大玉中学校日記

2015年11月の記事一覧

導入時の切れ味がよみがえりました ~大玉村学校支援地域本部~

 11月26日,大玉村学校支援地域本部の仲立ちで,玉井在住の鈴木英雄さんが来校され,家庭科の調理実習などで使用するステンレス包丁20本を研いでいただきました。
 3年前からボランティアとして村の構造改善センターや保健センター,総合福祉センターさくら,フレンドリー大玉の厨房で使用している包丁の手入れもなさってきたそうです。ここ何年間も研がれることなく使われてきた本校の包丁は,刃先が丸まってしまったものや刃こぼれのあるもの,さらには刃が波打っているものなど,切れ味を取り戻すには容易ではない包丁がたくさんありました。
  このような包丁を,鈴木さんは四種類の砥石を使い分け一本一本時間をかけて,丁寧に磨いてくれました。昼食をはさんで約6時間,丸一日がかりで20本の包丁は,どれもが,手に持った一枚の紙を力を入れずに裁断できるまで切れ味を取り戻しました。今後の調理実習ではより手際のよい作業ができそうです。鈴木さん,ありがとうございました。

「夏の思い出」を再確認しました ~「友好の翼」報告会~

  大玉村海外交流事業「友好の翼」報告会が,26日夜,保健センターで開催されました。
 教育長さん,村長さんの挨拶の後,来賓の遠藤村議会議長さん,鈴木国内外交流推進会副会長さんから祝辞を頂戴しました。その後,いよいよ報告会のメインである「団員報告」の時間になりました。生徒全員が役割分担をして,旅行行程に沿って,楽しかった研修の様子を,時にはユーモアをまじえながら説明しました。投影される写真を見ながら,私を含めた,参加者にとっては「夏の思い出」を振り返る時間にもなりました。
 最後に,私から以下の話をさせていただきました。

 この研修の詳細につきましては,二学期のはじめ,学校だよりに「友好の翼」旅行記と題して6回に分けて連載させていただきました。その理由は当初の申し込みが予想よりも少なかったことが挙げられます。この研修旅行の充実した内容を今の1年生とその保護者に知らせ,次年度は定数を上回る申し込みがあることを願ってのことでした。ある一年生の担任からは「どうしたら台湾に行けるのですか?」と旅行記を目にした生徒から質問があったと聞き,少しは手応えがあったのかなと感じています。今回の研修で,参加した生徒がいかにたくさんのことを学ぶことができたかについては,今日の発表と「報告書」の作文から十分に伺い知ることができます。では,生徒たちが一番印象に残ったものは何かと思い,すべての生徒の作文に目を通し,記載されている訪問先や印象に残った出来事の統計を取りました。第3位は6名の作文で紹介された「十分」です。天燈と呼ばれる大きな風船(というよりは小型の気球)に墨で願い事をしるし,大空へ飛ばした体験が印象的だったようです。第2位は9名で「九份」。映画「千と千尋の神隠し」の世界観たっぷりのたくさんのお店が連なる路地を自由に散策し,ショッピングを楽しみました。では,第1位は何だったでしょうか?村長さん,教育長さん,「安心して下さい。彼らはちゃんと目的を果たしましたよ。」第1位は10名が作文の中で触れている「大竹中学での交流会」でした。
 私は大玉村教育委員会のスローガンが大好きです。そのスローガンとは「夢を育てる教育~おおたまに学び,世界とつながる人間の育成~」。このスローガンを具体的に実現しているのが今回の「友好の翼」ではないでしょうか。「百聞は一見にしかず」。台湾到着直後に感じた熱帯特有の湿気を含んだ生暖かい空気。至近距離で目にした台湾の至宝「翠玉白菜」の鮮やかな色彩。九份や士林夜市で鼻についた飲食店の独特の臭い。名物マンゴーかき氷の口の中で消えていく氷の何ともいわれぬ食感。そして優しい台湾の生徒達との交流…生徒達はまさに五感で世界とつながりました。これからも多くの大玉中生に同様の体験をさせたいものだと思います。ここで,生徒の皆さんにお願いがあります。今回取得したパスポートは5年間の有効期限があります。高校を卒業してから少しの間ですが使うことができます。それまでの期間にぜひ,もう一度今回のパスポートを利用して,できれば自分で貯めたお金で海外へ出かける目標を持って下さい。十代にもう一度「世界とつながる」経験ができれば素敵な事だと思います。
 最後になりましたが,生徒のみならず私たち引率の教師にまで貴重な研修の機会を与えて下さった,村長さん,教育長さん,神野藤さんをはじめとする大玉村当局の皆様方に改めて御礼を申し上ます。ありがとうございました。



                友好の翼」生徒が印象に残ったことベスト8

 ○ 第1位:大竹中学校との交流(10名)…対面前の緊張感,そして台湾の中学生の優しさに触れる
 ○ 第2位:九份(9名):「千と千尋の神隠し」の世界でショッピングを楽しむ
 ○ 第3位:十分(6名):願い事を書いた天燈(大きな紙風船)飛ばし体験に感動する
 ○ 第4位:士林夜市(5名):夜店が連なる歓楽街でショッピングとマンゴープリンを満喫する
 ○ 第5位:台湾の料理(4名):創造していたよりも食べやすく,高級食材も口にする。
 ○ 第5位:故宮博物院(4名):行列をつくる台湾の至宝,「翠玉白菜」は特に印象に残った様子
 ○ 第7位:飛行機内(3名):荒天で到着が遅れたが,機内ではゲームを楽しむ
 ○ 第8位:台北101(2名):超高層ビルの展望台から台北の夜景に感動する
 ○ 第8位:龍山寺(2名):同じ仏教の寺院でも,お参りの仕方など日本との風習の違いを実感する

2015年を振り返る時期となりました ~私の「今年の漢字」は?~

 各新聞紙上で恒例となっている「今年の10大ニュース」やユーキャン「新語・流行語大賞」など,日本には,その年の世相を振り返る恒例行事があります。その中の一つに日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」があります。「今年の漢字」は,1995年から漢字の持つ素晴らしさや奥深い意義を伝えるための啓発活動の一環として始まりました。毎年年末に一年の世相を表す漢字一字を全国から募集しています。そして、最も応募数の多い漢字を12月12日(いい字一字)の「漢字の日」にちなんで、京都・清水寺で発表しています。今年は20周年を迎えます。
私も,毎年この時期,自分自身と自分が勤務する学校の「今年の漢字」を考えています。
 私自身の今年の漢字は「帰」としました。私は,ここに来る前の3年間は,会津の小学校に,その前3年間は福島市の教育委員会に勤務していました。この一文字には,7年ぶりに中学校の現場で働くことのできた喜びも込められています。
 私が選んだ大玉中の今年の漢字は「誇」です。創立40周年を経た本校の確かな足跡と先人の努力,そして生徒が歌う校歌のすばらしさに本校で勤務することのできる気持ちも込めて決めました。
  さて,皆さん自身の,そして家族の「今年の漢字」は何を選びますか?今年一年の自分自身の足跡を振り返る上で,親子で考えてみてはいかがでしょうか。


           過去5年間の「今年の漢字」一覧
○2014年「税」:消費税率が17年ぶりに引き上げ
○2013年「輪」:2020年東京オリンピック・パラリンピック開催決定
○2012年「金」:ロンドンオリンピックの活躍,スカイツリー開業等
○2011年「絆」:東日本大震災,W杯なでしこ優勝
○2010年「暑」:記録的な夏の「猛暑」,チリ鉱山事故

2年間の実践の成果を公開 ~「おおたま学園」公開授業研究会~

 11月25日,大山小学校を会場に「おおたま学園公開授業研究会」が開催されました。キーワード11は「人権教育」。「共によりよく生きる子どもの育成 ~自分の大切さとともに,他の人の大切さを認めよう~」を研究テーマに昨年度から2年間にわたり「おおたま学園」として5つの幼稚園・小学校・中学校が協働で実践してきた研究の成果を公開しました。大山小からは4クラス,玉井小からは3クラス,大玉中からも前回の学校だよりで紹介した3クラスが授業を公開しました。
 県内外から約150名の参加者があり,研究会は大きな成果を上げて終了することができました。授業の提供にあたった3名の先生方は,教科の本質と向き合いながら,試行錯誤しつつも多くの先生方の助言を得て,渾身の授業を提供してくれました。これからの授業づくりの貴重な財産になったことと思います。多くの参観者の視線を受けながら授業に取り組んだ生徒達にとっても,緊張感の中で得たものは少なからずあったのではないでしょうか。その他の先生方も,校内授業研究会を通して,生徒の「人権」に配慮した授業の実践に取り組んできました。
 今回の研究指定で,私が感じた一番の成果は,「人権」をキーワードに「おおたま学園」を構成する5つの幼・小・中の結び付きが,より緊密になったことだと感じています。一つの会場で幼稚園と小・中学校が同時に授業を公開したり,研究の成果を話し合う研究会の開催には多くの困難が生じます。本研究会でも,中学生が使う机の大きさ一つとってもクリアすべき問題は少なくありませんでした。事前に幾度も検討を重ね,知恵を出し合い,今回の公開授業研究会をつくりあげるプロセスで結び付いた先生方の連帯感は,今後の「おおたま学園」の運営にとって貴重な礎となることでしょう。


          1年3組 道徳                  2年1組 数学


        3年2組 美術

人権教育」に視点を当てた研修 

  二学期,私は大玉中学校教職員の今年度のスローガンに,「学び続ける教師がいる学校」をあげ,全教職員で指導力向上のための研修に取り組んできました。具体的にはすべての教員が,自分の専門教科あるいは道徳で,「人権教育」に配慮した研究授業を実施し,多くの先生方に助言をいただくことで授業スキルの向上を図っています。
  19日は,理科を担当する3名の先生が研究授業に挑みました。2年2組では山内先生が磁界の中で電流が受ける影響について実験を通して検証する授業を,1年3組では藤倉先
生がさまざまな光の屈折を観察する授業を,3年1組では佐藤貴弘先生が物体の速さの違いによる運動エネルギーの変化を実験データをもとに考察する授業を行いました。いずれの
授業でも,生徒が取り組みやすい,興味をそそる実験器具が準備されていました。さらに,すべての生徒が実験に参加することができる働きかけや,一人ひとりの気付きや考えを交流させる時間を確保するなど「人権教育」に配慮した工夫も取り入れていました。
  来週25日(水)は,大山小学校を会場に「おおたま学園」として2年間におよぶ「人権教育」の集大成となる公開研究会が開催されます。村内はもとより,県内外からも多くの参観者が予定されています。本校からは八巻恵奈先生が1年3組の道徳,渡邉博樹先生が2年1組の数学,八巻可菜子先生が3年2組の美術の授業を公開します。会場へはバスで移動し,大山小学校の教室を借りての授業となります。それぞれの学級の皆さんには,大玉中学校の代表として,多くの参観者を前に萎縮することなく,活発な授業となるよう期待しています。

県中学校選抜剣道大会

 11月14日,県内の地区予選を勝ち抜いた男女各24チームが参加して,いわき市の市総合体育館で開催されました。県北地区の代表として参加した本校の女子団体チームは,決勝トーナメント進出を目指し予選リーグに挑みました。結果は1勝1敗でブロック2位となり残念ながら決勝トーナメント進出は果たせませんでしたが,県大会で勝利を得たことは,今後の大会に向けての大きな自信となりました。

〈予選Hブロック〉対四倉中 3-0 勝
                     対蓬田中 1-3  負

第27回ふくしま駅伝~本校生が8区間の襷をつなぐ力走~

 15日,第27回市町村対抗福島県縦断駅伝競走大会(ふくしま駅伝)が開催されました,大玉中生は,16区間中8区間を担当し,チームの原動力として活躍しました。
  スタート地点である白河の陸上競技場はあいにくの雨空。冷たい雨の中7時40分にスタートのピストルが鳴りました。1区は女子のエース区間。高校や大学の陸上部で活躍する選手が集う中,渡邉聖羅さん(3-1)は自分のペースを崩すことなくしっかりと2区の選手に襷をつなぎました。その後,3区の朝倉樹くん(2-1)は5.8㎞,5区の渡邊拓磨くんは6.7㎞,7区の後藤雅治くん(3-3)は5.2㎞と,中学生の大会では経験したことのない長丁場を見事に走り抜きました。多くのチームが一斉スタートとなった,各市町村のナンバー1中学生が集う8区は,渡邊央也くん(3-1)が担当しました。レースの後半戦は,9区を佐久間梨奈さん(2-2),11区を福冨涼香さん(3-1),15区を和田沙樹さん(2-1)と,すべての女子区間を大玉中生が担当しました。特に,大玉村内を力走した福冨涼香さんへは,ひときわ大きな声援が送られました。イイジマの中継所では,早朝から競技役員として,バレーボール部員と陸上競技部員が大会の運営を陰で支えてくれました。
   12時40分,押山村長をはじめとする大玉村の応援団が待ち受ける福島県庁のゴールゲートを,監督を兼務する大玉村のアンカー伊藤秋義選手が駆け抜けました。記録は5時間58分58秒,総合順位は第47位,村の部第8位という結果でした。昨年の記録にはおよびませんでしたが,初出場の中学生主体のチームにとっては,新たな目標を実感できた来年以降につながる大会となったのではないでしょうか。選手として参加した生徒達には,今まで経験したことのなかったスタート前の緊張感と,襷渡しを終えたあとの達成感を財産として,今後の競技人生に生かしてほしいと思います。選手を含め,一緒に切磋琢磨し,当日はサポート役として応援してくれた官野優哉くん(3-1),髙橋邑弥くん(3-3),中根みなみさん(3-1),伊藤恵里奈さん(3-2),伊藤結希乃さん(3-3),國分咲衣さん(3-3)にも改めて感謝と御礼の気持ちを贈ります。来年はぜひ,選手を目指しチームに戻ってきてほしいと思います。
  当日,私は,武田体育協会長さんや佐藤教育長さんの車に同乗させていただき,スタートの白河市からゴールの福島市まで,中継所でスタート前の選手の応援をさせていただきました。中継所や沿道では,本校の教職員や生徒はもとより,多くの大玉村の人たちが応援に訪れている姿を目にしました。「オール大玉」を実感することができた素敵な一日となりました。

 
                         緊張感                                                             達成感


                                    「オール大玉」で来年度の飛躍を誓う!

学校経営一層の充実のために ~学校評価アンケート~

  先週から今週にかけまして,三者教育相談のためご来校いただきありがとうございます。
 さて,二学期末となり学校では,来年度の予算編成や教育計画の作成に取り組む時期を迎えました。平成28年度の大玉中学校は,学校,家庭,地域がさらなる連携を図り,学校教育目標具現化のため,学校経営の一層の充実を目指しております。つきましては,保護者や地域の方々から広くご意見をいただき,本年度の成果と課題を次年度の教育計画に反映したいと考えます。そのために,下記の日程で「学校評価」注1,「学校関係者評価」注2を実施し,結果を公表いたしますので,アンケート調査等にご協力いただきますようお願い申し上げます。

注1  「学校評価」…当該学校の全教職員が参加し,保護者・児童生徒・地域等へのアンケート等も参考に,設定した目標や具体的計画に照らして,その達成状況や達成に向けた取組の適切さ等について自己評価を行う。
注2 「学校関係者評価」…保護者・地域住民等の学校関係者などにより構成された委員会等が,その学校の教育活動の観察や意見交換等を通じて,自己評価の結果について評価する。

「税の標語」表彰式~納税に関する理解を深めました ~

 11月10日午後,安達間税会の会長である二本松信用金庫会長の山口純一様,二本松税務署長の五十嵐昭光様をはじめ,7名の関係者が来校され,校長室で本年度の「税の標語」表彰式が開催されました。 租税に関する理解を深め,将来の日本を支える良き納税者となるよう,社会科の授業を中心に毎年取り組んでいるもので,本年度は本校より3年生75名の作品を応募しました。管内では900点以上もの応募があったそうです。山口会長より表彰状が伝達された入賞者とその作品を以下に紹介いたします。

【二本松税務署署長賞】
  「笑顔の輪 広げるために 納税を」
                       小島  空(3-3)

【安達間税会長賞」】
  「つくろうよ 税金納めて よりよい社会」
                           須藤  遼(3-1)

  「将来の 僕らをささえる 消費税」
                           竹内 法幸(3-2)

  「税金を みんなで理解 国のため」
                           渡邉 優翔(3-3)

ふくしま駅伝結団式~郷土の代表としての誇りを胸に~

 11月6日夜,15日(日)に開催される第回ふくしま駅伝に参加する本村選手団の結団式が農業改善センターで挙行されました。式では,監督,コーチ,選手が紹介された後,村長様,村議会議長様,教育長様から選手達に激励のことばがおくられました。式の締めくくりに監督ならびに主将から「昨年の記録を更新できるよう若手とベテランがチームワークを発揮し全力を尽くしたい。」と力強い決意表明がありました。
 本校からは石川先生と八巻先生がコーチとして,男女合わせて12名が選手として参加します。

校内体育大会~「スポーツ好き」の生徒を増やすイベントに ~

 11月4日,本年度の校内体育大会が開催されました。バスケットボール(男女別),バレーボール(女),ミニサッカー(男),長縄跳び(男女混合),リレー(男女別),駅伝(男女混合)の6種目を,学年フリーの学級対抗戦で行われました。球技の各種目では,下位学年には,得点のハンデが与えられ,異学年クラスの試合も拮抗した戦いが繰り広げられました。



第27回あだたら健康マラソン大会~稲刈りを終えたたんぼ道を疾走~

 11月3日,第27回目となるあだたら健康マラソン大会が開催され,本校からも大玉村の駅伝チームの一員として,あるいは部活動単位による練習の一環として多くの生徒が参加し,気持ちの良い汗を流しました。(本校教職員も7名参加しました。)
  大会前日が荒天であったこともあり,コンディションが心配されましたが,当日は時折日が射し,風も比較的穏やかなロードレース日和となりました。下は6歳からら最高齢は75歳まで,思い思いのペースで稲刈りの終わったたんぼ道を巡る周回コースを駆け抜けました。参加者にとって,レース後の豚汁とおにぎりは最高のご馳走でした。


 
  1,2年生は部活動の練習を兼ねて参加しました。各部の顧問は,スタート前の部員に積極的に声をかけ激励しました。

村文化祭開会式 ~吹奏楽部がオープニングを飾りました ~ 

 10月31日,農業改善センターで大玉村文化祭の開会式が開催されました。開会式のあとに行われた音楽発表では,本校吹奏楽部がオープニングを飾る演奏を披露しました。
 「Dragon Night(SEKAI NO OWARI)」「愛唄(GReeeeN)」「R.Y.U.S.E.I(3代目 j Soul Brothers)」とあだたら祭でも披露した楽曲を演奏した後,須田先生から最後の曲である「海峡をわたる風(福島弘和)」の紹介がありました。
 「この曲は,苦悩に満ちたようなフレーズから始まり,やがで荒々しく激しい曲想に変わり,最後に喜びの瞬間を迎えます。今思えば,最初は悩みながらも,毎日の厳しい練習を積み重ね,最後に県大会で金賞を獲得した3年生の足跡を表現した曲のように感じています。この曲を全員で演奏するのは最後となります。今まで応援していただいたすべての皆様方に感謝の気持ちを込めて演奏します。」
  演奏終了後,ほぼ満員となった多目的ホールの観客から万雷の拍手が贈られるとともに,アンコールを促す拍手が続きました。これは,うれしい誤算だったようで,あわてて楽譜を準備し,あだたら祭のテーマ曲だった「ヒカレ」を演奏しました。

来年度につながる敗戦 ~県中学生新人卓球大会県北地区予選会~ 

 10月31日,福島市国体記念体育館を会場に,県中学生新人卓球大会県北地区予選会
が開催され,安達地区の代表として,本校男子卓球部が団体戦に挑みました。予選リーグを2勝1敗の2位で決勝トーナメントに進み,県大会の出場権をかけて福島地区代表の清水中と対戦しましたが惜敗,その後の5位決定戦でも北信中に敗れ,残念ながら目標とした県大会への出場は果たせませんでした。しかし,目標まで,あと一歩の所までこぎ着けた今回の経験を,「明日への敗戦」として,これからの練習のバネにしてほしいと思います。

おおたま学園授業研究会~「聞く力」,「話す力」がついています~

 10月30日午後,おおたま学園学力向上委員会の授業研究会が開催され,3年3組の英語の授業を本校教職員全員で参観しました。また,教育委員会から佐藤教育長と藤原指導主事,大山・玉井両小学校の先生方にも参加いただきました。
  授業では後藤先生とALTのデイビット先生の会話を参考に,自分と同じ意見や反対意見の発表を聞き,その良さを英語で表現することをねらいとして展開されました。ユーモラスに構成された後藤先生とデイビット先生の会話の「笑いのツボ」を聞き取り,爆笑する生徒の様子を見て,普段の授業においても抵抗感なく英会話に親しみ,楽しく授業に取り組んでいる雰囲気がうかがえました。また,班活動においては,積極的に自分の考えを英語で表現する姿を参観することができました。事後に行われた研究協議では,さらによい授業とするための教師の働きかけ等について活発な意見交換を行いました。席上,多くの先生から,教師と生徒との信頼関係のうえに成立していた授業であったとの感想をいただくことができました。 


                 英語 3-3 研究授業 

「レベルアップ」と「バックアップ」 ~生徒会役員・後期役員任命式~

 10月29日午後,生徒会,後期専門委員会・学級役員の任命式が行われ,新役員に任命書を手渡しました。全校生に対し私から以下の話をしました。

 ただいま任命書を手にした生徒会,専門委員会,そして各学級の役員にお話しをします。この任命書は,一枚の紙切れですが,その重みをしっかりと感じて,それぞれの責任を全うしてください。生徒会や専門委員会の役員には全校生の,学級役員にはクラスメートの期待はもちろん,役員全員には,私を含めたすべての先生方の期待が込められているということを常に意識して行動しなければなりません。任命式にあたり,私から皆さんに送るキーワードは「レベルアップ」です。先輩達の活動を踏襲するのみならず,一歩進んだ取り組みに挑戦し,各学級が,各学年が,そして大玉中学校全体が一ランク上の学校に進化できるよう新しい風を起こしてほしいと思います。
  次に,役員以外のすべての生徒にお話しをします。皆さんに贈るキーワードは「バックアップ」です。皆さんが選んだ,または承認した役員です。全面的に応援しなければなりません。よりよい活動ができるよう支えてあげてください。しかし,皆さんは監視役としての役目も果たさなければなりません。学級役員が,生徒会役員が十分にその責任を果たしていない場合には,遠慮することなく,時には厳しく意見を伝えなければなりません。
  「レベルアップ」と「バックアップ」。この両輪がうまく機能し合い,大玉中学校の生徒会活動がさらに充実することを願って,任命式にあたっての私の話を終わります。

学校保健委員会~肥満の原因と対策について意見を交換~

 10月28日午後,学校保健委員会が開催されました。近年多様化,深刻化する子どもの健康問題の解決のため「学校」「家庭」「地域社会」が連携し,必要な知識や技能を持った専門家の協力を得ながら,解決のための対応策等を研究協議することを目的としています。
  今回は,養護教諭や保健主事・学年主任を中心とする教職員の代表7名に加え,PTAの代表として武田PTA会長さんと角田厚生副委員長さん,関係機関代表として村健康福祉課の菊地さん,指導助言者として学校医の吉田先生,学校薬剤師の遠藤先生に参加いただきました。
  最初に,養護教諭から本校生との定期健康診断の結果と生活習慣アンケートの結果の報告がありました。質疑の後,本校が抱える健康問題の中で「肥満」に焦点を当て,原因と対策(防止策)に関するグループ協議を実施しました。
  各班から出された意見を集約すると,肥満の原因としては「食生活や家族の生活スタイルの変化」「運動不足」「食に関する知識の不足」「生活習慣」などが指摘されました。その対策としては,幼稚園や小学校から取り組むべきもの,両親のみならず,祖父母の理解を必要とするもの,学校の授業や部活動で取り組む必要があるもの,村の健康福祉課などと連携して実施すべきものなど,様々な意見が出され,大変充実した協議となりました。早期に実現が可能な対策や防止策につきましては,本年度中にも検討していきたいと考えます。
  表に示したとおり,肥満は本校の喫緊の課題です。学校保健委員会では,まずは家族全員で「肥満度」を算出し,必要があれば早期に対策を取ることを提案いたします。

◎肥満傾向児とは,肥満度が20%以上のものである。  肥満度=[実測体重(kg)-身長別標準体重(kg)/身長別標準体重(kg)×100(%)] 
 

小学6年生中学校見学

 10月27日午後,6年生の中学校見学が開催され,来年度本校に入学予定の大山小・玉井小の6年生75名が来校しました。
  最初はクラスごとに,国語,理科,英語,美術の授業を参観し,その後,体育館で全体説明会を行いました。席上私から,入学までの6ヶ月間に身に付けてきてほしいこととして「学力」「あいさつ,返事,くつそろえなどの基本的生活習慣」「体力」の3つをお話ししました。その後,各学年の代表生徒から中学校生活についての説明を聞きました。
 最後は,この日一番楽しみにしていた部活動見学です。学校だよりに連載中の「新部活動紹介」を元に編集した「部活動ガイドブック2015」を手にした6年生は,思い思いの部活動に出向き活動の様子を見学したり顧問や中学生の話に耳を傾けていました。普段は険しい表情を浮かべ厳しい口調で指導にあたっている部活動顧問ですが,来年の「金の卵」を前にしてはさすがにそうも行かず,終始笑顔と優しい口調で部活動のPRに余念がありませんでした。

                  授業参観                       部活動見学

集中し真剣に取り組んでいました ~学力サポート土曜学習会~

 10月24日,改善センターで行われていた「学力サポート土曜学習会」の様子を参観しました。この学習会は3年生を対象に,土曜日の午前中を活用し,受験対策としての「学力向上」をねらいに,教育委員会が昨年度から実施しているものです。9~11月の土曜日に8回計画され,本年度は24名が参加しています。教科は国語・数学・英語の3教科。講師を務めるのは将来教師を目指す8名の福島大学生です。
  この日は5回目の講座で,A・Bの二班,12名ずつに分かれ,黙々と演習問題に取り組んでいました。講師役の学生達は,つまづいている生徒を見かけては気軽に声をかけ,マンツーマンによる指導に当たっていました。生徒達も分からないところは積極的に質問するなど有意義な時間を過ごしていました。

クイズで中学校への理解を深める ~大玉中学校運営協議会~ 

 10月22日(木)18時45分から,大玉中学校学校運営協議会が,本校会議室で開催され,境野委員長以下18名のおおたま学園コミュニティースクール委員の方々と佐藤教育長をはじめとする5名の教育委員会関係者が本校を訪れました。本校からは校長,教頭,各主任の9名が参加しました。
  協議のはじめに,私から,大玉中学校への理解をより深めていただくことをねらいとした「○×クイズ」を10問出題しました。以下に問題を,一番下に正解と解説を掲載しましたので,チャレンジしてみて下さい。

                          ~「大玉中学校○×クイズ」問題~
 Q1 大玉中学校の標高は255mである。
 Q2 創立40年を迎えた昨年までの卒業生の数は5,000人を越えている。
 Q3  大玉中学校の教員は,福島市,二本松市,本宮市,郡山市の4つの市から通勤している。
 Q4  大玉中学校の教員の平均年齢は約47歳である。
 Q5 大玉中学校には,かつて中体連陸上競技の全国大会で優勝した生徒が二人いる。
 Q6 中学校3年間で,一番授業時数が多い教科は「国語」である。
 Q7 大玉中学校では,かつて広島方面への修学旅行を実施したことがある。
 Q8 大玉中学校の本年度の学級数は10である。
 Q9 大玉中学校で,本年度一番部員数が多い部活動はサッカー部である。
 Q10 大玉中学校に勤務するすべての教職員で勤続年数が一番長いのは,SCの湊園実先生である。





                      ~「大玉中学校○×クイズ」正解と解説~
Q1:(○), Q2:(×)昭和50年度~平成26年度までの卒業生の数は4,645名です。 Q3:(×)大玉村にも3名が居住しています。Q4:(×)47歳は福島県の小中学校教職員の平均年齢です。本校の平均年齢は約42歳です。 Q5:(○),Q6:(×)「英語」。3年間で420時間学習します。ちなみに「国語」「数学」「理科」 は385時間,「社会」は350時間です。Q7:(×)かつては関東方面,現在は関西方面が主流となっています。沖縄,北海道にも2度ずつ行ったことがあります。Q8:(×)通常学級が各学年3学級で計9学級。特別支援学級の2学級を合わせて,11学級です。 Q9:(○),Q10:(×)給食の配食員としてお世話になっている味戸さんが平成17年から勤務され,本年度で11年目となります。