27,28日の両日,2年生が職場体験学習を実施しました。受入をしていただいたのは,大玉村のみならず,本宮市,二本松市を含めた28の事業所や公共機関にのぼり,生徒達の多様なニーズに対応することができました。お忙しい中ご協力をいただきましたこと,改めて御礼申し上げます。時間の都合上,すべての受入先を訪問することはできませんでしたが, 村内の幼稚園・小学校と本宮市の日の出写真館さん,二本松市の文化堂スポーツさんで活動する生徒達の姿を見学させていただきました。幼稚園では,微笑みかけながら幼児と一緒に遊ぶ姿,小学校では真剣な眼差しでワークの採点をする姿が印象的でした。また,日の出写真館と文化堂スポーツでは,お客様を迎えるにあたって客の立場では気が付かない店舗内の環境整備や接客の仕方,学校では学ぶことのできない専門的なスキルを体験することができたようです。
キャリア教育(望ましい職業観・勤労観及び職業に関する知識や技能を身に付けさせるとともに,自己の個性を理解し,主体的に進路を選択する能力・態度を育てる教育)の柱として導入しているこの職場体験学習。2日間の活動で,自分は何を学んだのか。そしてそれを自分の進路実現とどうつなげていくか。今後,振り返りの時間を十分に確保していきたいと考えています。
27日午前中,1年生は,地域体験学習の一貫として,外部講師の指導のもと,コース別体験活動に取り組みました。総合的な学習の時間を利用して実施している本校の恒例行事で,生徒達にとっても充実した時間となりました。それぞれの活動でお世話になった講師の皆さんは以下の通りです。お忙しい中協力いただきまして本当にありがとうございました。
【そば打ち】鈴木正雄様,伊藤幸雄様,渡辺紀美男様,野内文孝様(じんだら会)
【村の郷土料理】押山美津子様,伊原公子様,渡辺ケサヨ様,武像ハルイ様(食生活改善グループ)
【木工クラフト】橋本文幸様,武田好広様,武田伸一様
【スポーツチャンバラ】中束 稔様
【「スポーツ吹き矢】斎藤 徹様
なお,講師の派遣等に際しましては,学校支援地域本部のコーディネーター伊藤由美子様に大変お世話になりました。改めて御礼申し上げます。
私も,打ち立ての「十割そば」と「ねぎねぎチキン」,「冷汁」,「煮しめ」といった郷土料理をご馳走になりました。地産地消。言うまもなく最高の味でした。

スポーツチャンバラ
本年度から「友好の翼」と名称が変更された本村の海外交流事業団は、7月28日から31日までの3泊4日の日程で台湾を舞台に、現地の中学校での交流活動や区役所への表敬訪問、歴史・文化に関する研修活動を行ってきました。活動の内容を6回に分けて紹介します。
派遣団は、団長の佐藤教育長、役場政策推進課神野藤さん、大玉中渡邊博樹先生、添乗員の五十嵐さん、そして副団長の私を含めた引率者5名と、大玉中学校2年生16名(男子7名、女子9名)の計21名の構成です。
【7月28日(火):1日目】
午前5時15分、保健センター前で出発式を終えた一行は、バスで羽田空港に向かいました。途中、車内で朝食の弁当を食べ、東北自動車道と首都高速道路を経由して、10時過ぎに羽田空港に到着しました。トランクを預け、出国審査、手荷物検査を経て出発ロビーに到着し12時15分の搭乗開始を待ちました。
13時10分、21名の派遣団を乗せたエバー航空191便は,約40分遅れで台北松山空港へ向けて離陸しました。我々が搭乗した便はハローキティジェットで旅客機のボディには大きくキティちゃんがペイントされていました。ボディのみならず航空券や座席に備え付けの枕、機内食の食器やナプキン、モニターの画面、挙げ句の果てはトイレットペーパーにまでキティちゃんがプリントされているといった徹底ぶりでした。台湾でのキティ人気を想像することができました。離陸後一時間ほどたった後、機内食が出されました。牛肉を使ったライスか、豚肉を使ったパスタから選択することができました。イスラム教徒などへの配慮なのでしょうか。フライトのほとんどの時間をそれぞれの席に備え付けてあるモニターで映画を観て過ごしました。当時公開中の「アベンジャーズ」の最新作を鑑賞することができました。生徒たちの多くはゲームを楽しんだようです。途中フライトは順調で予定時刻15時45分には到着するはずでしたが、ここでハプニング。到着先の台北松山空港付近がスコールによる天候不順で、二度試みるも着陸することができず、予定を変更して50㎞ほど離れた台湾桃園国際空港に緊急着陸となったのです。災い転じて福となす。この時間を無駄にすまいと、二作目の映画、先日公開されて大ヒットをした「シンデレラ」を鑑賞することにしました。
約一時間後、給油を終え再び離陸した191便は、10分ほどのフライトを経て天候が回復した台北松山空港に着陸しました。時刻は17時20分、約1時間30分の遅れの到着です。視聴中だった「シンデレラ」はお城での晩餐会後、魔法が解けて家に戻ってくるシーンで時間切れとなり、続きは帰りのフライトでのお楽しみとなりました。入国検査を経て荷物を受け取った一行は、台湾滞在中の4日間お世話になる現地ガイドの石黒美保子さんと合流し、バスで夕食会場へと移動しました。この時、日本とは違う湿気の多い熱帯特有の気候を初めて実感しました。
夕食はコース料理でからすみや豚の角煮、エビの揚げ物、チャーハンや蛤のスープなど伝統的な台湾料理をおいしくいただきました。やや癖のあるからすみを除いては、生徒たちにもおおむね好評でした。「豚の角煮など濃い味付けと蛤のスープなど素材の良さを生かした優しい味付けと、料理によって調理方法を工夫している。」ある生徒のグルメレポートです。
夕食後、国立東華大学の田畠真弓先生を講師にお招きし、台湾の歴史や現在の台湾事情に関して約1時間お話をお聞きしました。「台湾に住む人は、自分を台湾人と思っている人、中国人と思っている人、そして元々の原住民が混在していること」「台湾人は家ではあまり料理をせず、朝食でさえも外食で済ませる場合が多いこと」「日本語が話せる人が多く、コンビニもたくさんあり、ホームシックにかかることも少ないので、留学するには台湾が最適であること」「『ナルト』や『ちびまる子ちゃん』など、日本のアニメが人気であり、さらに台湾の学生は日本のゲームソフトをやることで日本語を覚えていること」など、興味深い話をたくさん聞かせていただきました。
初日の日程を終了し、20時30分、長い移動時間も何のその、生徒たちは元気いっぱいで台湾滞在中の宿泊先である慶泰大飯点(ガラホテル)にチェックインしました。部屋に荷物を置き地図で確認したところ、田畠先生の話の通り、ホテルの周りでさえも歩いて5分以内の場所に、セブンイレブンやファミリーマートといったコンビニが8軒もありました。(つづく)



出発式 キティジェット からすみ
25日,始業式にあたり,以下のお話をしました。
厳しい暑さは続きますが、今日から二学期がスタートします。ここから皆さんの表情を見ていると、夏休み前に比べて一段とたくましくなった人がずいぶん多くなったように思います。日に焼けて顔が黒くなっただけでなく、毎日の部活動のみならず、学校生活では味わうことのできない様々な体験を積み上げてきた結果なのだと思います。
夏休み中も大玉中生が頑張りました。中体連の県大会では、剣道部の坂本遥香さんが個人戦で見事三位に入賞し、陸上部の渡邉寬規くんとともに東北大会という大きな舞台を経験することが出来ました。吹奏楽部も県大会で素晴らしい演奏を披露し、見事金賞を受賞しました。また、休み中にもかかわらず、多くの皆さんが毎日学校に来て部活動の練習や、各大会、コンクールに向けての練習に努力してくれました。三年生は三者相談や高校の体験入学を経て、一層自分の進路目標が明確になったことと思います。そんな中、英語弁論大会や駅伝大会、県の音楽祭に向けて勉強と両立しながら努力している三年生に拍手を送りたいと思います。辛いから、時間を縛られたくないからと、何もやらずに過ごしてしまうと、辛くもない代わりに感動も喜びも達成感も味わうことができません。人生の中で心も体も大きく伸びる中学生のこの時期に、なんにでも挑戦する意義はとても大きいのです。
さて、二学期は学校生活が充実する実りの時です。様々な教育活動が展開され、学校生活に幅と厚みが加わり、すばらしい思い出ができる学期です。特に十月に開催される創立四十周年記念式典とあだたら祭、十一月に開催されるおおたま学園の授業公開において、大玉中生の底力を存分に見せてほしいと思います。皆さん一人一人が自分の得意とするところを大いに発揮してください。
そのために大切なことを二つお話しします。一つは、全員が会員になっている生徒会が、その役割をしっかりと果たすことです。良い校風、充実した学校生活づくりのため、失敗を恐れず、努力を惜しまず、新たな挑戦をしてほしいと願います。特に三年生は後輩に何を残していくのか、逆に一、二年生は三年生から何を引継ぎより良い大玉中を創造していくのかをしっかりと考え、実行してほしいと思います。
二つ目は、計画的・継続的に勉強に励み、学力をつけるということです。勉強は人のためにするものではありません。自分が人間としてより良く生きるため、生きる力をつけるために必要な事です。一学期は部活動の練習で、家庭学習の時間を守ることができなかった人もいたようです。テレビを見たい、ゲームをしたい、メールをしたい、眠りたい、いろいろな誘惑がありますが、自分に打ち勝ち、自分の目標に向かって進むことで新しい道は開かれます。特に三年生はもうすぐ人生の分かれ道を自分達で選ばなければなりません。学習の目標をもって地道に努力し、自分で思い描く未来の扉を自力で開けてほしいものだと感じます。他校生に負けない確かな学力を付け、来るべき勝負の時を迎えてほしいと思います。全員の健闘を祈ります。
二学期はここにいる全員が充実した学校生活を送ることができるよう、そして喜びに満ちた学校生活ができるよう願っています。先生たちは皆さんが挑戦することは応援し、手助けをしたいと思っています。一緒にみんなでがんばってすばらしい学校生活を創っていきましょう。