大玉中学校日記

2015年9月の記事一覧

台北郊外での体験活動 ~「友好の翼」旅行記 Part4~

 【7月30日(木):3日目 その1】
 この日は,生徒のみならず引率団も楽しみにしていた台湾の歴史・文化に触れる一日です。7時30分、二日間の疲れを考慮して、少し遅めの朝食をとり、9時10分にホテルを出発しました。帰国後、生徒に「交流活動を除いて印象に残った訪問先ベスト3(7カ所中)」のアンケートをとりました。これから紹介する訪問先の活動で最後に記載してある順位はその結果です。ちなみに昨日訪れた「台北101」は第4位(7名)でした。
  9時50分、最初の訪問先である「十分」に到着しました。ここでのメインは天燈飛ばし。その昔、外敵が去った安全の合図として飛ばされた風船が由来とされているそうです。紙と竹枠でできた1メートルほどの風船に墨で願い事を書いて、風船内部にある紙に火をつけ、暖められた空気を利用した気球の原理で大空に飛ばします。2~3人一組で思い思いの願いを書いた真っ赤な風船が、次々に大空を上昇していく光景は圧巻でした。消防法の関係で、日本では絶対に許可が下りないであろう貴重な体験をすることができました。(第3位:8名)
  10時35分、十分発のローカル線平渓線の電車で、次の目的地「九份」の最寄り駅瑞芳に向かいました。わずか20分足らずの乗車でしたが、近年観光路線として人気のある平渓線の旅を楽しむことができました。ちなみにこの平渓線は、採掘された石炭を運ぶための路線として開通したそうです。瑞芳駅前から再びバスに乗車し、「九份」に向かいました。約15分で到着です。「九份」は東シナ海を眼下に見下ろす急斜面に、戦時中、金山の街として栄えた集落です。金鉱脈が底をついてからは静かな街に戻っていましたが、台湾映画のロケ地として利用されたことや、宮崎駿監督の映画「千と千尋の神隠し」に出てくる町並みに似ていることから、近年国内外の観光客が訪れるようになり、現在では台湾でも有数の観光スポットになっています。急な階段を上り、坂の中腹にある食堂で昼食をとった後、生徒たちは時間を惜しむかのように約60分間の路地散策に出発しました。狭い道の両側には、飲食店や台湾風ファストフードの店、お土産屋さん、専門店が延々と続き、どことなく懐かしい「昭和」の雰囲気を感じました。13時15分の集合時間、たくさんのお土産袋を片手に生徒たちは集合場所に戻ってきました。(第1位:12名)(つづく)


             十分                                                    平渓線


                               九份