1学年の生徒を対象とした「生活習慣病の予防講話」が9月16日(水)の5校時に本校で開催されました。生活習慣が確立される中学生というこの時期に,健康的な生活を送る習慣を身に付けてもらいたいという目的のもと,本宮市にある,よしだ内科医院の院長であり,また,学校医でもある吉田氏を講師にお招きし,主に肥満についての話をしていただきました。
肥満になると生活習慣病のリスクが高まるということで,生徒達は先生が準備した資料やグラフなどの説明を真剣に聞いていました。また,配られた資料の中には,小児肥満の判定方法(肥満度やBMIの計算方法など)が載っていて,実際に計算をしてみたという生徒もいたようです。生活習慣病にならないためには,規則正しい生活と三度の食事が大切だそうです。毎日継続することは難しいと思いますが,家族全員で心がけようと思うことで生活習慣病予防につながるのではないかと思います。家庭で話し合を機会を持っていただければ幸いです。
2学期,本校の教職員は,個々の授業力の向上を目指し一人一回以上の研究授業(多くの先生方が授業を参観し,事後に生徒の活動状況や教師の働きかけに関して意見交換を行う授業)を計画しています。日々の授業の準備はもとより,部活動や文化祭の指導,さらに本年度は創立40周年の記念事業の準備と何かと慌ただしい中,時間を割いて取り組んでいます。
9月25日,今学期のトップを切って仲江川先生が2年3組で英語の授業を行いました。ねらいは「リーディング(読み)」を深めること。単語の意味や文法を理解した上で,文意を的確に捉え表現することに焦点が当てられました。以下に当日の授業における中心課題を紹介します。お子さんと一緒に親子で挑戦して下さい。
【状況】絵里さんは,ホームステイをしています。しかし,ホストマザー(ホームステイ先のお母さん)に対し,ある悩みがあり先生に相談を持ちかけます。
Everyone in my host family is kind to me. But my host mother always gives me too much food. Do I have to eat everything, or can I tell her?
【問題】絵里さんの悩んでいることは何ですか?
※ 問題の解答を知りたい方は,2年生に聞いてみてください。
「思考力」と「判断力」駆使し,しかも適切な日本語による「表現力」も求められる素晴らしい課題です。多くの生徒がこの課題に意欲的に取り組み,正答を導き出そうと取り組んでいました。日々の授業の充実を感じることができた授業でした。
今後,11月にかけて各先生方の研究授業が計画されています。生徒の活動の様子を中心に,学校だよりで紹介して参ります。
9月29日(火),30日(水)に開催された,支部中体連新人総合大会では,男子卓球団体と剣道女子団体が見事に優勝を果たしました。さらに女子ソフトボールが第2位,サッカーと剣道男子団体も第3位入賞を果たしました。10月の土日を中心に開催される各競技の県北大会,更に勝ち進んだ際の県大会でも活躍が期待されます。
残念ながら入賞を果たせなかった他の部活動も,紙一重のところで勝利を逃した試合が数多くありました。自分たちに足りなかったところをしっかりと確認し,来年6月の大会に向けて,秋から冬,そして春に向けての地道なトレーニングに励んでほしいと思います。
【軟式野球】トーナメント戦
会場:カントリーパークとうわ野球場
2回戦 対 松一中 0-1 負
(タイブレーク方式)
【サッカー】予選リーグ・順位決定戦
会場:二本松城山総合グランド
予選リーグ 対 松一中 1-0 勝
対 本二中 2-2 分(2位で準決戦へ)
順決戦 対 本一中 1-0 勝
第3位 県北大会出場
【ソフトボール】総当たりのリーグ戦
※ 松一中,安達中との合同チームで出場
会場:安達中学校校庭
対 東和中 0-8 負
対 本一中 31-2 勝
1勝1敗 第2位 県北大会出場
【バレーボール】予選リーグ
会場:安達中体育館
対 白沢中 0-2 負
対 小浜中 0-2 負
対 松一中 0-2 負
【バスケットボール】
会場:二本松一中体育館・二本松城山体育館
[男子] トーナメント戦
2回戦 対 本一中 19-61 負 敗者戦 対 白沢中 25-42 負
[女子] トーナメント戦
1回戦 対 本一中 25-33 負
敗者戦 対 本二中 4-76 負
【女子ソフトテニス】予選リーグ・決勝トーナメント
会場:二本松市城山庭球場
予選リーグ対 本一中 0-3 負
対 松二中 2-1 勝(2位で決勝Tへ)
1回戦 対 安達中 0-2 負
【男子卓球】予選リーグ・決勝トーナメント
会場:大玉村民体育館
[団体] 対 松一中 1-3 負
予選リーグ対 松三中 3-1 勝
対 本一中 3-2 勝(2位で決勝Tへ) 1回戦 対 本二中 3-2 勝
準決勝 対 小浜中 3-1 勝
決 勝 対 松一中 3-2 勝
優勝 県北大会出場
【剣道】
会場:本宮一中体育館
[男子団体] 総当たりのリーグ戦
対 白沢中 2-2 本数勝ち
対 松一中 1-3 負
対 松三中 1-3 負
対 本二中 2-1 勝
2勝2敗 第3位 県北大会出場
[女子団体] 順位決定戦
対 松三中 3-0 勝
優勝 県北大会出場
数的優位も追い風とし,見事地区のタイトルを守りました。県北大会は連覇 がかかります。
予選リーグで敗れた松一中に決勝戦で見事に雪辱し,6月の中体連の成績を越えました。
9月17日に二本松市民会館で開催された安達地区小中学校音楽祭第2部合奏において,本校吹奏楽部は見事ゴールド金賞(上位2校に授与)を受賞し,県大会への出場を決めました。県吹奏楽コンクールに出場した経験に裏付けされた自信からか,過去2回の演奏よりも安定感のあるダイナミックな演奏を披露してくれました。県大会は10月23日(金),福島市音楽堂で開催されます。
学校教育に関するアンケート」の集計結果と考察,Part3は「健康・安全面」です。
質問項目及び集計結果は以下の通りです。
Ⅰ 子どもは,「早寝・早起き・朝ご飯」をはじめとする基本 的生活習慣が身に付いている。
Ⅱ 子どもは,進んで身体を動かしている。
Ⅲ 子どもは,安全な生活をしようと心がけている。
Ⅳ 学校は,子どもの安全確保に努力している。
「健康面」に関する2項目に関しては,本校が抱える問題を反映する結果となりました。Ⅰの「早寝・早起き・朝ご飯をはじめとする基本的生活習慣」に関しては,十分に満足している保護者の割合は,1/3にとどまっています。全国学力・学習状況調査から,本校生の朝食摂取率は全国平均並の数値が出ていることを考えると,「早寝」の部分に課題があると考えられます。以前,第24~26号で紹介した「メディアと子どもの健康」の記事を今一度家族で読み返していただければと思います。Ⅱの「進んで運動」に関しては,約2割の保護者が,十分ではないと感じています。これからの季節,部活動終了後の車によるお迎えは,安全面を考慮するとありがたいことと感謝申し上げる次第でありますが,下校時刻が早く日が高い時間帯や,朝,時間的に余裕がある場合などは,可能な限り自力の登下校を継続させたいと考えております。部活動がない3年生はなおさらです。全国的にもワースト3内に位置する福島県の児童生徒の肥満率,その数値よりも悪い本校の現状をご理解いただきたいと思います。
Ⅲ,Ⅳの安全に関する子どもの意識と学校の安全に対する取り組みに関しては,いずれも高い評価となりました。特に,毎朝学校周辺で行っている教職員による交通指導に関しては,保護者のみならず地域の方々からも感謝の言葉が寄せられています。安全担当の教員のみならず,学年主任,事務の吉田さん,用務員の斎藤さんまでが毎朝自主的に,校門前に立って指導に当たっています。校長として本当に頭が下がる思いでおります。しかし,広範囲にわたる学区内では我々が目の届かない危険箇所がたくさんあります。今後も,保護者の皆様をはじめ関係団体等との協力を得ながら,「事故ゼロ」への取り組みを継続していきます。
1学期末,「学校教育に関するアンケート」にご協力いただきましてありがとうございました。集計結果と考察について,「学習面」「生活面」「健康・安全面」「保護者・地域との連携面」の4回に分けて掲載いたします。Part1は「学習面」です。質問項目及び集計結果は以下の通りです。
Ⅰ 子どもは,基礎的な学力が身に付いている。
Ⅱ 子どもは,毎日家庭学習している。
Ⅲ 子どもは,授業が分かりやすいと言っている。
Ⅳ 家庭では,テレビやゲーム,パソコンなどの使い方にルールを決めて守らせている。
Ⅴ わたしは,「学習の約束」や「家庭学習のてびき」に目を通し,子どもに声をかけている。
【凡例】
A:当てはまる(4P)
B:やや当てはまる(3P)
C:あまり当てはまらない(2P) D:当てはまらない(1P)
※ 円グラフ下の「P」の値は, A~Dを( )のポイントで点 数化し,合計した数字の平均値
です。ポイントが高いほど,高評価となります。また,ランクは全項目数(19)における,順位
を示しています。
Ⅰの「基礎学力の定着」に関しては,3/4の保護者が,おおむね満足しており,Ⅱの家庭学習に関しても,子どもたちの取り組みを評価する(A・B合わせて86%)保護者が多いことが分かります。ただその内容や質,時間に関してはⅣのテレビやゲーム,パソコンと関わる項目の評価(ランキングは18位)と関連付けると,改善の余地があると考える保護者も少なくないようです。
わたしが提唱する家庭学習の大原則は,「毎日,決めた時間に,同じ場所で取り組むことの継続」です。以前勤務した小学校での追跡調査から,小学1年生でこの大原則を身に付けることができれば,中学3年生になっても継続しているケースが多いことが分かりました。闇雲に時間を費やすのではなく,集中して取り組むことも大切です。
Ⅴの結果から,本校には「子どもに声をかける」すなわち,子どもとのコミュニケーションがしっかりと図られている家庭が多いことがわかります。保護者からも,この大原則を繰り返し伝え,そのための環境づくりを工夫していただければと考えます。
Ⅲの「分かる授業」に関しては,厳しい結果(ランキング最下位)となりました。我々教職員一同,この結果を真摯に受け止め,日々の授業の質的改善に努めていくことを,学期当初の職員会議で確認し合いました。その対策として,2学期はすべての教師が研究授業(教員同士が授業を参観し合い,授業の改善点等について事後に話し合いをもつ機会,校長・教頭からも直接助言を行う)を実施し,指導力の向上を図っていきます。さらに,成績や家庭学習への取り組みなど,学習面に関する悩みや疑問点がございましたら,早い段階で,学級担任へ相談いただきますようお願いいたします。