現二本松市立岩代中学校長)まで,40年間で12名の先生が学校運営に携わりました。中でも,初代の桑原光男校長(昭和50~54年度)と第十一代の福本隆校長(現二本松第二中学校長,平成19~23年度)は最長となる5年間,本校の校長として在職されました。
 第七代の浅和宏校長は,創立20周年記念誌に当時の様子を記しています。
 「…今年度は国際化社会にふさわしく,村の企画の一環としてALTの村独自採用により英語教育の強化を図るスタートの年となりました。…情報化社会の主役となるコンピューターが設置され,コンピューター教室もほぼ完成しました。今後はLANシステムができれば,さらに指導が適切に行われ,コンピューターの活用が容易となります。…」
 20年前にしてこの実践!脈々と受け継がれる大玉村の教育に対する熱意と先進性。創立50周年に向けて繋いでいく使命感を強く感じました。

受験を乗り切るために必要な栄養とは  ~3年 食育講話~

 9月29日(水),3年生を対象に「食に関する指導」として食育講話が行われました。講師は本宮第二中学校栄養教諭の武藤先生に務めていただきました。講話の内容は受験勉強に励んでいる3年生のために,勉強と栄養,受験前日・当日の食事内容,夜食の摂り方など受験勉強に励む生徒たちにとって,とても参考になるものでした。以下は3年生の感想です。

 「今日の話で,受験生に必要な食事について知ることができました。まさか,受験と食事にそんなつながりがあるとは知りませんでした。なので,これからは,食事にも意識をくばり,勉強との両立をはかっていきたいです。そして,受験合格につなげたいです。」

 「今日の講話で食生活によって今後の人生が大きく左右されることが身にしみてわかりました。また,受験に向けて自分の生活を見直す良い機会になりました。これから,大事な受験に向けて,自分の食生活をより良いものにして必ず合格し,高校生や社会人になっても継続できるよう頑張りたいです。」

 「食について,受験の前にはカツなどの油を多く使っている食品や食物繊維や乳製品はあまり食べないほうがよいということがわかりました。」

 「集中力を高める食べ物や,記憶を補う食べ物を教えて頂いて本当に助かりました。偏食のし過ぎ で起きる症状にも心当たりがあったので,それも気をつけながら食べ物をとっていきたいです。」


肥満防止がリスクを軽減 ~1年生「生活習慣病の予防講座」~

  1学年の生徒を対象とした「生活習慣病の予防講話」が9月16日(水)の5校時に本校で開催されました。生活習慣が確立される中学生というこの時期に,健康的な生活を送る習慣を身に付けてもらいたいという目的のもと,本宮市にある,よしだ内科医院の院長であり,また,学校医でもある吉田氏を講師にお招きし,主に肥満についての話をしていただきました。
 肥満になると生活習慣病のリスクが高まるということで,生徒達は先生が準備した資料やグラフなどの説明を真剣に聞いていました。また,配られた資料の中には,小児肥満の判定方法(肥満度やBMIの計算方法など)が載っていて,実際に計算をしてみたという生徒もいたようです。生活習慣病にならないためには,規則正しい生活と三度の食事が大切だそうです。毎日継続することは難しいと思いますが,家族全員で心がけようと思うことで生活習慣病予防につながるのではないかと思います。家庭で話し合を機会を持っていただければ幸いです。

今の英語の授業に求められている「読み」の力 ~2年英語科 研究授業~

  2学期,本校の教職員は,個々の授業力の向上を目指し一人一回以上の研究授業(多くの先生方が授業を参観し,事後に生徒の活動状況や教師の働きかけに関して意見交換を行う授業)を計画しています。日々の授業の準備はもとより,部活動や文化祭の指導,さらに本年度は創立40周年の記念事業の準備と何かと慌ただしい中,時間を割いて取り組んでいます。
  9月25日,今学期のトップを切って仲江川先生が2年3組で英語の授業を行いました。ねらいは「リーディング(読み)」を深めること。単語の意味や文法を理解した上で,文意を的確に捉え表現することに焦点が当てられました。以下に当日の授業における中心課題を紹介します。お子さんと一緒に親子で挑戦して下さい。

【状況】絵里さんは,ホームステイをしています。しかし,ホストマザー(ホームステイ先のお母さん)に対し,ある悩みがあり先生に相談を持ちかけます。

Everyone in my host family is kind to me.  But my host mother always gives me too much food. Do I have to eat everything, or can I tell her?
 
 【問題】絵里さんの悩んでいることは何ですか?

※ 問題の解答を知りたい方は,2年生に聞いてみてください。
 
 「思考力」と「判断力」駆使し,しかも適切な日本語による「表現力」も求められる素晴らしい課題です。多くの生徒がこの課題に意欲的に取り組み,正答を導き出そうと取り組んでいました。日々の授業の充実を感じることができた授業でした。
  今後,11月にかけて各先生方の研究授業が計画されています。生徒の活動の様子を中心に,学校だよりで紹介して参ります。

卓球男子団体,剣道女子団体が優勝! ~支部中体連新人総合大会~

  9月29日(火),30日(水)に開催された,支部中体連新人総合大会では,男子卓球団体と剣道女子団体が見事に優勝を果たしました。さらに女子ソフトボールが第2位,サッカーと剣道男子団体も第3位入賞を果たしました。10月の土日を中心に開催される各競技の県北大会,更に勝ち進んだ際の県大会でも活躍が期待されます。
 残念ながら入賞を果たせなかった他の部活動も,紙一重のところで勝利を逃した試合が数多くありました。自分たちに足りなかったところをしっかりと確認し,来年6月の大会に向けて,秋から冬,そして春に向けての地道なトレーニングに励んでほしいと思います。

【軟式野球】トーナメント戦
  会場:カントリーパークとうわ野球場
     2回戦  対 松一中  0-1 負
                   (タイブレーク方式)
                             
【サッカー】予選リーグ・順位決定戦
  会場:二本松城山総合グランド
 予選リーグ 対 松一中 1-0 勝
         対 本二中 2-2 分(2位で準決戦へ)
 順決戦   対 本一中  1-0 勝
                   第3位 県北大会出場

【ソフトボール】総当たりのリーグ戦
  ※ 松一中,安達中との合同チームで出場
 会場:安達中学校校庭
        対 東和中   0-8 負
       対  本一中  31-2 勝
            1勝1敗 第2位 県北大会出場

【バレーボール】予選リーグ
  会場:安達中体育館
     対 白沢中    0-2 負
        対  小浜中  0-2 負
       対 松一中    0-2 負

【バスケットボール】
  会場:二本松一中体育館・二本松城山体育館
 [男子] トーナメント戦
     2回戦 対 本一中 19-61 負       敗者戦 対 白沢中 25-42  負
 [女子] トーナメント戦
     1回戦 対 本一中 25-33 負
        敗者戦 対 本二中  4-76 負

【女子ソフトテニス】予選リーグ・決勝トーナメント
  会場:二本松市城山庭球場
  予選リーグ対 本一中  0-3 負
        対 松二中  2-1 勝(2位で決勝Tへ)
  1回戦  対  安達中  0-2 負

【男子卓球】予選リーグ・決勝トーナメント
  会場:大玉村民体育館
 [団体] 対 松一中 1-3 負    
  予選リーグ対 松三中  3-1 勝    
       対  本一中  3-2 勝(2位で決勝Tへ)   1回戦  対 本二中 3-2 勝
 準決勝  対 小浜中  3-1  勝
  決 勝  対  松一中 3-2 勝
                    優勝 県北大会出場
            
【剣道】
  会場:本宮一中体育館
 [男子団体] 総当たりのリーグ戦
     対 白沢中 2-2 本数勝ち
     対 松一中  1-3 負
        対 松三中  1-3 負
            対 本二中  2-1 勝
           2勝2敗 第3位 県北大会出場
                       
 [女子団体] 順位決定戦
      対 松三中 3-0  勝
                 優勝 県北大会出場




数的優位も追い風とし,見事地区のタイトルを守りました。県北大会は連覇 がかかります。




予選リーグで敗れた松一中に決勝戦で見事に雪辱し,6月の中体連の成績を越えました。

大玉中学校40年の歩み

  Episode7 卒業記念品の移り変わり
 卒業生から学校に贈られた卒業記念品も40年間に様変わりしてきました。昭和の時代は校歌碑などのモニュメントやテント,トロフィーなどの飾り棚が贈られていました。これらは現在でも校舎内外で目にすることができます。平成になってからパイプ椅子や長机,視聴覚機器,ジェットヒーターなど,活用の頻度が高い学校備品が主になってきました。残念なのは,平成3~5年度と平成19~21年度に3年計画で2回にわたって贈られた体育館のステージ幕が体育館の建て替えに伴ってその役目を終えてしまったことです。ただ,平成16年度の記念品である校歌額は,新しい体育館に引き継がれステージ右側に掲示されています。さらに視聴覚機器に関しても,テクノロジーの進歩に伴う新型機器の導入もあり,現在はほとんど利用されていません。それでは,現在校地内や校舎内で確認できる卒業記念品を紹介します。

   【校地内,屋外に設置されているモニュメント類】 


  校歌碑(昭和53年度)
  校門を抜けた右手正面,学校を訪れる人が必ず目にする場所に設置されています。



  校名碑(昭和54年度)
  学校への取り付け道路の入り口左側,テニスコートの東側に設置されています。


  論語碑(昭和56年度)
  昇降口の向かい側に設置。「学びて思はざれば…」有名な論語の一節が刻まれています。


   校門(昭和62年度)
 校舎に向かって右側の石柱が卒業生,左側は歴代PTA会長から贈られました。


  屋外時計(昭和63年度)
  校庭に下る北側階段脇に設置。台座には「時を創る」と刻まれています。National製。


   【校舎内に設置され活用されている記念品】
  昭和50年度,第一期生からの記念品は大鏡。音楽室の壁に設置されており,40年間ずっと大玉中生の姿を映し出してきました。昭和58年度の記念品は「山だいこ」。応援団がなくなり活用の機会は少なくなりましたが,現在は武道場に保管されています。昭和52年,59年,60年,平成元年の記念品は飾り棚。昇降口前や美術室前に設置され,主に歴代の中体連大会(県大会,東北大会,全国大会)における表彰状や盾,パネル,トロフィーなどを展示しています。昇降口脇の壁には,平成17年度に贈られた「部活動記録板」が設置されています。

見事ゴールド金賞!県大会出場 ~地区小中音楽祭 第2部合奏~

  9月17日に二本松市民会館で開催された安達地区小中学校音楽祭第2部合奏において,本校吹奏楽部は見事ゴールド金賞(上位2校に授与)を受賞し,県大会への出場を決めました。県吹奏楽コンクールに出場した経験に裏付けされた自信からか,過去2回の演奏よりも安定感のあるダイナミックな演奏を披露してくれました。県大会は10月23日(金),福島市音楽堂で開催されます。

地域と共に歩む学校を目指して ~保護者アンケートの考察 Part4~

  「学校教育に関するアンケート」の集計結果と考察,Part4は「保護者・地域との連携面」についてです。
  質問項目及び集計結果は以下の通りです。
  Ⅰ 学校は、教育方針や学校の様子,子どもたちの様子を積極 的に知らせている。
  Ⅱ 学校は、保護者や地域住民が参観する機会を設けている。
  Ⅲ わたしは,PTA活動や地域行事に参加している。
  Ⅳ わたしは,大玉村の幼稚園・学校がコミュニティ・スクー ルとして取り組んでいることを知っている。



  「開かれた学校」に関する2項目については,おおむね高い評価をいただきました。Ⅰの「積極的な情報発信」に関しては田園第14号で本校から発行されている「おたより」について紹介しました。この「学校だより」を含め,「各学年だより」や「生徒指導だより」など11種類が発行されています。子ども達の活躍や最新の教育情報,家庭でも協力いただきたい事柄など,学校の教育活動への理解を深めていただきたく,担当が授業や部活動の合間を縫って作成しています。しかし,不定期に発行しているため,子どもが渡しそびれて保護者に伝わらないこともあると聞いております。学校からの配付物が確実に手元に届きますよう「おたより」専用のクリアファイルを準備し,配付物の有無を確認することを日課とするなど,家庭での協力もお願いいたします。「『田園』,毎回子どもから渡されるのを楽しみにしております」
「校長先生のマメなお便りのおかげで,学校の様子がよく分かり,助かっています」
「今年度の学校だよりは,中学校の様子やいろいろな話題があり,毎回読むのが楽しみです」
 自由記述欄に寄せていただいたコメントです。社交辞令とはいえ,褒められて伸びるタイプの私にとっては何よりの後押しとなりました。ありがとうございました。
 Ⅱの「学校参観の機会」に関しては,本年度から7月と12月の年2回,土曜授業として授業参観を企画しました。11月の「ふくしま教育週間」には,例年同様,自由参観が可能です。次年度以降も,子どもたちの活動の様子を多くの皆様方に参観していただけるよう工夫していきたいと考えています。
  Ⅲの「PTA活動等への参加」につきましては,学校サイドからは奉仕作業や親善球技大会,文化祭,さらに本年度は40周年記念事業にあたり,たくさんの保護者の皆様方にご協力いただき感謝しております。今後は,親子で参加する活動を取り入れるなど,更なる充実が図れればと思っています。
 Ⅳの「コミュニティ・スクールへの理解」に関しては,ほぼ認知されていることが分かりました。ただ,活動内容や成果についての周知や保護者の参画意識という点においては改善の余地があると考えます。自由記述欄にも「コミュニティ・スクールのあり方がいまいち分かりづらい」というコメントが寄せられました。ディスカッションでとどまらず,おおたま学園運営委員会とコミュニティ・スクール委員会が共同で企画する,村全体をフィールドとしたダイナミックな体験活動の導入などはいかがでしょうか。

基本的な生活習慣の確立と体力の向上 保護者アンケートの考察 Part3

  学校教育に関するアンケート」の集計結果と考察,Part3は「健康・安全面」です。

 質問項目及び集計結果は以下の通りです。

  Ⅰ 子どもは,「早寝・早起き・朝ご飯」をはじめとする基本 的生活習慣が身に付いている。
  Ⅱ 子どもは,進んで身体を動かしている。
  Ⅲ 子どもは,安全な生活をしようと心がけている。
  Ⅳ 学校は,子どもの安全確保に努力している。



「健康面」に関する2項目に関しては,本校が抱える問題を反映する結果となりました。の「早寝・早起き・朝ご飯をはじめとする基本的生活習慣」に関しては,十分に満足している保護者の割合は,1/3にとどまっています。全国学力・学習状況調査から,本校生の朝食摂取率は全国平均並の数値が出ていることを考えると,「早寝」の部分に課題があると考えられます。以前,第24~26号で紹介した「メディアと子どもの健康」の記事を今一度家族で読み返していただければと思います。の「進んで運動」に関しては,約2割の保護者が,十分ではないと感じています。これからの季節,部活動終了後の車によるお迎えは,安全面を考慮するとありがたいことと感謝申し上げる次第でありますが,下校時刻が早く日が高い時間帯や,朝,時間的に余裕がある場合などは,可能な限り自力の登下校を継続させたいと考えております。部活動がない3年生はなおさらです。全国的にもワースト3内に位置する福島県の児童生徒の肥満率,その数値よりも悪い本校の現状をご理解いただきたいと思います。

  の安全に関する子どもの意識と学校の安全に対する取り組みに関しては,いずれも高い評価となりました。特に,毎朝学校周辺で行っている教職員による交通指導に関しては,保護者のみならず地域の方々からも感謝の言葉が寄せられています。安全担当の教員のみならず,学年主任,事務の吉田さん,用務員の斎藤さんまでが毎朝自主的に,校門前に立って指導に当たっています。校長として本当に頭が下がる思いでおります。しかし,広範囲にわたる学区内では我々が目の届かない危険箇所がたくさんあります。今後も,保護者の皆様をはじめ関係団体等との協力を得ながら,「事故ゼロ」への取り組みを継続していきます。

心穏やかに素直に成長している子ども 保護者アンケートの考察Part2

  学校教育に関するアンケート」の集計結果と考察,Part2は「生活面」です。質問項目及び集計結果は以下の通りです。

  Ⅰ 子どもは,友だちと仲良く生活している。
  Ⅱ 子どもは,「自分にはよいところがある」と思っている。
  Ⅲ 子どもは,相手を思いやる心や命を大切にする心が育っている。
  Ⅳ 子どもは,学校や社会のルール,マナーを守っている。
  Ⅴ 子どもは,進んであいさつをしている。
  Ⅵ  学校は,子どもや保護者の悩み・相談に親身になって対応している。




  「学習面」と比較すると,「生活面」での評価は,おおむね高い結果となりました。特にⅠの「友だちと仲良く生活」に関しては調査項目中最高の数値となりました。ただ,全体の4%にあたる保護者はマイナスの回答を寄せています。この数字を限りなく0に近付けるよう,学校生活における様々な機会を捉えて働きかけたいと考えます。
  Ⅲの「思いやりの心・命を大切にする心」,Ⅳの「ルールやマナーの遵守」,Ⅴの「進んであいさつ」も高い評価となっています。特に「進んであいさつ」関しては,村全体のスローガンとして取り組んでいければと願います。この結果から,家庭において優しい家族に囲まれ,心穏やかに素直に成長している子どもが多い地区であることを再確認させていただきました。
   一方,Ⅱの「自己肯定感」やⅣの「進んであいさつ」に関しては,A評価の割合が他の項目と比較して若干低くなりますが,A・Bを合わせた数値では,約9割の保護者が肯定的な回答をしています。ただ,Ⅵの「教育相談」に関しては,十分に満足がいく体制や機会を設定できるよう,更なる工夫をしていきたいと考えます。

「分かる授業」に向けての努力を ~保護者アンケートの考察 Part1~

  1学期末,「学校教育に関するアンケート」にご協力いただきましてありがとうございました。集計結果と考察について,「学習面」「生活面」「健康・安全面」「保護者・地域との連携面」の4回に分けて掲載いたします。Part1は「学習面」です。質問項目及び集計結果は以下の通りです。

   Ⅰ 子どもは,基礎的な学力が身に付いている。

  Ⅱ 子どもは,毎日家庭学習している。

  Ⅲ 子どもは,授業が分かりやすいと言っている。

  Ⅳ 家庭では,テレビやゲーム,パソコンなどの使い方にルールを決めて守らせている。

  Ⅴ わたしは,「学習の約束」や「家庭学習のてびき」に目を通し,子どもに声をかけている。




【凡例】
 A:当てはまる(4P)
 B:やや当てはまる(3P)
 C:あまり当てはまらない(2P) D:当てはまらない(1P)

 ※ 円グラフ下の「P」の値は,   A~Dを(  )のポイントで点 数化し,合計した数字の平均値
 です。ポイントが高いほど,高評価となります。また,ランクは全項目数(19)における,順位
 を示しています。

  Ⅰの「基礎学力の定着」に関しては,3/4の保護者が,おおむね満足しており,Ⅱの家庭学習に関しても,子どもたちの取り組みを評価する(A・B合わせて86%)保護者が多いことが分かります。ただその内容や質,時間に関してはⅣのテレビやゲーム,パソコンと関わる項目の評価(ランキングは18位)と関連付けると,改善の余地があると考える保護者も少なくないようです。
 わたしが提唱する家庭学習の大原則は,「毎日,決めた時間に,同じ場所で取り組むことの継続」です。以前勤務した小学校での追跡調査から,小学1年生でこの大原則を身に付けることができれば,中学3年生になっても継続しているケースが多いことが分かりました。闇雲に時間を費やすのではなく,集中して取り組むことも大切です。
 Ⅴの結果から,本校には「子どもに声をかける」すなわち,子どもとのコミュニケーションがしっかりと図られている家庭が多いことがわかります。保護者からも,この大原則を繰り返し伝え,そのための環境づくりを工夫していただければと考えます。
  Ⅲの「分かる授業」に関しては,厳しい結果(ランキング最下位)となりました。我々教職員一同,この結果を真摯に受け止め,日々の授業の質的改善に努めていくことを,学期当初の職員会議で確認し合いました。その対策として,2学期はすべての教師が研究授業(教員同士が授業を参観し合い,授業の改善点等について事後に話し合いをもつ機会,校長・教頭からも直接助言を行う)を実施し,指導力の向上を図っていきます。さらに,成績や家庭学習への取り組みなど,学習面に関する悩みや疑問点がございましたら,早い段階で,学級担任へ相談いただきますようお願いいたします。

3年に一度のお祭りです。~第10回大玉村民運動会ベストショット集~

 9月13日,村民グランドで開催された村民運動会。たくさんの皆様方の参加で大いに盛り上がりました。中学生の活躍を写真で振り返ります。


                            玉入れ(1年)
 さすがに中学生になると肩の力も強くなり,高く正確に球を投げ入れることができました。1組が勝利。


                     たがまわし競争(共通)
 運動会の定番競技ですが,見るのとやるのとでは大違い。多くの中学生が苦戦を強いられました。


                            綱引き(3年) 
 男女別の総当たり戦。生徒よりも担任の声援する姿が目を引きました。男子は1組,女子は3組が勝利。


                   バンブーリレー(2年)
   ポールを回る際,遠心力を押さえて素速く回転するテクニックが要求されます。3組が勝利。


                           補助役員大活躍!           
   閉会式でも村長さんからお褒めの言葉をいただいたとおり,運動会の運営を陰で支えてくれました。


                     集団縄跳び(共通)

 3分間の競技時間をうまく利用して,適切な休息を取りながら,いかに集中するかが勝利への鍵でした。


                          クラス対抗リレー
 
運動会のフィナーレにふさわしい激戦とな  り,胸の差で  ALL1組が逆転勝利を収めました。


                                  閉会式

  押山村長から各学年の優勝クラス(1-1,2-3,3-2)の代表に表彰状が贈られました。

公約の達成状況を自己評価する ~生徒会役員役員等立会演説会・選挙~

9月11日(金)に生徒会役員・監査委員の立会演説会と投票が行われました。立会演説会に先立ち私から以下の話をしました。
○ 当選を果たした際は,これから全生徒の前で発表する選挙公約を,この場限りのものにするのではなく,実現に向けて努力すること。3学期の生徒会総会の際に公約の達成状況をパーセンテージで示し,本年度の反省と次年度への見通しを明らかにすること。
○ 新しく選出された生徒会本部役員は,早い時期に役員会を開き,本部役員としてのマニフェストを作成し,全校生に公表すること。
○ 3年生は,1・2年生の生徒会運営をしっかりと見取り,必要に応じて先輩として適切な助言に努めること。


        生徒会立会演説会                 生徒会選挙

多くのご協力に感謝申し上げます PTA奉仕作業,南達P連球技大会

 29日のPTA奉仕作業の開催にあたりましては,早朝から,さらには雨天にもかかわらず多数の皆様方に参加いただき,作業を進めていただきましたこと,この場をお借りしまして改めて御礼申し上げます。おかげさまで,普段の清掃では行き届かない校舎内の美化作業が効率よく進み,来るべき創立四十周年の記念事業に向けての環境整備のよい機会となりました。なお,来年度の奉仕作業につきましては,校庭に埋設されていた汚染表土の運び出しも完了したこともあり,震災前と同様に「親子奉仕作業」を復活させたいと考えておりますので,皆様方のご理解を頂戴できればと思います。
  また,9月6日(日)に開催予定の南達P連球技大会の開催にあたりまして,夏休み中の4回の夜間練習に参加いただきありがとうございます。4日(金)が最後の練習日となっておりますので,選手の皆さんの参加を重ねてお願い申し上げます。


           PTA奉仕作業

最終日,いよいよ帰国の途に ~「友好の翼」旅行記 Part6~

 【7月31日(金):4日目】
 早朝6時、ホテルをチェックアウト。バスで台北松山国際空港へ向かいます。車内では朝食用のパンとジュースが支給されました。到着後すぐにスーツケースを預け、出発ゲート前で4日間お世話になった現地ガイドの石黒さんとお別れの記念撮影をしました。大竹中学との交流会、魯竹区役所表敬訪問における通訳や移動中のバスの車内及び故宮博物院、龍山寺でのガイドとして本当にお世話になりました。手荷物検査を終え、出国手続きを済ませた後、出国ロビーにある免税店で、搭乗開始の時間まで最後のショッピングを楽しみました。
  来るときとは違い、帰りのエバー航空192便羽田行きは定刻の7時45分、台北松山空港を離陸しました。搭乗後真っ先に行ったこと、それは行きの便で途中になった映画「シンデレラ」の続きを見ることでした。ところが…。視聴できる映画のリストから「シンデレラ」が消えていました。この旅最大のショックでした。帰国後はレンタルビデオ屋に駆け込みそうです。その代わりに、同じディズニー映画の最新作「トモローランド」がリストに加わっていました。気分を切り替えて鑑賞することにしました。ところで、帰りの機内でもハプニングがありました。近くの席に座っていた台湾人と見られる男性が突然床に倒れたのです。キャビンアテンダントが処置をしていましたが、しばらくして「お客様の中で医師や看護師がいれば協力願いたい」という趣旨の機内放送が流れました。テレビや映画でよく目にしていたシーンですが、実際に初めて遭遇しました。幸い倒れた男性は大事に至らなかったようです。機内食は、台湾風うどん(幅が広く、もちっとした食感)に豚肉のソースをかけた料理を選択しました。独特のスパイスがきいた料理も食べ納めと思いつつ,味わっていただきました。192便は順調にフライトを続け、11時30分、予定よりも少し早く羽田空港に到着しました。
 入港検査を受け、スーツケースを受け取り出迎えのバスに乗り込みました。夏の厳しい日差しを感じましたが、湿気はそれほどでもなく日本の戻ってきたことを肌で感じることができました。12時過ぎに羽田を出発、首都高速から東北自動車道に入り、13時15分、羽生サービスエリアに立ち寄り、飲食スペースをお借りして用意されたこの旅最後の食事となる弁当を食べました。
  17時10分、ほぼ予定通りの時刻に保健センターに到着しました。到着式で教育長さんの「短かったと思う人?」の問いかけに、参加生徒全員が迷うことなく一斉に手を上げた光景、迎えに来た保護者や先生方と笑顔で対面する生徒の表情がこの派遣団の成果を物語ってくれました。


                         松山空港                             機内食  
 
             
                        到着式

台北市内で台湾の歴史と文化に触れる~「友好の翼」旅行記 Part5~

 【7月30日(木):3日目 その2】
 13時30分、バスは九份を後にしました。再び台北に戻り、14時30分、「故宮博物院」に到着です。蒋介石が中国大陸を追われる際一緒に持ち帰った中国歴代皇帝の至宝を収蔵するこの博物館は、世界四大博物館に数えられ、一年を通して世界中から多くの観光客が訪れます。館内は、夏休みということもありたくさんの観光客でごった返していました。現地ガイドの石黒さんの説明が聞こえるようヘッドホンを装着し、早速故宮三大秘宝と言われる青銅器の「毛公鼎(もうこうてい)」、玉の「翠石白菜(すいぎょくはくさい)」「肉形石(にくけいせき)」を見学しました。この三品だけは立ち止まって観ることは許されないほどの人気で、合計30分ほどかけての鑑賞となりました。翠石白菜は昨年、日本の国立博物館で展示公開されましたが、その時の待ち時間は3時間だったそうです。その後、唐三彩や北宋汝窯の青磁、清の象牙透彫雲龍文套球といった故宮を代表するその他の展示物を厳選して案内していただきました。わずか1時間程の見学でしたので、生徒たちには、将来、この展示物の価値を知った後、再び訪れて、ゆっくりと時間をかけて鑑賞してほしいという思いを強くしました(第6位:3名)
  15時50分、故宮博物院を出発し、「忠烈祠」に向かいました。「忠烈祠」は豪壮な中国宮殿様式の霊廟で、辛亥革命や戦争などで犠牲となった数十万の将兵がまつられています。ここでのお目当ては9時から17時まで、1時間ごとに行われる衛兵の交代式。スコールで交代式が行われるかどうか心配されましたが、16時の開始時刻には雨が上がり、7名の衛兵(徴兵訓練中の訓練兵の中のエリートが担当)による交代式を見学することができました。約30分間、一糸乱れぬその動きに生徒たちはもちろん引率団員も、盛んにカメラのシャッターを切っていました。(第5位:6名)
  16時35分、忠烈祠を後にし「龍山寺」に向かいました。途中車窓からは日本統治時代に台湾総統府として建築された総統府、蒋介石を記念して建てられた中正記念堂を見ることができました。17時10分、「龍山寺」に到着です。台湾最古の仏教と道教の寺廟で、台北随一のパワースポットとして信仰心の厚い台湾人の参拝客が一年中絶えないそうです。我々が訪れた時間帯も、台湾特有の長い線香とお供え物を持ったたくさんの参拝客で狭い境内がごった返していました。生徒たちは、学問成就と恋愛成就の神様に盛んに手を合わせていました。(第7位:1名)
  18時30分、台湾での最後のディナーは石鍋料理です。台湾人は、真夏でも冷房の効いた店内で鍋料理を食べることを好むそうです。巨大な石鍋に豚骨?ベースのスープとエビなどの魚介類や豚肉、野菜や練り物、輪切りにしたトウモロコシなどたくさんの具材が入れられ一緒に煮込まれます。台湾風寄せ鍋と言ったところでしょうか。最初に中身を食べた後は、第二弾としてラーメンが煮込まれ供されます。そしてしめは卵でとじた雑炊生徒たちには、豆板醤やつけダレを加えながら自分好みの味に調整するなど、食の楽しみ方も学ぶよい機会となったようです。 
 食事を終えた一行は、バスで最寄りの駅に送ってもらい、MNT(電車)に乗車し、本日最後の目的地、「士林夜市」の最寄り駅まで移動しました。「士林夜市」は台北随一の夜市で、食べ物の屋台や雑貨、衣料品などの屋台が三本の通りを中心に所狭しと並んでいます。原宿の竹下通りの昼の賑わいが、午後10時から深夜の1時頃をピークに毎晩繰り返され、店舗数も数倍に上ると説明すればおわかりいただけるでしょうか。人混みが大好きで外食を好む台湾人にとって、夜市は欠かせない場所で、台北市内にはほかにもたくさんの夜市があるそうです。さて、このような雑踏の中、生徒たちは、支給されたタピオカのパパイヤミルクを片手に、約1時間自由散策を楽しみました。夕食後間もない時間にもかかわらず、約半数は台湾名物であるマンゴーかき氷の店に直行です。露天では、男子には帽子等の服飾品、女子にはブレスレット等の装飾品が人気のようでした。20時50分、名残惜しそうな表情を浮かべながら生徒たち、そして引率団が集合場所に戻ってきました。(第2位:11名、引率団では圧倒的に第1位)
  21時40分ホテル到着。心地よい疲労感に包まれながらホテルに着いた一行は、明日早朝のフライトに備え、荷物の整理を行った後、22時30分頃には就寝となりました。(つづく)


             忠烈祠                       龍山寺


                 士林夜市

働くことの楽しさと責任を学ぶ機会となりました~2年生職場体験学習~

 27,28日の両日,2年生が職場体験学習を実施しました。受入をしていただいたのは,大玉村のみならず,本宮市,二本松市を含めた28の事業所や公共機関にのぼり,生徒達の多様なニーズに対応することができました。お忙しい中ご協力をいただきましたこと,改めて御礼申し上げます。時間の都合上,すべての受入先を訪問することはできませんでしたが, 村内の幼稚園・小学校と本宮市の日の出写真館さん,二本松市の文化堂スポーツさんで活動する生徒達の姿を見学させていただきました。幼稚園では,微笑みかけながら幼児と一緒に遊ぶ姿,小学校では真剣な眼差しでワークの採点をする姿が印象的でした。また,日の出写真館と文化堂スポーツでは,お客様を迎えるにあたって客の立場では気が付かない店舗内の環境整備や接客の仕方,学校では学ぶことのできない専門的なスキルを体験することができたようです。
  キャリア教育(望ましい職業観・勤労観及び職業に関する知識や技能を身に付けさせるとともに,自己の個性を理解し,主体的に進路を選択する能力・態度を育てる教育)の柱として導入しているこの職場体験学習。2日間の活動で,自分は何を学んだのか。そしてそれを自分の進路実現とどうつなげていくか。今後,振り返りの時間を十分に確保していきたいと考えています。

台北郊外での体験活動 ~「友好の翼」旅行記 Part4~

 【7月30日(木):3日目 その1】
 この日は,生徒のみならず引率団も楽しみにしていた台湾の歴史・文化に触れる一日です。7時30分、二日間の疲れを考慮して、少し遅めの朝食をとり、9時10分にホテルを出発しました。帰国後、生徒に「交流活動を除いて印象に残った訪問先ベスト3(7カ所中)」のアンケートをとりました。これから紹介する訪問先の活動で最後に記載してある順位はその結果です。ちなみに昨日訪れた「台北101」は第4位(7名)でした。
  9時50分、最初の訪問先である「十分」に到着しました。ここでのメインは天燈飛ばし。その昔、外敵が去った安全の合図として飛ばされた風船が由来とされているそうです。紙と竹枠でできた1メートルほどの風船に墨で願い事を書いて、風船内部にある紙に火をつけ、暖められた空気を利用した気球の原理で大空に飛ばします。2~3人一組で思い思いの願いを書いた真っ赤な風船が、次々に大空を上昇していく光景は圧巻でした。消防法の関係で、日本では絶対に許可が下りないであろう貴重な体験をすることができました。(第3位:8名)
  10時35分、十分発のローカル線平渓線の電車で、次の目的地「九份」の最寄り駅瑞芳に向かいました。わずか20分足らずの乗車でしたが、近年観光路線として人気のある平渓線の旅を楽しむことができました。ちなみにこの平渓線は、採掘された石炭を運ぶための路線として開通したそうです。瑞芳駅前から再びバスに乗車し、「九份」に向かいました。約15分で到着です。「九份」は東シナ海を眼下に見下ろす急斜面に、戦時中、金山の街として栄えた集落です。金鉱脈が底をついてからは静かな街に戻っていましたが、台湾映画のロケ地として利用されたことや、宮崎駿監督の映画「千と千尋の神隠し」に出てくる町並みに似ていることから、近年国内外の観光客が訪れるようになり、現在では台湾でも有数の観光スポットになっています。急な階段を上り、坂の中腹にある食堂で昼食をとった後、生徒たちは時間を惜しむかのように約60分間の路地散策に出発しました。狭い道の両側には、飲食店や台湾風ファストフードの店、お土産屋さん、専門店が延々と続き、どことなく懐かしい「昭和」の雰囲気を感じました。13時15分の集合時間、たくさんのお土産袋を片手に生徒たちは集合場所に戻ってきました。(第1位:12名)(つづく)


             十分                                                    平渓線


                               九份

魯竹区役所表敬訪問・歓迎晩餐会 ~「友好の翼」旅行記 Part3~ 

 【7月29日(水):2日目 その2】
 魯竹区役所に到着した一行は,会議室に案内され、双方の代表があいさつした後、準備いただいた台湾風のかき氷(団子や芋?を材料にした麺、木の実などの上に氷をのせ、その上から黒蜜のような甘味料をかけたもの。台湾では人気のスイーツらしい)を食べながら、区長さんをはじめ各課の課長さんたちとの懇談となりました。「日本の学校が実施している体験教育を台湾の学校で導入しようとしても実現が難しい。」計画的で子どもたちの主体性を重視する日本の体験教育のすばらしさを語る区長さんの言葉が印象的でした。最後に教育長が、大玉村から区長さんへ記念品である起き上がり小坊師を贈呈しました。そのお礼として、区長さんから、一行全員がマスコット人形、マグカップ等の記念品を頂戴しました。
  16時30分、表敬訪問を終えた一行は近くのレストランに移動し、魯竹区主催の歓迎晩餐会に参加しました。区長さんを始めとする役所の職員や大竹中学の校長先生を始めとする先生方とテーブルを囲みながら、教育の話題を中心に話が弾みました。鮑の姿煮やフカヒレのスープ、白身魚の姿蒸しなど、この日も中華のコース料理を堪能しました。「昼食で出されたボリュームある料理や区役所でのかき氷でお腹がいっぱいになり、晩餐会の食事はきつかった。」贅沢な悩みを口にする生徒もいたほどです。
  17時50分、改めて本日の交流会・晩餐会に関する感謝の気持ちを伝えるとともに今後の交流を約束し、桃園市を後にした一行は、この日最後の見学先である台北101に向かいました。台北101は、高さ508m、101階建てのビルで、2004年から2008年までは世界一の高さを誇った、台北のランドマークです。スコールによる天候不順が心配されましたが、この日の視界は良好。完成時はギネス世界一に認定された高速エレベーターに乗り、89階、高さ382mからの360度の夜景を楽しみました。また、展望台にあるショップで、台湾に来て初めてのお土産品の購入も楽しみました。
  21時30分、この旅行の最大の目的である交流活動を終えてホテルに戻りました。生徒たちは、若干疲れも見えましたが、大役を終えたその表情から確かな達成感を感じ取ることができました。
(つづく)


         魯竹区役所の職員と                         鮑の姿煮   


         台北の夜景

コース別にさまざまな体験~1年生地域体験学習 その1~

 27日午前中,1年生は,地域体験学習の一貫として,外部講師の指導のもと,コース別体験活動に取り組みました。総合的な学習の時間を利用して実施している本校の恒例行事で,生徒達にとっても充実した時間となりました。それぞれの活動でお世話になった講師の皆さんは以下の通りです。お忙しい中協力いただきまして本当にありがとうございました。
【そば打ち】鈴木正雄様,伊藤幸雄様,渡辺紀美男様,野内文孝様(じんだら会)
【村の郷土料理】押山美津子様,伊原公子様,渡辺ケサヨ様,武像ハルイ様(食生活改善グループ)
【木工クラフト】橋本文幸様,武田好広様,武田伸一様
【スポーツチャンバラ】中束 稔様
【「スポーツ吹き矢】斎藤 徹様 
 なお,講師の派遣等に際しましては,学校支援地域本部のコーディネーター伊藤由美子様に大変お世話になりました。改めて御礼申し上げます。
  私も,打ち立ての「十割そば」と「ねぎねぎチキン」,「冷汁」,「煮しめ」といった郷土料理をご馳走になりました。地産地消。言うまもなく最高の味でした。


      スポーツチャンバラ

大竹国民中学との交流活動 ~「友好の翼」旅行記 Part2~

  【7月29日(水):2日目 その1】
 午前7時、ホテルのレストランでバイキングの朝食。台湾特有の香辛料を使った料理もありましたが、ご飯に味噌汁、のりといった日本人向けの料理も並んでいました。旬の果物であるスイカとメロン、さらにはオレンジにグレープフルーツと果物類が充実したバイキングでした。8時20分にバスで交流先の桃園市魯竹(ろちく)区大竹国民中学に向かいました。桃園市は台北の西側に位置し、高速道路で約1時間の距離にあります。本年度末に桃園と台北結ぶMNT(電車)路線が開通すれば、約20分ほどで結ばれるそうです。
 9時45分、大竹国民中学に到着した一行を、校長先生をはじめとする教職員や交流するクラスの生徒が温かく迎えてくれました。台湾の生徒たちが、我々一人ひとりに、台湾を代表する花であるハイビスカスのレイをかけてくれました。会場となる体育館に案内され、大竹中学の吹奏楽部による歓迎の演奏で交流会の幕が開きました。我々がよく知る日本の曲を中心に演奏してくれました。続いて大竹中の校長先生や魯竹区の教育局の方からの歓迎の言葉、教育長と私からのお礼の言葉の後、贈り物の交換となりました。大玉村からは教育局に赤べこを、中学校には一対の起き上がり小坊師を贈りました。お礼として、中学校からは故宮博物院のキーホルダー、桃園市議会からは茶葉から抽出したお茶をそのまま持ち運べるエコボトルをいただきました。
 次は本校生徒によるプレゼンの時間です。6人が分担して「大玉村」「大玉中学校」「日本の中学生」をテーマとした発表を行いました。大竹中は教頭先生が学校紹介をしてくれました。その後、図書室に移動し、大竹中の生徒に教わりながら台湾風リース作りに挑戦しました。始めはお互いに緊張気味でしたが、作業を通して次第コミュニケーションが図れるようになり、共同作業で全員がリースを完成させました。出来上がったリースを手に体育館に戻り一緒に昼食を楽しみました。たくさんの種類とボリュームのあるビュッフェ方式の昼食です。昼食中、大竹中学の校長先生から魯竹区の給食事情をうかがいました。民間の業者に委託するなど、本校との違いはたくさんありましたが、特に「ベジタリアンが多いため、週一回『素食』といって、野菜だけの献立の日があること」「4ヶ月に一回アンケートを実施し、人気のないメニューは献立から除外されること」「酪農が盛んではないので、牛乳は週に一回しか出されないこと」などにはお国柄の違いを感じさせられました。
 午後はスポーツ交流です。台湾対日本の剣道対決、綱引き対決、台日混合の縄跳びなどで会場は大いに盛り上がりました。特に、剣道では日本代表の篠塚美玖さんが一人で台湾の三人の生徒と手合わせをし、見事二勝一分けで本家の面目を保ってくれました。しかし、綱引きでは日本が16名に対し台湾が8名というハンデ戦でも歯が立たず完敗を喫しました。県を代表して全国大会へ出場する綱引き部の強さを全員が体全身で感じることができました。最後に大玉中生全員が壇上に並び、お礼の意味を込めて校歌を斉唱し交流会は閉会となりました。15時15分、交流会に参加した大竹中の先生方や生徒の見送りを後に、一行は次の訪問先である桃園市魯竹区役所へ向かいました。(つづく)


           熱烈歓迎                   プレゼン       


           剣道対決                    校歌披露

緊急着陸と本場の台湾料理 ~「友好の翼」旅行記 Part1~

  本年度から「友好の翼」と名称が変更された本村の海外交流事業団は、7月28日から31日までの3泊4日の日程で台湾を舞台に、現地の中学校での交流活動や区役所への表敬訪問、歴史・文化に関する研修活動を行ってきました。活動の内容を6回に分けて紹介します。
  派遣団は、団長の佐藤教育長、役場政策推進課神野藤さん、大玉中渡邊博樹先生、添乗員の五十嵐さん、そして副団長の私を含めた引率者5名と、大玉中学校2年生16名(男子7名、女子9名)の計21名の構成です。

 【7月28日(火):1日目】
  午前5時15分、保健センター前で出発式を終えた一行は、バスで羽田空港に向かいました。途中、車内で朝食の弁当を食べ、東北自動車道と首都高速道路を経由して、10時過ぎに羽田空港に到着しました。トランクを預け、出国審査、手荷物検査を経て出発ロビーに到着し12時15分の搭乗開始を待ちました。
  13時10分、21名の派遣団を乗せたエバー航空191便は,約40分遅れで台北松山空港へ向けて離陸しました。我々が搭乗した便はハローキティジェットで旅客機のボディには大きくキティちゃんがペイントされていました。ボディのみならず航空券や座席に備え付けの枕、機内食の食器やナプキン、モニターの画面、挙げ句の果てはトイレットペーパーにまでキティちゃんがプリントされているといった徹底ぶりでした。台湾でのキティ人気を想像することができました。離陸後一時間ほどたった後、機内食が出されました。牛肉を使ったライスか、豚肉を使ったパスタから選択することができました。イスラム教徒などへの配慮なのでしょうか。フライトのほとんどの時間をそれぞれの席に備え付けてあるモニターで映画を観て過ごしました。当時公開中の「アベンジャーズ」の最新作を鑑賞することができました。生徒たちの多くはゲームを楽しんだようです。途中フライトは順調で予定時刻15時45分には到着するはずでしたが、ここでハプニング。到着先の台北松山空港付近がスコールによる天候不順で、二度試みるも着陸することができず、予定を変更して50㎞ほど離れた台湾桃園国際空港に緊急着陸となったのです。災い転じて福となす。この時間を無駄にすまいと、二作目の映画、先日公開されて大ヒットをした「シンデレラ」を鑑賞することにしました。
 約一時間後、給油を終え再び離陸した191便は、10分ほどのフライトを経て天候が回復した台北松山空港に着陸しました。時刻は17時20分、約1時間30分の遅れの到着です。視聴中だった「シンデレラ」はお城での晩餐会後、魔法が解けて家に戻ってくるシーンで時間切れとなり、続きは帰りのフライトでのお楽しみとなりました。入国検査を経て荷物を受け取った一行は、台湾滞在中の4日間お世話になる現地ガイドの石黒美保子さんと合流し、バスで夕食会場へと移動しました。この時、日本とは違う湿気の多い熱帯特有の気候を初めて実感しました。   
  夕食はコース料理でからすみや豚の角煮、エビの揚げ物、チャーハンや蛤のスープなど伝統的な台湾料理をおいしくいただきました。やや癖のあるからすみを除いては、生徒たちにもおおむね好評でした。「豚の角煮など濃い味付けと蛤のスープなど素材の良さを生かした優しい味付けと、料理によって調理方法を工夫している。」ある生徒のグルメレポートです。
 夕食後、国立東華大学の田畠真弓先生を講師にお招きし、台湾の歴史や現在の台湾事情に関して約1時間お話をお聞きしました。「台湾に住む人は、自分を台湾人と思っている人、中国人と思っている人、そして元々の原住民が混在していること」「台湾人は家ではあまり料理をせず、朝食でさえも外食で済ませる場合が多いこと」「日本語が話せる人が多く、コンビニもたくさんあり、ホームシックにかかることも少ないので、留学するには台湾が最適であること」「『ナルト』や『ちびまる子ちゃん』など、日本のアニメが人気であり、さらに台湾の学生は日本のゲームソフトをやることで日本語を覚えていること」など、興味深い話をたくさん聞かせていただきました。
 初日の日程を終了し、20時30分、長い移動時間も何のその、生徒たちは元気いっぱいで台湾滞在中の宿泊先である慶泰大飯点(ガラホテル)にチェックインしました。部屋に荷物を置き地図で確認したところ、田畠先生の話の通り、ホテルの周りでさえも歩いて5分以内の場所に、セブンイレブンやファミリーマートといったコンビニが8軒もありました。(つづく)

         出発式              キティジェット           からすみ

生徒会活動の充実と学力向上 ~第二学期始業式校長式辞~

  25日,始業式にあたり,以下のお話をしました。
  厳しい暑さは続きますが、今日から二学期がスタートします。ここから皆さんの表情を見ていると、夏休み前に比べて一段とたくましくなった人がずいぶん多くなったように思います。日に焼けて顔が黒くなっただけでなく、毎日の部活動のみならず、学校生活では味わうことのできない様々な体験を積み上げてきた結果なのだと思います。
 夏休み中も大玉中生が頑張りました。中体連の県大会では、剣道部の坂本遥香さんが個人戦で見事三位に入賞し、陸上部の渡邉寬規くんとともに東北大会という大きな舞台を経験することが出来ました。吹奏楽部も県大会で素晴らしい演奏を披露し、見事金賞を受賞しました。また、休み中にもかかわらず、多くの皆さんが毎日学校に来て部活動の練習や、各大会、コンクールに向けての練習に努力してくれました。三年生は三者相談や高校の体験入学を経て、一層自分の進路目標が明確になったことと思います。そんな中、英語弁論大会や駅伝大会、県の音楽祭に向けて勉強と両立しながら努力している三年生に拍手を送りたいと思います。辛いから、時間を縛られたくないからと、何もやらずに過ごしてしまうと、辛くもない代わりに感動も喜びも達成感も味わうことができません。人生の中で心も体も大きく伸びる中学生のこの時期に、なんにでも挑戦する意義はとても大きいのです。
 さて、二学期は学校生活が充実する実りの時です。様々な教育活動が展開され、学校生活に幅と厚みが加わり、すばらしい思い出ができる学期です。特に十月に開催される創立四十周年記念式典とあだたら祭、十一月に開催されるおおたま学園の授業公開において、大玉中生の底力を存分に見せてほしいと思います。皆さん一人一人が自分の得意とするところを大いに発揮してください。
 そのために大切なことを二つお話しします。一つは、全員が会員になっている生徒会が、その役割をしっかりと果たすことです。良い校風、充実した学校生活づくりのため、失敗を恐れず、努力を惜しまず、新たな挑戦をしてほしいと願います。特に三年生は後輩に何を残していくのか、逆に一、二年生は三年生から何を引継ぎより良い大玉中を創造していくのかをしっかりと考え、実行してほしいと思います。
  二つ目は、計画的・継続的に勉強に励み、学力をつけるということです。勉強は人のためにするものではありません。自分が人間としてより良く生きるため、生きる力をつけるために必要な事です。一学期は部活動の練習で、家庭学習の時間を守ることができなかった人もいたようです。テレビを見たい、ゲームをしたい、メールをしたい、眠りたい、いろいろな誘惑がありますが、自分に打ち勝ち、自分の目標に向かって進むことで新しい道は開かれます。特に三年生はもうすぐ人生の分かれ道を自分達で選ばなければなりません。学習の目標をもって地道に努力し、自分で思い描く未来の扉を自力で開けてほしいものだと感じます。他校生に負けない確かな学力を付け、来るべき勝負の時を迎えてほしいと思います。全員の健闘を祈ります。
 二学期はここにいる全員が充実した学校生活を送ることができるよう、そして喜びに満ちた学校生活ができるよう願っています。先生たちは皆さんが挑戦することは応援し、手助けをしたいと思っています。一緒にみんなでがんばってすばらしい学校生活を創っていきましょう。

「変身」と「大玉プライド」~第一学期終業式校長式辞~

 一学期最後の日になりました。全員無事で、大きな事故なく一学期の最後の日を迎えられたこと、大変嬉しく感じます。
 さて、皆さんは四月の学年集会で私がお話しした一学期のテーマを覚えていますか。仮面ライダー、セーラームーンそしてエレン・イェーガーの共通点、そう「変身」です。「新学期は、今までの自分を変える『変身』のチャンスです。」というお話をしました。
  一年生の皆さん、入学式で私がお話しした内容を思い出せますか。「中学校は大人になる学校、従って大人になっておかしなことは、全部やめてもらうところです。三年間のうちに一人前の大人としておかしくないことを身につけるのです。」とお話をしました。やって良いことと悪いこと、正しいことと間違っていることが判断できる大人に「変身」することができたでしょうか。自分から進んで学習や係活動に取り組む大人に「変身」することができたでしょうか。
  二年生の皆さん、一年生の手本となる先輩に「変身」することができたでしょうか。三年生の思いを引継ぎ、部活動の中心として活動する姿に「変身」することができたでしょうか。
 三年生の皆さん、部活動では、完全燃焼できたでしょうか。果たせなかった思いを後輩にしっかりと伝えたでしょうか。そして「部活動モード」から「進路実現モード」への「変身」は完了していますか。まだ「変身」を遂げていない皆さんは、夏休み中に必ず完了させ、レベルアップした姿で二学期を迎えてください。
 この一学期、大切な行事がたくさんありました。四月には三年生の修学旅行、五月には一、二年生の学習旅行、県北陸上競技大会、そして六月には安達地区中体連・県北中体連総合大会、七月には県中体連陸上競技大会、県吹奏楽コンクール県北支部大会と毎月大きな行事や大会があり、皆さんにとっても先生方にとってもめまぐるしい一学期でした。また、その行事の合間にも生徒会行事があったり、学年の活動があったりと本当に忙しい毎日だったと思います。それぞれの行事における活動の様子や成果、そして私の思いや感動は、その都度学校だよりで紹介しました。皆さん一人一人の頑張りがあってこうして充実した一学期を終了できることを嬉しく思います。
 特に3年3組の渡邉寬規くんは県陸上競技大会の砲丸投げで4位に入賞し東北大会への出場権を獲得しました。同じく3年3組の本間優斗くんも棒高跳びで7位入賞を果たしました。おめでとうございます。入賞もさることながら私が嬉しかったのは、大会に出場した5人全員が、自己ベストの記録を出したことです。選手壮行会の時に大玉中の代表として「大玉プライド」すなわち「大玉中生としての誇り」を胸に完全燃焼してきてほしいとお話をしました。参加した5人の選手は見事「大玉プライド」を胸に輝いてくれました。夏休み中に県大会を控える剣道部と吹奏楽部の皆さんも「大玉プライド」を持って勝負の場に臨んでください。
 さて、「大玉プライド」は、大会などに参加する時にのみ意識するものなのでしょうか。私は、常日頃の学校生活でも持ち続けてほしいと思っています。その象徴が校歌を斉唱するときです。私が一学期最も感動したものの一つは、皆さんが校歌を歌うときの姿です。入学式はもちろん、各種集会や音楽の授業でも、一生懸命校歌を歌っている姿を見ていつも嬉しく思っています。以前、学校だよりで紹介しましたが、40年前につくられた校歌の歌詞には、その当時の大玉村の美しい風景が描かれています。一番の「稲穂のみのりたわわに・うち揚がる収穫のその喜び」は、作詞をされた藪田先生が、県民の森から黄金色に輝く、大玉村の美しい秋の田園風景を目にした感動が込められています。三番の「安達太良の山を仰げば・空の青招くかなたに」は、藪田先生が当時建設中だった大玉中学校の校庭から校舎越しに、秋晴れの青空とそこに浮かび上がる安達太良山を目にした感動が、そして「こだまする若人のその喜び」は、翌年からこの校舎で生活する大玉中生の躍動する姿を心に思い描いて書かれたものなのです。40年経っても変わらない「日本で最も美しい村」大玉村の原風景と、そこで輝く大玉中生の姿、皆さんの先輩達も、思いを込めて歌い継いできた校歌です。これから校歌を斉唱する際はこの風景と頑張っている自分の姿を心に思い描きながら、二
番の歌詞に表現されている「わが誇りあり」、まさしく「大玉プライド」を持って歌ってほしいと思います。
 このあと、各学級で担任の先生から一学期の通知票をもらいます。そこには頑張ったことやできるようになったことが書かれているはずです。よかったことがもっとよくなるように、これからもさらに努力してほしいと思います。
  それでは、健康・体調を維持し、充実した夏休みを送ってください。そして最初にお話しをしたとおり、二学期の始業式には「変身」を遂げた皆さんに会えることを願って第一学期終業式のお話を終わります。では、皆さん、よい夏休みにしてください。

地域安全ポスター入選作品

 公益財団法人福島県防犯協会連合会が募集した,本年度の地域安全ポスターコンクールで武田楓さん(1-2)の作品(右)が見事「優秀賞」に輝きました。大きな社会問題の一つとされている「振り込め詐欺」防止を題材とした分かりやすいポスターです。文字を使わずに「?」
「!」で登場人物の心情を表現したり,オレンジ色のインパクトのある背景色など,「さすが美術部員!」と思わせる作品に仕上がっています。

思春期講座(3年)

 7月15日,福島市にある大川レディースクリニックの長谷川洋子先生を講師にお招きし,3年生を対象とした「思春期講座」を開催しました。クリニックで「思春期相談」を担当されている経験をもとに,前半は男女交際の悩みや人工妊娠中絶,性感染症に関するお話をいただきました。男女交際における男性と女性の認識の違いによるトラブルや人工妊娠中絶が女性に及ぼす精神的・肉体的ダメージの大きさ,免疫力が低い10代の若者の性感染症にかかるリスクの大きさなど,実話をもとにしたお話だけにとても説得力があり,生徒も真剣に耳を傾けていました。後半は,月ごとに成長する胎児や出産の際の胎児の様子を人形を用いて分かりやすく説明していただき,生命の神秘と命の大切さを学ぶことができました。「将来,幸福な家庭を築きたいという願いがあるのならば,特に10代は自分自身を大切にすること。」「まわりの誰からも祝福される出産となるよう,早い時期にまわりの大人に相談すること。」長谷川先生からのこの2つメッセージを心に刻んでほしいという思いを強くしました。

大玉中学校40年の歩み  Episode5 部活動の移り変わり その3

〈吹奏楽部〉
 「ブラスバンド」という名称で,生徒数が410人に達した昭和62年度から活動を開始しました。「吹奏楽」と名称が変わったのは平成17年度からです。
〈陸上競技部〉
 平成2年度から特設部としての活動がスタートし,平成10年度より常設部として現在に至っています。個人競技では全国大会への出場選手を多数輩出してきました。特に砲丸投げは大玉中学校の「お家芸」ともいえる実績を残しています。男女一人ずつの全国チャンピオンが誕生しています。平成2年の武田和也選手と平成7年の河原愛選手です。歴代の県チャンピオンにも,男女合計5名の大玉中の卒業生が名を連ねています。その伝統を継承すべく,8月に山形県天童市で開催される東北大会の砲丸投げに渡邉寬規くんが福島県代表として参加します。
〈美術部〉
 現在活動している部活動の中では,最も遅い平成17年度に創部されました。創業アルバムを見る限りでは,部員が途切れることなく存続してきました。40周年記念として,先輩達が残した作品があれば,年度ごとに整理して展示する機会が設けられればと思っています。
 
 40年間にわたる部活動の変遷を調べてみると,時代毎に変化するスポーツの流行や
生徒数の増減が大きくかかわってきていることが分かります。現在本校に設置されている部活動の数は,本校の生徒数から見てほぼ妥当であると考えます。しかし,今後生徒数が減少することや流行の移り変わりを考えると,存続が厳しくなる部活動が出てくることも想定していかなければなりません。実際8月に予定されている大会では,部員8名のソフトボール部が,二本松一中と安達中との合同チームで参加をする予定です。

 昭和62年度ブラスバンド     平成2年度陸上競技              平成3年度美術
                 (男女)                            (男女)                                (男女)

非行防止キャンペーン実施

 7月14日,校門付近で警察署員,少年警察ボランティア会員(伊藤忠和さん,川越尚治さん,大山明美さん),生徒会本部役員が,夏休みの非行防止のためのキャンペーンとして,登校してきた生徒に啓発のためのチラシを配付しました。万引きや自転車盗,携帯・スマホによる非行の内容が記載してありますので,家庭でも目を通していただきたいと思います。

祝 県大会出場!~吹奏楽部~

 7月12日,福島県文化センターで開催された県吹奏楽コンクール県北支部大会に出場した本校吹奏楽部は,小編成部(出場10校)で見事第2位の成績をあげ,上位3校まで与えられる県大会への出場権を獲得しました。おめでとうございます。放課後のみならず朝や昼休み,さらには休日を返上して練習を積み重ねた部員や二人の顧問の努力が報われ,本当に嬉しく思います。なお,県大会は8月8日にいわき市のアリオスで開催されます。 

大玉中学校40年の歩み  Episode5 部活動の移り変わり その2

〈相撲部〉
 20周年の記念誌によると,第3代校長中澤剛太郎先生の強い思いとPTAの協力,村からの財政援助等もあり,昭和60年3月,大玉中に相撲場が完成しました。部活動としては昭和61年度から特設部として活動を開始しています。柔道部の生徒が,かけ持ちで参加する場合が多かったようです。
 「完成後間もなく私は転任の辞令を受け取った。土俵上での生徒の雄姿を見ぬまま去ることは,誠に忍びがたいものがあった。幸い,後任の校長も私の意志をよく理解し,継承を約束してくれた。やがて大玉中相撲部は地区大会県大会優勝を果たし,全国大会出場の偉業をなしとげた。(平成6年度)この快挙を耳にして嬉しい限りであった。その後も伝統を引き継いで活躍していると聞く。」(創立20周年記念誌 第3代校長 中澤剛太郎)相撲は特設部として平成14年度まで大会に参加していたようですが,翌年より廃部となりました。
  
  下の表は,本年度の大玉中の常設の部活動です。創立当時はなかったサッカー,陸上競 技,吹奏楽,美術はいつ頃創部されたのでしょうか。

     野球(男),バレーボール(女),ソフトボール(女),バスケットボール(男女)
     ソフトテニス(女),卓球(男),剣道(男女),サッカー(男),陸上競技(男女)
     吹奏楽(男女),美術(男女)〈サッカー部〉

 相撲と同じ昭和61年度から活動を開始しています。生徒数が増加し400人に迫ろうとする時代であったことが,部活動を増設する後押しになったのではと思われます。
サッカー部の初代顧問であった林尚先生(現福島市立西信中学校長)から,当時の様子をお聞きしました。「私は赴任する前の年から,創部は決まっていたようです。校庭が使えなかったため,毎日村民グランドに移動し,サッカーゴールを起こし,固定してから練習を始めました。練習が終わればまた撤去する毎日でした。最初の頃は大会に出ても惨敗続きでしたが,創部三年目にして初めて県北大会に出場することができました。」(つづく)

   昭和62年度柔道(男)      平成6年度相撲(男)      昭和62年度サッカー(男)

「たまちゃん」に関する根も葉もない噂に対するコメント

 7月11日の授業参観並びに教養講座ならびに学年講談会には,多数のご参加をいただき改めて感謝申し上げます。
  ところで,忙しいスケジュールの合間をぬって,教養講座のコンサートを盛り上げるために来校いただいた大玉村の観光キャラクター「たまちゃん」について「中にY先生が入っていた!」等の根も葉もない噂が広がっているとの話を耳にしましたので公式にコメントいたします。
  「たまちゃんはたまちゃんです。」

大玉中学校40年の歩み  Episode5 部活動の移り変わり その1

 下の表は,昭和51年度の大玉中に存在した部活動です。

   野球(男),バレーボール(女),ソフトボール(女),バスケットボール(男女)
   ソフトテニス(男女),卓球(男),剣道(男女),バドミントン(男女)

 このうち,今年度まで同じスタイルで存続しているのは野球(男),ソフトボール(女),バスケットボール(男女),剣道(男女)の4つの部活動で,その他の部活動は紆余曲折を経て現在に至っています。それぞれの部活動の変遷を紹介します。(なお,学校要覧や卒業アルバムの資料を基に整理しましたので,誤った記載があるかもしれません。その際は学校へご連絡いただけるようよろしくお願い申し上げます。

〈バレーボール部〉
  女子は創立以来本年度まで存続しています。平成12,13年度の2年間のみ男子バレーボール部が卒業アルバムに掲載されています。(詳しい情報をお持ちの方は,学校までお寄せ下さい。)
〈ソフトテニス部〉
 昭和50年度~52年度までの3年間のみ,男子部員がいたことが,卒業アルバムの集合写真からわかります。それ以降は女子のみで現在に至っています。
〈卓球部〉
 昭和53年度から平成11年度までは男女の卓球部が存在しました。平成12年度以降は男子のみとなっています。
〈バドミントン部〉
 旧玉井中学校時代から男女で存続していましたが,平成54年度を最後に廃部となったようです。
〈柔道部〉
  昭和52年度に創部,たびたび県大会への出場を果たしました。平成25年度まで存続しましたが,翌年度からは特設部となりました。本年度唯一の部員である遠藤雅也くん(3-2)が県北大会出場を果たしました。来年度から廃部の予定です。(つづく)

 昭和51年度ソフトテニス      昭和53年度卓球      昭和54年度バドミントン
      (男女)              (男女)               (男女)

授業参観と懇談会を実施 ~村教育委員会の学校訪問~

 7月9日,伊藤忠和教育委員長,佐藤吉郎教育長をはじめ8名が本校を訪問し,午前中は授業参観と施設見学を,午後は先生方との懇談会を実施しました。授業では,元気に校歌を歌う様子や教師の話に真剣に耳を傾ける様子などをご覧いただきました。懇談会では,学校の安全面に関する課題や生徒指導の現状,部活動に対する村の支援などが話題となりました。学校の取り組みについてご理解いただく貴重な機会となりました。

大玉中学校40年の歩み  Episode4 修学旅行の移り変わり その2

〈平成7年度~平成14年度〉
 平成7年度,創立21年目に,大玉中としては初めてとなる関東以外の地,北海道への修学旅行を実施しました。札幌,小樽,洞爺湖と道南を中心とするコースでした。平成14年度にも再び北海道を訪れています。平成9年,11年には沖縄を訪れています。北海道や沖縄が修学旅行先となった最大の要因は,平成5年に福島空港が開港し,千歳空港や那覇空港への定期便の就航があったことがあげられます。今後,平和学習を深めるために貴重な旅行先である沖縄への修学旅行が可能となるためにも,福島空港と沖縄を結ぶ定期便の再開が待たれます。
  平成13年度には,初めて関西方面への修学旅行を実施しています。前年度ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)がオープンしましたが,この学年は「阪神淡路大震災」の教訓や復興をテーマとした修学旅行を目指し,あえてUSJをコースに組み入れず,神戸での体験活動を取り入れました。(京都市内観光,大阪ドームでナイター見学は実施しています。)この年の卒業アルバムには,神戸で聴いた震災を体験された方からの講話に衝撃を受けたという感想が数多く記されていました。学年団の修学旅行に関する明確なねらいを感じることができた企画でした。
〈平成15年度~平成26年度〉
  この間は,平成22年度,24年度(いずれも関東方面)を除き,関西方面への修学旅行が定着しました。福島空港利用促進に伴う補助金受領の関係から,往復又は片道は飛行機を利用しています。行程は,京都市内観光とUSJおよびオフィシャルホテルの宿泊を基本線に,奈良市内あるいは大阪,神戸市内観光をオプションとして計画されています。来年度も関西方面での修学旅行が予定されています。
 修学旅行にかかる費用は年々増加する傾向にあります。教育費に関する保護者の負担軽減が叫ばれる中,この行事がなくならないのは,修学旅行が持つさまざまな教育的効果を期待してのことであることは間違いありません。今後は,「どこへ連れて行く。何を見学させる。」のみならず「どこで学ばせる。何に感動させる。」という教師の思いがしっかりと込められた行事となるよう,見通しを持って計画していきたいと考えます。


   平成7年度昭和新山     平成11年度ひめゆりの塔      平成23年度法隆寺

大玉中学校40年の歩み Episode4 修学旅行の移り変わり その1

  本年度の3年生の修学旅行は,京都,大阪,兵庫の2府1県を舞台に,二泊三日の日程で4月に実施しました。(詳細は学校だより第6号~第10号に掲載)下の表は,過去40年間の,大玉中における修学旅行先の,方面別実施回数をまとめたものです。

  ○ 関 東(東京,神奈川,静岡,千葉)方面:25回
  ○ 関 西(京都,奈良,大阪,兵庫)方面:11回
  ○ 北海道:2回
  ○ 沖 縄:2回

 〈昭和50年度~平成6年度〉
  創立から20周年目にあたる平成6年度まで,行き先は一貫して東京を中心とする関東方面でした。東京以外の訪問先としては,鎌倉や江ノ島,静岡の登呂遺跡や三保の松原まで足を伸ばした学年もありました。皇居の二重橋や鎌倉の大仏を背景に撮影したクラスの集合写真は修学旅行の象徴でした。その他,東京タワーや羽田空港,国会議事堂などが都内における定番の見学地でした。
 昭和57年の東北新幹線の開業と,翌58年の東京ディズニーランドの開園で,昭和60年代から平成にかけて,修学旅行の訪問先も旅行形態も様変わりを遂げます。新幹線利用で移動時間が短縮されたことにより,鎌倉まで足を伸ばした後,横浜や東京都内でナイター観戦を組み入れることが可能となりました。(昭和60年度~平成6年度)旅行の2日目または最終日には,半日以上東京ディズニーランドでの自由時間を取り入れるようにもなりました。活動形態も,大型バスを利用して全員で名所を巡る団体行動から,少人数による班行動が中心となるなど変化してきました。宿泊先も大人数で和室に泊まる日本風の旅館から,ツイン又はトリプルをベースにしたシティホテルに変わってきました。夜の枕投げはいつしか伝説になりました。(次号に続く)


  昭和52年度登呂遺跡      昭和60年度神宮球場   平成4年度東京ディズニーランド

大玉中学校40年の歩み Episode3 学校行事 ~削減の経過~ その2

学校週五日制が平成4年度から月1回,平成7年度から月2回と段階的に試行され,平成14年度に完全実施となりました。週の授業時数も28時間まで減少しました。これに伴い,平成6年度には水泳大会が,平成7年度には一気にマラソン(駅伝)大会,映画教室,芋煮会が学校行事から姿を消しました。芋煮会に関しては「収穫祭」と名称を変えて平成14年度に復活しましたが,平成23年度には再び削減されました。
  社会の変化や安全性を考慮して見直された行事もあるとは思いますが,40年前の大玉中学校と今の大玉中学校とでは,生徒にとってどちらが魅力ある学校なのだろうか?授業や部活動以外で,子どもたちの笑顔が弾ける場面はどのくらいあるのだろうか?記録を整理していく中でそんな思いが込み上げてきました。
 私は30年前にいわき市の中学校で教員生活をスタートしましたが,その学校でも,登山を除いて開校当初の大玉中学校とほぼ同じ行事を実施していました。授業中の記憶はほとんどありませんが,教え子と一緒に身体を動かしたり,おいしいものを食べたり,クラスの勝敗に一喜一憂した記憶は鮮明に残っています。授業中目立たない生徒がキラキラ輝くシーンをたくさん見ました。国は平成25年,「脱ゆとり」として,土曜授業を可能にする法改正を行いました。本年度は,本校でも3回実施します。授業を実施し,学力の向上を目指す事も大切でしょうが,この40年間で失われていった学校行事の一部を復活させるための土曜授業があっても良いのではという思いを強くしました。保護者や地域の皆様方のご意見をお聞かせいただければ幸いです。

   平成6年度最後の駅伝大会  平成11年度最後の陸上大会 平成22年度最後の収穫祭

浴衣の着付けを教わりました ~学校支援ボランティア 1年家庭科~

  1年生の家庭科では現在,衣生活分野の学習をしています。6日,1組の授業で,日本の伝統的な和服についての学習として,浴衣の着付け体験教室を開きました。
 今回は6名の学校支援ボランティアの方にご協力いただきました。まず,代表の生徒がモデルとなり浴衣を着付けてもらいました。浴衣の着付け方を生で見た生徒たちは,思わず「難しそう」とつぶやいていましたが,そのあとマンツーマンで着付け方を一から教わり,何度か練習したところ,友だちの着付けを手伝ったり,ほとんど自分で着付けたりできるようになりました。最後にファッションショー形式で浴衣姿を見せ合い,度々歓声が上がりました。今後,他の学級でも実施する予定です。 

大玉中学校40年の歩み Episode3 学校行事 ~削減の経過~ その1

   昭和51年度(開校2年目)に実施された主な学校行事
     〈体育的行事〉
       ○校内球技大会 ○校内陸上競技大会 ○校内水泳大会 ○校内マラソン大会
     〈その他〉
       ○映画教室 ○文化祭(合唱祭) ○芋煮会 ○安達太良登山 ○写生会

                ↓

   平成27年度(本年度)実施する主な学校行事

       ○体育祭 ○文化祭(合唱祭)

 上の図は,修学旅行など旅行的行事を除いた主な学校行事を,開校当時と本年度とで比較したものです。現在の体育祭は,一部かつての球技大会や陸上競技大会の要素を含んだものと考えられますが,改めて比較すると多数の行事が削減されてきたのだと思い知らされます。
  では,これらの行事がいつ頃,どのような背景で消えていったのでしょうか。40年間の変遷をたどると,その主な要因は,国の教育施策の転換等に伴う,授業時数の削減や学校週五日制の導入が大きくかかわってきたことが分かりました。昭和56年度から実施された学習指導要領では「詰め込み教育」や「偏差値教育」から「ゆとり教育」への転換が図られ,週の授業時数が前年度の34時間から30時間に減少しました。そのため学校現場でも学校行事の見直しが図られ,大玉中学校でも57年度から安達太良登山と写生会が学校行事から削減されたと予想されます。その代わりに鑑賞教室(音楽,演劇)が新設され,平成4年まで続きました。(次号に続く) 
    
     昭和56年度の安達太良登山

好きだからこそ頑張れる ~社会人から学ぶ会 2年生~

  7月3日,2年生はキャリア教育の一環として「社会人から学ぶ会」を開催しました。
 講師を務めていただいたのは日本旅行東北福島支店で営業を担当している菅沼李枝子さんです。
  高校2年生の時の職場体験で,お祭りやイベントを開催するお手伝いをしたことが観光業に携わるきっかけとなったこと,辛い時もあるけれど,人とコミュニケーションを取ること・喜んでいるお客様の姿を見ることが好きなので頑張れること,社会人になって,中学生の時には思いもしなかった髪型や服装など「身だしなみ」の大切さに気が付いたことなど,自分の経験や感想を交えながら,分かりやすい言葉で,語りかけるように話をしていただきました。入社して4年目,生徒とは年齢が近いこともあり,より心に響いたのではないでしょうか。
  2年生は,8月27,28日の2日間,職場体験活動を予定しています。働くことの楽しさと厳しさをたくさん体験してきてほしいと思います。

輪島選手の「休む勇気」~陸上部県大会,吹奏楽部県北大会壮行会~

 7月3日,陸上部,吹奏楽部壮行会に際し,次のような話をしました。
 休む勇気
 今日は「休む勇気」というお話しをします。今から40年ほど前のお話です。
 輪島功一というボクシングの世界チャンピオンが,7度目の防衛戦を間近に控えていました。対戦相手は格下で,マスコミは輪島選手のKO防衛を予想していました。試合10日ほど前の公開練習でも,絶好調。誰もがチャンピオンの防衛を疑いませんでした。
   しかし,試合は輪島選手の最終回KO負け。チャンピオンベルトは挑戦者の手に渡りました。この日,輪島選手は1ラウンドから身体の切れがなく,不用意な挑戦者のパンチを浴び続けました。チャンピオンとしてのプライドで戦い続けましたが,最終回,挑戦者の猛攻でスローモーションのようにマットに崩れ落ちました。10日前には絶好調を伝えられた輪島選手はなぜ,格下の選手に負けてしまったのでしょうか。原因は,「オーバーワーク」つまり練習のし過ぎでした。日本中に楽勝ムードが漂う中,輪島選手ひとりだけが「油断してはいけない。」「いい試合を見せたい。」「絶対に負けられない」という思いを日々強くしていき,本来ならば練習量を落として体力を温存しなければならない時期に,厳しい練習を続けました。練習すればするほど不安な気持ちが増し,練習量を落とせなかったそうです。
  陸上部,吹奏楽部,剣道部の皆さん。大会まで残された日々はあとわずかです。これから連日ハードな練習や長時間の練習をしても劇的な記録の向上や技能の向上は望めません。逆効果となる場合もあります。練習の量より質の向上を図りなさい。「跳ぶ,投げる,走る本数を減らし,一本一本の試技を大切にする。」「練習の終了時刻を定めて,その時間までに目標を達成するようにする。」「時には練習を休み,リフレッシュする時間を取る」等,「休む勇気」を持ってほしいと思います。そして大会やコンクール当日,心身ともに充実したコンディションで競技にそして演奏に臨んで下さい。絶対に上位大会への出場権を獲得するんだという強い気持ちをもって。
 さて,試合に負けた輪島選手はその後どうしたのでしょうか。深いダメージを負い,試合直後に入院し,医者からは引退を勧められました。しかし,輪島選手は,再起を決意し7ヶ月後,リターンマッチのリングに戻ってきました。結果は判定勝ちで見事チャンピオンに返り咲きました。この時輪島選手が取り入れたトレーニングは,現在「インターバルトレーニング」と呼ばれています。適度に休養を取りながら続ける練習方法です。試合後のインタビューで輪島選手が強調したのが「休む勇気」の大切さでした。

チャレンジ精神に拍手! ~英語弁論大会出場者オーディション~

  7月1日の放課後,8月26日(水)に白沢カルチャーセンターで開催される地区英語弁論大会へ出場する学校代表を決めるオーディションを開催しました。
 「オーディションを受ける生徒は集まるのだろうか?」この選考方式を聞いた私の正直な感想でした。しかしこの心配は杞憂に終わりました。私の予想を遥かに上回る1~3年生まで合計11名がオーディションに参加してきました。本校英語科の5名の先生が審査にあたりました。参加した生徒は,暗唱の部2名,創作の部2名,合計4名の代表の座を目指し,予め渡されていた英文を審査員の前で朗読しました。審査基準は「声の大きさ」「表現力」「発音」です。緊張感漂う雰囲気の中,できる限り表情を豊かに発表しようとする生徒達の姿が印象的でした。素人の私には,どの発表も優劣が付けづらいほどすばらしい出来ばえに思えました。
 全員の発表が終えた後,英語科主任の仲江川先生からは「皆さんのチャレンジ精神に拍手を送ります。発表の内容も,一生懸命に練習してきた努力の跡が伝わりました。」 David先生からは「全員を代表に選びたいほどすばらしい発表でした。」というコメントが伝えられました。
 審査員による厳正な審査の結果,2年性2名,3年生2名が代表に選出されました。選ばれた皆さんは,出場を果たせなかった7名の思いも胸に,これからの練習に努めてほしいと思います。



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