図書の寄贈がありました!
2015年8月28日 11時30分 先日、版画家の森本利根さんから、絵本の寄贈がありました。森本さんからのお手紙も添えられていましたので、ご紹介します。
ちいさいみなさんへ
みなさんこんにちは。
わたしは老人の絵描きですが、福島のみなさんに初めて挨拶をおくります。天災とはいえ、この前の
大きな地震と津波で、まだ小さいときからとても辛いたいへんな目にあいましたが、いまではもう元気
になっているとおもいます。
わたしも昔、1923年のかんとう大しんさいのあとに生まれました。まだ小さかったので、きおくはあ
りませんが、そのころ、ぐんまけんに住んでいた父母から、東京の火事が夜空に見えたと、なんべんも
きいたことがあります。
人の一生にはいろいろなかんがえかた、生きかたがありますが、その誰もがみんな、はじめは子ども
だったわけです。
それから次第に成長して学び、大人になってゆきますが、誰もが自分が生きるのにいちばんいいと思
う道をいつも選びます。
それからいつの日か社会にでて、それぞれ学問や仕事で、社会に貢献してゆくためには、先に生きた
人たちに学ぶことも大切です。その道しるべが本だと思います。いろいろな道、いろいろな世界を知
り、自分に力をつけて有用な大人になるために本はとても役に立ちます。
それで、みなさんに本をおくることにしました。読んでくださるとうれしいです。
本は大人になっても、わたしのように老人になっても、いつまでも学ぶ楽しさを与えてくれます。い
つまでも明るい希望を持って生きるみなさんの未来の輝きに期待しています。さようなら。
もりもと とね
とても温かみのあるお手紙をいただきました。いただいた絵本は、大切に使わせていただきます。ありがとうございました。