1年生の家庭科では現在,衣生活分野の学習をしています。6日,1組の授業で,日本の伝統的な和服についての学習として,浴衣の着付け体験教室を開きました。
今回は6名の学校支援ボランティアの方にご協力いただきました。まず,代表の生徒がモデルとなり浴衣を着付けてもらいました。浴衣の着付け方を生で見た生徒たちは,思わず「難しそう」とつぶやいていましたが,そのあとマンツーマンで着付け方を一から教わり,何度か練習したところ,友だちの着付けを手伝ったり,ほとんど自分で着付けたりできるようになりました。最後にファッションショー形式で浴衣姿を見せ合い,度々歓声が上がりました。今後,他の学級でも実施する予定です。

昭和51年度(開校2年目)に実施された主な学校行事
〈体育的行事〉
○校内球技大会 ○校内陸上競技大会 ○校内水泳大会 ○校内マラソン大会
〈その他〉
○映画教室 ○文化祭(合唱祭) ○芋煮会 ○安達太良登山 ○写生会
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平成27年度(本年度)実施する主な学校行事
○体育祭 ○文化祭(合唱祭)
上の図は,修学旅行など旅行的行事を除いた主な学校行事を,開校当時と本年度とで比較したものです。現在の体育祭は,一部かつての球技大会や陸上競技大会の要素を含んだものと考えられますが,改めて比較すると多数の行事が削減されてきたのだと思い知らされます。
では,これらの行事がいつ頃,どのような背景で消えていったのでしょうか。40年間の変遷をたどると,その主な要因は,国の教育施策の転換等に伴う,授業時数の削減や学校週五日制の導入が大きくかかわってきたことが分かりました。昭和56年度から実施された学習指導要領では「詰め込み教育」や「偏差値教育」から「ゆとり教育」への転換が図られ,週の授業時数が前年度の34時間から30時間に減少しました。そのため学校現場でも学校行事の見直しが図られ,大玉中学校でも57年度から安達太良登山と写生会が学校行事から削減されたと予想されます。その代わりに鑑賞教室(音楽,演劇)が新設され,平成4年まで続きました。(次号に続く)
昭和56年度の安達太良登山
7月3日,2年生はキャリア教育の一環として「社会人から学ぶ会」を開催しました。
講師を務めていただいたのは日本旅行東北福島支店で営業を担当している菅沼李枝子さんです。
高校2年生の時の職場体験で,お祭りやイベントを開催するお手伝いをしたことが観光業に携わるきっかけとなったこと,辛い時もあるけれど,人とコミュニケーションを取ること・喜んでいるお客様の姿を見ることが好きなので頑張れること,社会人になって,中学生の時には思いもしなかった髪型や服装など「身だしなみ」の大切さに気が付いたことなど,自分の経験や感想を交えながら,分かりやすい言葉で,語りかけるように話をしていただきました。入社して4年目,生徒とは年齢が近いこともあり,より心に響いたのではないでしょうか。
2年生は,8月27,28日の2日間,職場体験活動を予定しています。働くことの楽しさと厳しさをたくさん体験してきてほしいと思います。

7月3日,陸上部,吹奏楽部壮行会に際し,次のような話をしました。
休む勇気
今日は「休む勇気」というお話しをします。今から40年ほど前のお話です。
輪島功一というボクシングの世界チャンピオンが,7度目の防衛戦を間近に控えていました。対戦相手は格下で,マスコミは輪島選手のKO防衛を予想していました。試合10日ほど前の公開練習でも,絶好調。誰もがチャンピオンの防衛を疑いませんでした。
しかし,試合は輪島選手の最終回KO負け。チャンピオンベルトは挑戦者の手に渡りました。この日,輪島選手は1ラウンドから身体の切れがなく,不用意な挑戦者のパンチを浴び続けました。チャンピオンとしてのプライドで戦い続けましたが,最終回,挑戦者の猛攻でスローモーションのようにマットに崩れ落ちました。10日前には絶好調を伝えられた輪島選手はなぜ,格下の選手に負けてしまったのでしょうか。原因は,「オーバーワーク」つまり練習のし過ぎでした。日本中に楽勝ムードが漂う中,輪島選手ひとりだけが「油断してはいけない。」「いい試合を見せたい。」「絶対に負けられない」という思いを日々強くしていき,本来ならば練習量を落として体力を温存しなければならない時期に,厳しい練習を続けました。練習すればするほど不安な気持ちが増し,練習量を落とせなかったそうです。
陸上部,吹奏楽部,剣道部の皆さん。大会まで残された日々はあとわずかです。これから連日ハードな練習や長時間の練習をしても劇的な記録の向上や技能の向上は望めません。逆効果となる場合もあります。練習の量より質の向上を図りなさい。「跳ぶ,投げる,走る本数を減らし,一本一本の試技を大切にする。」「練習の終了時刻を定めて,その時間までに目標を達成するようにする。」「時には練習を休み,リフレッシュする時間を取る」等,「休む勇気」を持ってほしいと思います。そして大会やコンクール当日,心身ともに充実したコンディションで競技にそして演奏に臨んで下さい。絶対に上位大会への出場権を獲得するんだという強い気持ちをもって。
さて,試合に負けた輪島選手はその後どうしたのでしょうか。深いダメージを負い,試合直後に入院し,医者からは引退を勧められました。しかし,輪島選手は,再起を決意し7ヶ月後,リターンマッチのリングに戻ってきました。結果は判定勝ちで見事チャンピオンに返り咲きました。この時輪島選手が取り入れたトレーニングは,現在「インターバルトレーニング」と呼ばれています。適度に休養を取りながら続ける練習方法です。試合後のインタビューで輪島選手が強調したのが「休む勇気」の大切さでした。
7月1日の放課後,8月26日(水)に白沢カルチャーセンターで開催される地区英語弁論大会へ出場する学校代表を決めるオーディションを開催しました。
「オーディションを受ける生徒は集まるのだろうか?」この選考方式を聞いた私の正直な感想でした。しかしこの心配は杞憂に終わりました。私の予想を遥かに上回る1~3年生まで合計11名がオーディションに参加してきました。本校英語科の5名の先生が審査にあたりました。参加した生徒は,暗唱の部2名,創作の部2名,合計4名の代表の座を目指し,予め渡されていた英文を審査員の前で朗読しました。審査基準は「声の大きさ」「表現力」「発音」です。緊張感漂う雰囲気の中,できる限り表情を豊かに発表しようとする生徒達の姿が印象的でした。素人の私には,どの発表も優劣が付けづらいほどすばらしい出来ばえに思えました。
全員の発表が終えた後,英語科主任の仲江川先生からは「皆さんのチャレンジ精神に拍手を送ります。発表の内容も,一生懸命に練習してきた努力の跡が伝わりました。」 David先生からは「全員を代表に選びたいほどすばらしい発表でした。」というコメントが伝えられました。
審査員による厳正な審査の結果,2年性2名,3年生2名が代表に選出されました。選ばれた皆さんは,出場を果たせなかった7名の思いも胸に,これからの練習に努めてほしいと思います。

目指せ県大会!
6月29日(月)5校時,3年生対象にした薬物乱用防止教室が行われました。講師は,県北保健福祉事務所主任薬剤技師の渡邊学美先生に務めていただきました。
DVDとパワーポイントを用いての講話では,一般の薬(風邪薬,鎮痛剤など)の使用法や使用回数を守らないことも乱用になるということ,福島県内においても危険ドラッグを含む薬物乱用による事件・事故が起きていること,また薬物乱用による身体への影響などをわかりやすく話していただきました。
来春,高校へ進学し,将来は社会人となり活動範囲や交友関係を広げていく3年生達は,真剣に話を聞いていました。自分の健康を自分で守れる,誘惑に負けない,規範意識の高い社会人に成長してくれることを願っています。

下のグラフは,大玉中学校40年間の生徒数の推移を示した折れ線グラフです。本校は,創立2年目の昭和51年,現在の校舎に移転し,全校生397名でスタートしました。翌年から徐々に生徒数は減少し,開校7年目の昭和56年度には291名と300名を割り込みます。しかし,その後徐々に生徒数が増加します。特に昭和58年度から昭和62年度までの4年間で生徒数が一気に110名も増加しています。「図説大玉村の歴史」には,この要因が次のように記されています。「会津地方や阿武隈山系の町村に見られる過疎現象が生じなかったのは,中通り地区の中心部に村が位置していたこと。さらにこの間に村独自のさまざまな施策が行われたことによります。とくに,母子健康センター設置(40年),玉井・大山幼稚園開園(47年),国民保養センターオープン,乳幼児医療費助成(48年),スクールバス運行開始(53年),保健センター完成(62年)など福祉・教育・住環境の整備なども人口減を食い止める要因でした。」
平成3年度(417人)をピークに生徒数は徐々に減少してきていますが,安達地区や福島県の他の市町村と比べると減少率はかなり抑えられています。村当局には引き続き定住化政策を推進していただき,学年3クラスの活気ある中学校として存続していきたいものだと願っております。

6月25日(木)8時45分から体育館において「高校説明会」が行われました。午前中行われた8校は3年生と保護者の参加で,午後の5校には2年生も加わりました。約40名ほどの保護者の方が参加しました。南は郡山市,北は福島市と広範囲から私立・県立合わせての13校の先生方が来校され,各高校の様子について説明をしていただきました。それぞれの高校の授業内容や学校生活の様子,卒業後の進路などが具体的にイメージでき,進路選択をする上での判断材料となる貴重なお話でした。
当日,体育館での説明会は蒸し暑く過酷な条件でしたが,その中でも元気にあいさつをし,集中して説明を聞く大玉中生徒の態度に高校の先生からお褒めの言葉をいただきました。今回の説明会を経て中学2,3年生がそれぞれに進路選択に対する意識を高めてくれることと期待しています。
