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大玉中学校日記

台北市内で台湾の歴史と文化に触れる~「友好の翼」旅行記 Part5~

2015年9月1日 08時40分

 【7月30日(木):3日目 その2】
 13時30分、バスは九份を後にしました。再び台北に戻り、14時30分、「故宮博物院」に到着です。蒋介石が中国大陸を追われる際一緒に持ち帰った中国歴代皇帝の至宝を収蔵するこの博物館は、世界四大博物館に数えられ、一年を通して世界中から多くの観光客が訪れます。館内は、夏休みということもありたくさんの観光客でごった返していました。現地ガイドの石黒さんの説明が聞こえるようヘッドホンを装着し、早速故宮三大秘宝と言われる青銅器の「毛公鼎(もうこうてい)」、玉の「翠石白菜(すいぎょくはくさい)」「肉形石(にくけいせき)」を見学しました。この三品だけは立ち止まって観ることは許されないほどの人気で、合計30分ほどかけての鑑賞となりました。翠石白菜は昨年、日本の国立博物館で展示公開されましたが、その時の待ち時間は3時間だったそうです。その後、唐三彩や北宋汝窯の青磁、清の象牙透彫雲龍文套球といった故宮を代表するその他の展示物を厳選して案内していただきました。わずか1時間程の見学でしたので、生徒たちには、将来、この展示物の価値を知った後、再び訪れて、ゆっくりと時間をかけて鑑賞してほしいという思いを強くしました(第6位:3名)
  15時50分、故宮博物院を出発し、「忠烈祠」に向かいました。「忠烈祠」は豪壮な中国宮殿様式の霊廟で、辛亥革命や戦争などで犠牲となった数十万の将兵がまつられています。ここでのお目当ては9時から17時まで、1時間ごとに行われる衛兵の交代式。スコールで交代式が行われるかどうか心配されましたが、16時の開始時刻には雨が上がり、7名の衛兵(徴兵訓練中の訓練兵の中のエリートが担当)による交代式を見学することができました。約30分間、一糸乱れぬその動きに生徒たちはもちろん引率団員も、盛んにカメラのシャッターを切っていました。(第5位:6名)
  16時35分、忠烈祠を後にし「龍山寺」に向かいました。途中車窓からは日本統治時代に台湾総統府として建築された総統府、蒋介石を記念して建てられた中正記念堂を見ることができました。17時10分、「龍山寺」に到着です。台湾最古の仏教と道教の寺廟で、台北随一のパワースポットとして信仰心の厚い台湾人の参拝客が一年中絶えないそうです。我々が訪れた時間帯も、台湾特有の長い線香とお供え物を持ったたくさんの参拝客で狭い境内がごった返していました。生徒たちは、学問成就と恋愛成就の神様に盛んに手を合わせていました。(第7位:1名)
  18時30分、台湾での最後のディナーは石鍋料理です。台湾人は、真夏でも冷房の効いた店内で鍋料理を食べることを好むそうです。巨大な石鍋に豚骨?ベースのスープとエビなどの魚介類や豚肉、野菜や練り物、輪切りにしたトウモロコシなどたくさんの具材が入れられ一緒に煮込まれます。台湾風寄せ鍋と言ったところでしょうか。最初に中身を食べた後は、第二弾としてラーメンが煮込まれ供されます。そしてしめは卵でとじた雑炊生徒たちには、豆板醤やつけダレを加えながら自分好みの味に調整するなど、食の楽しみ方も学ぶよい機会となったようです。 
 食事を終えた一行は、バスで最寄りの駅に送ってもらい、MNT(電車)に乗車し、本日最後の目的地、「士林夜市」の最寄り駅まで移動しました。「士林夜市」は台北随一の夜市で、食べ物の屋台や雑貨、衣料品などの屋台が三本の通りを中心に所狭しと並んでいます。原宿の竹下通りの昼の賑わいが、午後10時から深夜の1時頃をピークに毎晩繰り返され、店舗数も数倍に上ると説明すればおわかりいただけるでしょうか。人混みが大好きで外食を好む台湾人にとって、夜市は欠かせない場所で、台北市内にはほかにもたくさんの夜市があるそうです。さて、このような雑踏の中、生徒たちは、支給されたタピオカのパパイヤミルクを片手に、約1時間自由散策を楽しみました。夕食後間もない時間にもかかわらず、約半数は台湾名物であるマンゴーかき氷の店に直行です。露天では、男子には帽子等の服飾品、女子にはブレスレット等の装飾品が人気のようでした。20時50分、名残惜しそうな表情を浮かべながら生徒たち、そして引率団が集合場所に戻ってきました。(第2位:11名、引率団では圧倒的に第1位)
  21時40分ホテル到着。心地よい疲労感に包まれながらホテルに着いた一行は、明日早朝のフライトに備え、荷物の整理を行った後、22時30分頃には就寝となりました。(つづく)


             忠烈祠                       龍山寺


                 士林夜市

働くことの楽しさと責任を学ぶ機会となりました~2年生職場体験学習~

2015年9月1日 08時35分

 27,28日の両日,2年生が職場体験学習を実施しました。受入をしていただいたのは,大玉村のみならず,本宮市,二本松市を含めた28の事業所や公共機関にのぼり,生徒達の多様なニーズに対応することができました。お忙しい中ご協力をいただきましたこと,改めて御礼申し上げます。時間の都合上,すべての受入先を訪問することはできませんでしたが, 村内の幼稚園・小学校と本宮市の日の出写真館さん,二本松市の文化堂スポーツさんで活動する生徒達の姿を見学させていただきました。幼稚園では,微笑みかけながら幼児と一緒に遊ぶ姿,小学校では真剣な眼差しでワークの採点をする姿が印象的でした。また,日の出写真館と文化堂スポーツでは,お客様を迎えるにあたって客の立場では気が付かない店舗内の環境整備や接客の仕方,学校では学ぶことのできない専門的なスキルを体験することができたようです。
  キャリア教育(望ましい職業観・勤労観及び職業に関する知識や技能を身に付けさせるとともに,自己の個性を理解し,主体的に進路を選択する能力・態度を育てる教育)の柱として導入しているこの職場体験学習。2日間の活動で,自分は何を学んだのか。そしてそれを自分の進路実現とどうつなげていくか。今後,振り返りの時間を十分に確保していきたいと考えています。

台北郊外での体験活動 ~「友好の翼」旅行記 Part4~

2015年9月1日 08時30分

 【7月30日(木):3日目 その1】
 この日は,生徒のみならず引率団も楽しみにしていた台湾の歴史・文化に触れる一日です。7時30分、二日間の疲れを考慮して、少し遅めの朝食をとり、9時10分にホテルを出発しました。帰国後、生徒に「交流活動を除いて印象に残った訪問先ベスト3(7カ所中)」のアンケートをとりました。これから紹介する訪問先の活動で最後に記載してある順位はその結果です。ちなみに昨日訪れた「台北101」は第4位(7名)でした。
  9時50分、最初の訪問先である「十分」に到着しました。ここでのメインは天燈飛ばし。その昔、外敵が去った安全の合図として飛ばされた風船が由来とされているそうです。紙と竹枠でできた1メートルほどの風船に墨で願い事を書いて、風船内部にある紙に火をつけ、暖められた空気を利用した気球の原理で大空に飛ばします。2~3人一組で思い思いの願いを書いた真っ赤な風船が、次々に大空を上昇していく光景は圧巻でした。消防法の関係で、日本では絶対に許可が下りないであろう貴重な体験をすることができました。(第3位:8名)
  10時35分、十分発のローカル線平渓線の電車で、次の目的地「九份」の最寄り駅瑞芳に向かいました。わずか20分足らずの乗車でしたが、近年観光路線として人気のある平渓線の旅を楽しむことができました。ちなみにこの平渓線は、採掘された石炭を運ぶための路線として開通したそうです。瑞芳駅前から再びバスに乗車し、「九份」に向かいました。約15分で到着です。「九份」は東シナ海を眼下に見下ろす急斜面に、戦時中、金山の街として栄えた集落です。金鉱脈が底をついてからは静かな街に戻っていましたが、台湾映画のロケ地として利用されたことや、宮崎駿監督の映画「千と千尋の神隠し」に出てくる町並みに似ていることから、近年国内外の観光客が訪れるようになり、現在では台湾でも有数の観光スポットになっています。急な階段を上り、坂の中腹にある食堂で昼食をとった後、生徒たちは時間を惜しむかのように約60分間の路地散策に出発しました。狭い道の両側には、飲食店や台湾風ファストフードの店、お土産屋さん、専門店が延々と続き、どことなく懐かしい「昭和」の雰囲気を感じました。13時15分の集合時間、たくさんのお土産袋を片手に生徒たちは集合場所に戻ってきました。(第1位:12名)(つづく)


             十分                                                    平渓線


                               九份

魯竹区役所表敬訪問・歓迎晩餐会 ~「友好の翼」旅行記 Part3~ 

2015年8月31日 08時35分

 【7月29日(水):2日目 その2】
 魯竹区役所に到着した一行は,会議室に案内され、双方の代表があいさつした後、準備いただいた台湾風のかき氷(団子や芋?を材料にした麺、木の実などの上に氷をのせ、その上から黒蜜のような甘味料をかけたもの。台湾では人気のスイーツらしい)を食べながら、区長さんをはじめ各課の課長さんたちとの懇談となりました。「日本の学校が実施している体験教育を台湾の学校で導入しようとしても実現が難しい。」計画的で子どもたちの主体性を重視する日本の体験教育のすばらしさを語る区長さんの言葉が印象的でした。最後に教育長が、大玉村から区長さんへ記念品である起き上がり小坊師を贈呈しました。そのお礼として、区長さんから、一行全員がマスコット人形、マグカップ等の記念品を頂戴しました。
  16時30分、表敬訪問を終えた一行は近くのレストランに移動し、魯竹区主催の歓迎晩餐会に参加しました。区長さんを始めとする役所の職員や大竹中学の校長先生を始めとする先生方とテーブルを囲みながら、教育の話題を中心に話が弾みました。鮑の姿煮やフカヒレのスープ、白身魚の姿蒸しなど、この日も中華のコース料理を堪能しました。「昼食で出されたボリュームある料理や区役所でのかき氷でお腹がいっぱいになり、晩餐会の食事はきつかった。」贅沢な悩みを口にする生徒もいたほどです。
  17時50分、改めて本日の交流会・晩餐会に関する感謝の気持ちを伝えるとともに今後の交流を約束し、桃園市を後にした一行は、この日最後の見学先である台北101に向かいました。台北101は、高さ508m、101階建てのビルで、2004年から2008年までは世界一の高さを誇った、台北のランドマークです。スコールによる天候不順が心配されましたが、この日の視界は良好。完成時はギネス世界一に認定された高速エレベーターに乗り、89階、高さ382mからの360度の夜景を楽しみました。また、展望台にあるショップで、台湾に来て初めてのお土産品の購入も楽しみました。
  21時30分、この旅行の最大の目的である交流活動を終えてホテルに戻りました。生徒たちは、若干疲れも見えましたが、大役を終えたその表情から確かな達成感を感じ取ることができました。
(つづく)


         魯竹区役所の職員と                         鮑の姿煮   


         台北の夜景

コース別にさまざまな体験~1年生地域体験学習 その1~

2015年8月31日 08時30分

 27日午前中,1年生は,地域体験学習の一貫として,外部講師の指導のもと,コース別体験活動に取り組みました。総合的な学習の時間を利用して実施している本校の恒例行事で,生徒達にとっても充実した時間となりました。それぞれの活動でお世話になった講師の皆さんは以下の通りです。お忙しい中協力いただきまして本当にありがとうございました。
【そば打ち】鈴木正雄様,伊藤幸雄様,渡辺紀美男様,野内文孝様(じんだら会)
【村の郷土料理】押山美津子様,伊原公子様,渡辺ケサヨ様,武像ハルイ様(食生活改善グループ)
【木工クラフト】橋本文幸様,武田好広様,武田伸一様
【スポーツチャンバラ】中束 稔様
【「スポーツ吹き矢】斎藤 徹様 
 なお,講師の派遣等に際しましては,学校支援地域本部のコーディネーター伊藤由美子様に大変お世話になりました。改めて御礼申し上げます。
  私も,打ち立ての「十割そば」と「ねぎねぎチキン」,「冷汁」,「煮しめ」といった郷土料理をご馳走になりました。地産地消。言うまもなく最高の味でした。


      スポーツチャンバラ

大竹国民中学との交流活動 ~「友好の翼」旅行記 Part2~

2015年8月27日 08時20分

  【7月29日(水):2日目 その1】
 午前7時、ホテルのレストランでバイキングの朝食。台湾特有の香辛料を使った料理もありましたが、ご飯に味噌汁、のりといった日本人向けの料理も並んでいました。旬の果物であるスイカとメロン、さらにはオレンジにグレープフルーツと果物類が充実したバイキングでした。8時20分にバスで交流先の桃園市魯竹(ろちく)区大竹国民中学に向かいました。桃園市は台北の西側に位置し、高速道路で約1時間の距離にあります。本年度末に桃園と台北結ぶMNT(電車)路線が開通すれば、約20分ほどで結ばれるそうです。
 9時45分、大竹国民中学に到着した一行を、校長先生をはじめとする教職員や交流するクラスの生徒が温かく迎えてくれました。台湾の生徒たちが、我々一人ひとりに、台湾を代表する花であるハイビスカスのレイをかけてくれました。会場となる体育館に案内され、大竹中学の吹奏楽部による歓迎の演奏で交流会の幕が開きました。我々がよく知る日本の曲を中心に演奏してくれました。続いて大竹中の校長先生や魯竹区の教育局の方からの歓迎の言葉、教育長と私からのお礼の言葉の後、贈り物の交換となりました。大玉村からは教育局に赤べこを、中学校には一対の起き上がり小坊師を贈りました。お礼として、中学校からは故宮博物院のキーホルダー、桃園市議会からは茶葉から抽出したお茶をそのまま持ち運べるエコボトルをいただきました。
 次は本校生徒によるプレゼンの時間です。6人が分担して「大玉村」「大玉中学校」「日本の中学生」をテーマとした発表を行いました。大竹中は教頭先生が学校紹介をしてくれました。その後、図書室に移動し、大竹中の生徒に教わりながら台湾風リース作りに挑戦しました。始めはお互いに緊張気味でしたが、作業を通して次第コミュニケーションが図れるようになり、共同作業で全員がリースを完成させました。出来上がったリースを手に体育館に戻り一緒に昼食を楽しみました。たくさんの種類とボリュームのあるビュッフェ方式の昼食です。昼食中、大竹中学の校長先生から魯竹区の給食事情をうかがいました。民間の業者に委託するなど、本校との違いはたくさんありましたが、特に「ベジタリアンが多いため、週一回『素食』といって、野菜だけの献立の日があること」「4ヶ月に一回アンケートを実施し、人気のないメニューは献立から除外されること」「酪農が盛んではないので、牛乳は週に一回しか出されないこと」などにはお国柄の違いを感じさせられました。
 午後はスポーツ交流です。台湾対日本の剣道対決、綱引き対決、台日混合の縄跳びなどで会場は大いに盛り上がりました。特に、剣道では日本代表の篠塚美玖さんが一人で台湾の三人の生徒と手合わせをし、見事二勝一分けで本家の面目を保ってくれました。しかし、綱引きでは日本が16名に対し台湾が8名というハンデ戦でも歯が立たず完敗を喫しました。県を代表して全国大会へ出場する綱引き部の強さを全員が体全身で感じることができました。最後に大玉中生全員が壇上に並び、お礼の意味を込めて校歌を斉唱し交流会は閉会となりました。15時15分、交流会に参加した大竹中の先生方や生徒の見送りを後に、一行は次の訪問先である桃園市魯竹区役所へ向かいました。(つづく)


           熱烈歓迎                   プレゼン       


           剣道対決                    校歌披露

緊急着陸と本場の台湾料理 ~「友好の翼」旅行記 Part1~

2015年8月26日 08時18分

  本年度から「友好の翼」と名称が変更された本村の海外交流事業団は、7月28日から31日までの3泊4日の日程で台湾を舞台に、現地の中学校での交流活動や区役所への表敬訪問、歴史・文化に関する研修活動を行ってきました。活動の内容を6回に分けて紹介します。
  派遣団は、団長の佐藤教育長、役場政策推進課神野藤さん、大玉中渡邊博樹先生、添乗員の五十嵐さん、そして副団長の私を含めた引率者5名と、大玉中学校2年生16名(男子7名、女子9名)の計21名の構成です。

 【7月28日(火):1日目】
  午前5時15分、保健センター前で出発式を終えた一行は、バスで羽田空港に向かいました。途中、車内で朝食の弁当を食べ、東北自動車道と首都高速道路を経由して、10時過ぎに羽田空港に到着しました。トランクを預け、出国審査、手荷物検査を経て出発ロビーに到着し12時15分の搭乗開始を待ちました。
  13時10分、21名の派遣団を乗せたエバー航空191便は,約40分遅れで台北松山空港へ向けて離陸しました。我々が搭乗した便はハローキティジェットで旅客機のボディには大きくキティちゃんがペイントされていました。ボディのみならず航空券や座席に備え付けの枕、機内食の食器やナプキン、モニターの画面、挙げ句の果てはトイレットペーパーにまでキティちゃんがプリントされているといった徹底ぶりでした。台湾でのキティ人気を想像することができました。離陸後一時間ほどたった後、機内食が出されました。牛肉を使ったライスか、豚肉を使ったパスタから選択することができました。イスラム教徒などへの配慮なのでしょうか。フライトのほとんどの時間をそれぞれの席に備え付けてあるモニターで映画を観て過ごしました。当時公開中の「アベンジャーズ」の最新作を鑑賞することができました。生徒たちの多くはゲームを楽しんだようです。途中フライトは順調で予定時刻15時45分には到着するはずでしたが、ここでハプニング。到着先の台北松山空港付近がスコールによる天候不順で、二度試みるも着陸することができず、予定を変更して50㎞ほど離れた台湾桃園国際空港に緊急着陸となったのです。災い転じて福となす。この時間を無駄にすまいと、二作目の映画、先日公開されて大ヒットをした「シンデレラ」を鑑賞することにしました。
 約一時間後、給油を終え再び離陸した191便は、10分ほどのフライトを経て天候が回復した台北松山空港に着陸しました。時刻は17時20分、約1時間30分の遅れの到着です。視聴中だった「シンデレラ」はお城での晩餐会後、魔法が解けて家に戻ってくるシーンで時間切れとなり、続きは帰りのフライトでのお楽しみとなりました。入国検査を経て荷物を受け取った一行は、台湾滞在中の4日間お世話になる現地ガイドの石黒美保子さんと合流し、バスで夕食会場へと移動しました。この時、日本とは違う湿気の多い熱帯特有の気候を初めて実感しました。   
  夕食はコース料理でからすみや豚の角煮、エビの揚げ物、チャーハンや蛤のスープなど伝統的な台湾料理をおいしくいただきました。やや癖のあるからすみを除いては、生徒たちにもおおむね好評でした。「豚の角煮など濃い味付けと蛤のスープなど素材の良さを生かした優しい味付けと、料理によって調理方法を工夫している。」ある生徒のグルメレポートです。
 夕食後、国立東華大学の田畠真弓先生を講師にお招きし、台湾の歴史や現在の台湾事情に関して約1時間お話をお聞きしました。「台湾に住む人は、自分を台湾人と思っている人、中国人と思っている人、そして元々の原住民が混在していること」「台湾人は家ではあまり料理をせず、朝食でさえも外食で済ませる場合が多いこと」「日本語が話せる人が多く、コンビニもたくさんあり、ホームシックにかかることも少ないので、留学するには台湾が最適であること」「『ナルト』や『ちびまる子ちゃん』など、日本のアニメが人気であり、さらに台湾の学生は日本のゲームソフトをやることで日本語を覚えていること」など、興味深い話をたくさん聞かせていただきました。
 初日の日程を終了し、20時30分、長い移動時間も何のその、生徒たちは元気いっぱいで台湾滞在中の宿泊先である慶泰大飯点(ガラホテル)にチェックインしました。部屋に荷物を置き地図で確認したところ、田畠先生の話の通り、ホテルの周りでさえも歩いて5分以内の場所に、セブンイレブンやファミリーマートといったコンビニが8軒もありました。(つづく)

         出発式              キティジェット           からすみ

生徒会活動の充実と学力向上 ~第二学期始業式校長式辞~

2015年8月25日 13時53分

  25日,始業式にあたり,以下のお話をしました。
  厳しい暑さは続きますが、今日から二学期がスタートします。ここから皆さんの表情を見ていると、夏休み前に比べて一段とたくましくなった人がずいぶん多くなったように思います。日に焼けて顔が黒くなっただけでなく、毎日の部活動のみならず、学校生活では味わうことのできない様々な体験を積み上げてきた結果なのだと思います。
 夏休み中も大玉中生が頑張りました。中体連の県大会では、剣道部の坂本遥香さんが個人戦で見事三位に入賞し、陸上部の渡邉寬規くんとともに東北大会という大きな舞台を経験することが出来ました。吹奏楽部も県大会で素晴らしい演奏を披露し、見事金賞を受賞しました。また、休み中にもかかわらず、多くの皆さんが毎日学校に来て部活動の練習や、各大会、コンクールに向けての練習に努力してくれました。三年生は三者相談や高校の体験入学を経て、一層自分の進路目標が明確になったことと思います。そんな中、英語弁論大会や駅伝大会、県の音楽祭に向けて勉強と両立しながら努力している三年生に拍手を送りたいと思います。辛いから、時間を縛られたくないからと、何もやらずに過ごしてしまうと、辛くもない代わりに感動も喜びも達成感も味わうことができません。人生の中で心も体も大きく伸びる中学生のこの時期に、なんにでも挑戦する意義はとても大きいのです。
 さて、二学期は学校生活が充実する実りの時です。様々な教育活動が展開され、学校生活に幅と厚みが加わり、すばらしい思い出ができる学期です。特に十月に開催される創立四十周年記念式典とあだたら祭、十一月に開催されるおおたま学園の授業公開において、大玉中生の底力を存分に見せてほしいと思います。皆さん一人一人が自分の得意とするところを大いに発揮してください。
 そのために大切なことを二つお話しします。一つは、全員が会員になっている生徒会が、その役割をしっかりと果たすことです。良い校風、充実した学校生活づくりのため、失敗を恐れず、努力を惜しまず、新たな挑戦をしてほしいと願います。特に三年生は後輩に何を残していくのか、逆に一、二年生は三年生から何を引継ぎより良い大玉中を創造していくのかをしっかりと考え、実行してほしいと思います。
  二つ目は、計画的・継続的に勉強に励み、学力をつけるということです。勉強は人のためにするものではありません。自分が人間としてより良く生きるため、生きる力をつけるために必要な事です。一学期は部活動の練習で、家庭学習の時間を守ることができなかった人もいたようです。テレビを見たい、ゲームをしたい、メールをしたい、眠りたい、いろいろな誘惑がありますが、自分に打ち勝ち、自分の目標に向かって進むことで新しい道は開かれます。特に三年生はもうすぐ人生の分かれ道を自分達で選ばなければなりません。学習の目標をもって地道に努力し、自分で思い描く未来の扉を自力で開けてほしいものだと感じます。他校生に負けない確かな学力を付け、来るべき勝負の時を迎えてほしいと思います。全員の健闘を祈ります。
 二学期はここにいる全員が充実した学校生活を送ることができるよう、そして喜びに満ちた学校生活ができるよう願っています。先生たちは皆さんが挑戦することは応援し、手助けをしたいと思っています。一緒にみんなでがんばってすばらしい学校生活を創っていきましょう。

「変身」と「大玉プライド」~第一学期終業式校長式辞~

2015年7月17日 17時00分

 一学期最後の日になりました。全員無事で、大きな事故なく一学期の最後の日を迎えられたこと、大変嬉しく感じます。
 さて、皆さんは四月の学年集会で私がお話しした一学期のテーマを覚えていますか。仮面ライダー、セーラームーンそしてエレン・イェーガーの共通点、そう「変身」です。「新学期は、今までの自分を変える『変身』のチャンスです。」というお話をしました。
  一年生の皆さん、入学式で私がお話しした内容を思い出せますか。「中学校は大人になる学校、従って大人になっておかしなことは、全部やめてもらうところです。三年間のうちに一人前の大人としておかしくないことを身につけるのです。」とお話をしました。やって良いことと悪いこと、正しいことと間違っていることが判断できる大人に「変身」することができたでしょうか。自分から進んで学習や係活動に取り組む大人に「変身」することができたでしょうか。
  二年生の皆さん、一年生の手本となる先輩に「変身」することができたでしょうか。三年生の思いを引継ぎ、部活動の中心として活動する姿に「変身」することができたでしょうか。
 三年生の皆さん、部活動では、完全燃焼できたでしょうか。果たせなかった思いを後輩にしっかりと伝えたでしょうか。そして「部活動モード」から「進路実現モード」への「変身」は完了していますか。まだ「変身」を遂げていない皆さんは、夏休み中に必ず完了させ、レベルアップした姿で二学期を迎えてください。
 この一学期、大切な行事がたくさんありました。四月には三年生の修学旅行、五月には一、二年生の学習旅行、県北陸上競技大会、そして六月には安達地区中体連・県北中体連総合大会、七月には県中体連陸上競技大会、県吹奏楽コンクール県北支部大会と毎月大きな行事や大会があり、皆さんにとっても先生方にとってもめまぐるしい一学期でした。また、その行事の合間にも生徒会行事があったり、学年の活動があったりと本当に忙しい毎日だったと思います。それぞれの行事における活動の様子や成果、そして私の思いや感動は、その都度学校だよりで紹介しました。皆さん一人一人の頑張りがあってこうして充実した一学期を終了できることを嬉しく思います。
 特に3年3組の渡邉寬規くんは県陸上競技大会の砲丸投げで4位に入賞し東北大会への出場権を獲得しました。同じく3年3組の本間優斗くんも棒高跳びで7位入賞を果たしました。おめでとうございます。入賞もさることながら私が嬉しかったのは、大会に出場した5人全員が、自己ベストの記録を出したことです。選手壮行会の時に大玉中の代表として「大玉プライド」すなわち「大玉中生としての誇り」を胸に完全燃焼してきてほしいとお話をしました。参加した5人の選手は見事「大玉プライド」を胸に輝いてくれました。夏休み中に県大会を控える剣道部と吹奏楽部の皆さんも「大玉プライド」を持って勝負の場に臨んでください。
 さて、「大玉プライド」は、大会などに参加する時にのみ意識するものなのでしょうか。私は、常日頃の学校生活でも持ち続けてほしいと思っています。その象徴が校歌を斉唱するときです。私が一学期最も感動したものの一つは、皆さんが校歌を歌うときの姿です。入学式はもちろん、各種集会や音楽の授業でも、一生懸命校歌を歌っている姿を見ていつも嬉しく思っています。以前、学校だよりで紹介しましたが、40年前につくられた校歌の歌詞には、その当時の大玉村の美しい風景が描かれています。一番の「稲穂のみのりたわわに・うち揚がる収穫のその喜び」は、作詞をされた藪田先生が、県民の森から黄金色に輝く、大玉村の美しい秋の田園風景を目にした感動が込められています。三番の「安達太良の山を仰げば・空の青招くかなたに」は、藪田先生が当時建設中だった大玉中学校の校庭から校舎越しに、秋晴れの青空とそこに浮かび上がる安達太良山を目にした感動が、そして「こだまする若人のその喜び」は、翌年からこの校舎で生活する大玉中生の躍動する姿を心に思い描いて書かれたものなのです。40年経っても変わらない「日本で最も美しい村」大玉村の原風景と、そこで輝く大玉中生の姿、皆さんの先輩達も、思いを込めて歌い継いできた校歌です。これから校歌を斉唱する際はこの風景と頑張っている自分の姿を心に思い描きながら、二
番の歌詞に表現されている「わが誇りあり」、まさしく「大玉プライド」を持って歌ってほしいと思います。
 このあと、各学級で担任の先生から一学期の通知票をもらいます。そこには頑張ったことやできるようになったことが書かれているはずです。よかったことがもっとよくなるように、これからもさらに努力してほしいと思います。
  それでは、健康・体調を維持し、充実した夏休みを送ってください。そして最初にお話しをしたとおり、二学期の始業式には「変身」を遂げた皆さんに会えることを願って第一学期終業式のお話を終わります。では、皆さん、よい夏休みにしてください。

地域安全ポスター入選作品

2015年7月17日 16時20分

 公益財団法人福島県防犯協会連合会が募集した,本年度の地域安全ポスターコンクールで武田楓さん(1-2)の作品(右)が見事「優秀賞」に輝きました。大きな社会問題の一つとされている「振り込め詐欺」防止を題材とした分かりやすいポスターです。文字を使わずに「?」
「!」で登場人物の心情を表現したり,オレンジ色のインパクトのある背景色など,「さすが美術部員!」と思わせる作品に仕上がっています。