大玉中学校日記

2015年7月の記事一覧

「変身」と「大玉プライド」~第一学期終業式校長式辞~

 一学期最後の日になりました。全員無事で、大きな事故なく一学期の最後の日を迎えられたこと、大変嬉しく感じます。
 さて、皆さんは四月の学年集会で私がお話しした一学期のテーマを覚えていますか。仮面ライダー、セーラームーンそしてエレン・イェーガーの共通点、そう「変身」です。「新学期は、今までの自分を変える『変身』のチャンスです。」というお話をしました。
  一年生の皆さん、入学式で私がお話しした内容を思い出せますか。「中学校は大人になる学校、従って大人になっておかしなことは、全部やめてもらうところです。三年間のうちに一人前の大人としておかしくないことを身につけるのです。」とお話をしました。やって良いことと悪いこと、正しいことと間違っていることが判断できる大人に「変身」することができたでしょうか。自分から進んで学習や係活動に取り組む大人に「変身」することができたでしょうか。
  二年生の皆さん、一年生の手本となる先輩に「変身」することができたでしょうか。三年生の思いを引継ぎ、部活動の中心として活動する姿に「変身」することができたでしょうか。
 三年生の皆さん、部活動では、完全燃焼できたでしょうか。果たせなかった思いを後輩にしっかりと伝えたでしょうか。そして「部活動モード」から「進路実現モード」への「変身」は完了していますか。まだ「変身」を遂げていない皆さんは、夏休み中に必ず完了させ、レベルアップした姿で二学期を迎えてください。
 この一学期、大切な行事がたくさんありました。四月には三年生の修学旅行、五月には一、二年生の学習旅行、県北陸上競技大会、そして六月には安達地区中体連・県北中体連総合大会、七月には県中体連陸上競技大会、県吹奏楽コンクール県北支部大会と毎月大きな行事や大会があり、皆さんにとっても先生方にとってもめまぐるしい一学期でした。また、その行事の合間にも生徒会行事があったり、学年の活動があったりと本当に忙しい毎日だったと思います。それぞれの行事における活動の様子や成果、そして私の思いや感動は、その都度学校だよりで紹介しました。皆さん一人一人の頑張りがあってこうして充実した一学期を終了できることを嬉しく思います。
 特に3年3組の渡邉寬規くんは県陸上競技大会の砲丸投げで4位に入賞し東北大会への出場権を獲得しました。同じく3年3組の本間優斗くんも棒高跳びで7位入賞を果たしました。おめでとうございます。入賞もさることながら私が嬉しかったのは、大会に出場した5人全員が、自己ベストの記録を出したことです。選手壮行会の時に大玉中の代表として「大玉プライド」すなわち「大玉中生としての誇り」を胸に完全燃焼してきてほしいとお話をしました。参加した5人の選手は見事「大玉プライド」を胸に輝いてくれました。夏休み中に県大会を控える剣道部と吹奏楽部の皆さんも「大玉プライド」を持って勝負の場に臨んでください。
 さて、「大玉プライド」は、大会などに参加する時にのみ意識するものなのでしょうか。私は、常日頃の学校生活でも持ち続けてほしいと思っています。その象徴が校歌を斉唱するときです。私が一学期最も感動したものの一つは、皆さんが校歌を歌うときの姿です。入学式はもちろん、各種集会や音楽の授業でも、一生懸命校歌を歌っている姿を見ていつも嬉しく思っています。以前、学校だよりで紹介しましたが、40年前につくられた校歌の歌詞には、その当時の大玉村の美しい風景が描かれています。一番の「稲穂のみのりたわわに・うち揚がる収穫のその喜び」は、作詞をされた藪田先生が、県民の森から黄金色に輝く、大玉村の美しい秋の田園風景を目にした感動が込められています。三番の「安達太良の山を仰げば・空の青招くかなたに」は、藪田先生が当時建設中だった大玉中学校の校庭から校舎越しに、秋晴れの青空とそこに浮かび上がる安達太良山を目にした感動が、そして「こだまする若人のその喜び」は、翌年からこの校舎で生活する大玉中生の躍動する姿を心に思い描いて書かれたものなのです。40年経っても変わらない「日本で最も美しい村」大玉村の原風景と、そこで輝く大玉中生の姿、皆さんの先輩達も、思いを込めて歌い継いできた校歌です。これから校歌を斉唱する際はこの風景と頑張っている自分の姿を心に思い描きながら、二
番の歌詞に表現されている「わが誇りあり」、まさしく「大玉プライド」を持って歌ってほしいと思います。
 このあと、各学級で担任の先生から一学期の通知票をもらいます。そこには頑張ったことやできるようになったことが書かれているはずです。よかったことがもっとよくなるように、これからもさらに努力してほしいと思います。
  それでは、健康・体調を維持し、充実した夏休みを送ってください。そして最初にお話しをしたとおり、二学期の始業式には「変身」を遂げた皆さんに会えることを願って第一学期終業式のお話を終わります。では、皆さん、よい夏休みにしてください。

地域安全ポスター入選作品

 公益財団法人福島県防犯協会連合会が募集した,本年度の地域安全ポスターコンクールで武田楓さん(1-2)の作品(右)が見事「優秀賞」に輝きました。大きな社会問題の一つとされている「振り込め詐欺」防止を題材とした分かりやすいポスターです。文字を使わずに「?」
「!」で登場人物の心情を表現したり,オレンジ色のインパクトのある背景色など,「さすが美術部員!」と思わせる作品に仕上がっています。

思春期講座(3年)

 7月15日,福島市にある大川レディースクリニックの長谷川洋子先生を講師にお招きし,3年生を対象とした「思春期講座」を開催しました。クリニックで「思春期相談」を担当されている経験をもとに,前半は男女交際の悩みや人工妊娠中絶,性感染症に関するお話をいただきました。男女交際における男性と女性の認識の違いによるトラブルや人工妊娠中絶が女性に及ぼす精神的・肉体的ダメージの大きさ,免疫力が低い10代の若者の性感染症にかかるリスクの大きさなど,実話をもとにしたお話だけにとても説得力があり,生徒も真剣に耳を傾けていました。後半は,月ごとに成長する胎児や出産の際の胎児の様子を人形を用いて分かりやすく説明していただき,生命の神秘と命の大切さを学ぶことができました。「将来,幸福な家庭を築きたいという願いがあるのならば,特に10代は自分自身を大切にすること。」「まわりの誰からも祝福される出産となるよう,早い時期にまわりの大人に相談すること。」長谷川先生からのこの2つメッセージを心に刻んでほしいという思いを強くしました。

大玉中学校40年の歩み  Episode5 部活動の移り変わり その3

〈吹奏楽部〉
 「ブラスバンド」という名称で,生徒数が410人に達した昭和62年度から活動を開始しました。「吹奏楽」と名称が変わったのは平成17年度からです。
〈陸上競技部〉
 平成2年度から特設部としての活動がスタートし,平成10年度より常設部として現在に至っています。個人競技では全国大会への出場選手を多数輩出してきました。特に砲丸投げは大玉中学校の「お家芸」ともいえる実績を残しています。男女一人ずつの全国チャンピオンが誕生しています。平成2年の武田和也選手と平成7年の河原愛選手です。歴代の県チャンピオンにも,男女合計5名の大玉中の卒業生が名を連ねています。その伝統を継承すべく,8月に山形県天童市で開催される東北大会の砲丸投げに渡邉寬規くんが福島県代表として参加します。
〈美術部〉
 現在活動している部活動の中では,最も遅い平成17年度に創部されました。創業アルバムを見る限りでは,部員が途切れることなく存続してきました。40周年記念として,先輩達が残した作品があれば,年度ごとに整理して展示する機会が設けられればと思っています。
 
 40年間にわたる部活動の変遷を調べてみると,時代毎に変化するスポーツの流行や
生徒数の増減が大きくかかわってきていることが分かります。現在本校に設置されている部活動の数は,本校の生徒数から見てほぼ妥当であると考えます。しかし,今後生徒数が減少することや流行の移り変わりを考えると,存続が厳しくなる部活動が出てくることも想定していかなければなりません。実際8月に予定されている大会では,部員8名のソフトボール部が,二本松一中と安達中との合同チームで参加をする予定です。

 昭和62年度ブラスバンド     平成2年度陸上競技              平成3年度美術
                 (男女)                            (男女)                                (男女)

非行防止キャンペーン実施

 7月14日,校門付近で警察署員,少年警察ボランティア会員(伊藤忠和さん,川越尚治さん,大山明美さん),生徒会本部役員が,夏休みの非行防止のためのキャンペーンとして,登校してきた生徒に啓発のためのチラシを配付しました。万引きや自転車盗,携帯・スマホによる非行の内容が記載してありますので,家庭でも目を通していただきたいと思います。