日誌

2017年8月の記事一覧

鉛筆 わが家のアウトメディアデー【生徒指導委員会】

 6月の第1回アウトメディアデー実施、7月のアウトメディアデー実施アンケートへのご協力ありがとうございました。アンケート調査結果ができましたのでお知らせ(添付ファイル「おおたま学園だより」)します。電子メディアの発達等により私たちの生活は便利になるとともに、時間や場所を気にすることなく人とつながることができるようになりました。しかし一方で、メディアの不適切な使用、長時間利用等が、学習の充実、望ましい人間関係の構築、心身の安定、豊かな食事、十分な睡眠等に大きな影響を及ぼし、新たな問題となっていることも事実です。
 大玉村の将来を担う子どもたちが、各園・学校、各家庭、地域において安全に安心して日々を過ごし、心豊かにたくましく成長していけるように、おおたま学園全体で支援していきたいと思いますので、今後ともご理解・ご協力をお願いいたします。なお、第2回アウトメディアデー実施は11月の予定になっております。よろしくお願いいたします。
 ◆おおたま学園だより(H29.08.28 ).pdf


♪幻想的な安達太良山の佇まい。

鉛筆 残暑お見舞い申し上げます

入道雲にのって
夏休みはいってしまった
「サヨナラ」のかわりに
素晴らしい夕立をふりまいて

けさ 空はまっさお
木々の葉の一枚一枚が
あたらしい光とあいさつをかわしている

だがキミ! 夏休みよ
もう一度 もどってこないかな
忘れものをとりにさ

迷い子のセミ
さびしそうな麦わら帽子
それから ぼくの耳に
くっついて離れない波の音

  高田敏子『忘れもの』



♪2学期がスタートしました。実りの秋に、新たな大玉の子ども文化を花咲かせていきたいと思います。大玉の子どもたちのよりよい育ちのため、地域・学校が手を携えてがんばってまいります。みなさま、ご支援・ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

鉛筆 感覚統合〔特別支援教育啓発セミナーin本宮・大玉〕

 8月9日(水)白沢公民館にて「特別支援教育啓発セミナーin本宮・大玉」が開催され、大玉村の教職員も多数参加いたしました。講師は、県総合療育センター作業療法士の今川雅代先生、演題は「発達障がい児の感覚とからだを育む関わり方 ~感覚統合の視点から~」でした。先日の特別支援教育研修会(8月4日)でも話題になった《感覚統合》をキーワードに、さらに理解を深めることができました。
 感覚統合とは、脳がうまく使える形で感覚刺激を組織化(まとめる)ことだそうです。これがスムーズに行われているとき、子ども自身が心地よく、これに問題があると、嫌い!おもしろくない!やりたくない!となるなど、不適応行動が増えるそうです。感覚に敏感(過敏)な子どもたちは、他人に触られるのを嫌がる・大きな音を嫌がる・においが気になる・食べ物の食感に敏感で偏食になる等、の特性をもつとのこと…HP担当者にも多々思いあたることがありました。例えば、聴覚過敏の子どもがいる場合は、運動会のピストルを旗や笛に替える・スピーカーに覆いをかぶせる・先生の話し声の調整等の対応がとても大切で、感覚過敏であることを理解しないまま指導をしても、子どもは「よくならない・できない」のだと気づきました。“子どもの行動には必ず理由がある” とおっしゃった今川先生のお話の意味がよくわかりました。

◇子どもの困った行動に接したとき、「なぜ?」「どうしてだろう」と子どもに寄り添って考える
◇「普通は…」とか、「ほかの子は…」などの先入観を捨てる
◇「出来ることを探すこと」を大切にする
一人一人の子どもをしっかりと見つめ、受けとめていきたいという思いを強くしたセミナーでした。

 

晴れ 夏休み中3生サマーチャレンジ

 8月10日(木)は、地域学校協働活動事業のひとつ、平成29年度「夏休み中3生サマーチャレンジ」の最終日でした。台風5号の影響で3日間(予定では4日間)になってしまいましたが、とても充実した学習会となりました。
 この日は、講師の先生方(村雇用講師・福島大学生)8名が、国語・数学・英語をテキストやプリントをもとに、わかりやすく教えてくださっていました。参加生徒が10名ですから、ほとんどマンツーマンの個人指導! かなり贅沢でお得な学習会の様子でした。特に「フリー学習タイム」は、わからないところを徹底的に教えていただき、苦手克服につながったようです。また、大学生がリードするレクタイム・最終日の食事会(皆で調理を担当)は、夏休みのよい思い出にもなったようでした。
 大玉村の「夢を育てる教育」という基本目標のもと、高校受験を控える中学3年生にじっくりと学習できる環境を提供していただき、ありがたいことです。9月からは、「土曜学習会」も始まります。家でじっくり学習に取り組むことが基本ですが、こうやって皆で集い、教えて頂ける(無料で!)またとないチャンス、ぜひ生かしてほしいものです。がんばれ、受験生。

    

鉛筆 最近の子どもたち

 最近の子どもたちについて、思い当たること、いくつありますか?
 ①からだがシャキッとしない(低緊張)
 ②動きが止められない(多動)
 ③なんだかぎこちない動き(不器用)
 ④歩くのが不安定(バランスが悪い)
 ⑤さわられるのが嫌(触感覚の混乱)
 ⑥情緒が不安定(愛着の問題)
 8月4日行われた特別支援教育研修会における安斎朋美先生(本宮市立まゆみ小)によれば、これらの行動の背景には「感覚統合の問題」があるそうです。例えば、
 軽くたたいたつもり→ 痛いほどの力でたたいてしまった(すぐ友だちに手を出してしまう子というレッテル)
 ものをただ置くだけ→ 強くたたきつけてしまった(乱暴な子というレッテル)
これらは、固有感覚の未発達によって力の調整がうまくできないことに起因するのだそうです。
 他のお子さんと一緒に同じ行動ができずにいつも一人で行動している→ 聴覚の感覚統合に原因(指示内容を正確に聴き取って理解することが難しい、大きな音やざわざわした人混みから発せられる音に拒絶反応を示す等)
子どもの困った行動の背景には、上記のような可能性も考えられるとのことです。

 感覚統合がうまくいかないと、
◎感覚面…触られることを極端に嫌がる、ドライヤーや泣き声など特定の音が嫌い、自分で頭をたたく、いつまでもジャンプする
◎情緒面…順番が待てない、気持ちの切りかえができない、こだわりがある
◎言語面…話しかけても振り向かない、言葉が出てこない、助詞を間違う
◎対人面…友だちとうまく遊べない、みんなと同じ行動ができない、ルールが理解できない
◎動作面…じっとしていられない、大きな動きの運動が苦手、ひも結びや箸の使い方など細かな運動が苦手
の現象が見られるそうです。そこで、この研修会では、不器用さを改善するために身体的基盤を整える指導、目と手の協応を促進する指導、体つくりの基本となる指導などについて演習を行いながら学ぶことができました。
 不器用な子どもの支援で重要なことは、①機能の凹凸や遅れが有る子どもにも、必ず自ら「発達する力」がある  ②他児との比較でなく、その子の成長を見る  ③とにかくほめる!ほめすぎるということはない  ④苦手なことの練習よりも得意なことの上達を
と、ご指導いただきました。

 最近、マスコミでも、発達障がいについて取り上げられることが多くなりました。HP担当者も、ピアニスト野田あすかさん(35歳)、モデルの栗原類さん(22歳)、優れた味覚を生かした珈琲豆焙煎店をオープンさせた岩野響さん(15歳)の物語などを、テレビでとても興味深く拝見したばかりです。言葉では友だちがつくれなかったのに、音楽を一緒にするとすぐに友だちになれたと涙する野田さん、発達障がいの自分が輝ける場所をみつけることができた理由を語る栗原さん、“ぼくができることから ぼくしかできないこと” というお店のキャッチフレーズを紹介しながら高校に進学しない道を選んだ岩野さんのお話、とても心に響きました。
 お父さんお母さん先生を「困らせている子ども」は、実は「とても困っている子ども」なのです。私たちも、もっともっと学ばなければなりません。一人一人の子どもの幸せを願いつつ。

鉛筆 第2回全体会〔夏季研修会〕

 8月7日(月)おおたま学園の第2回全体会〔夏季研修会〕が行われました。午前中は、各委員会の話し合い、おおたま・オータム・フェスタの事前打合せ(下見)、午後は東京大学附属発達保育実践政策学センター長の秋田喜代美先生を講師にお迎えし、演題「保育・授業研究における省察 ~幼小中の発達の連なりを大切にしながら」のご講話をいただきました。その後、連携を推進する上で、今現在できること(幼小中連携のよさ)・工夫するともっとよくなること(課題と改善点)・是非やってみたいこと(創意工夫)について、グループ協議を行い、実りある時間となりました。

    

音楽 大玉村立小中学生広島平和記念式典派遣(3日目)

 大玉村立小中学生広島平和記念式典派遣3日目は、台風5号の影響を避けるために、一部予定を繰り上げて帰路に着きました。14:58本宮駅に無事5人が到着し、学校関係者、保護者の出迎えを受けました。
 中学生が見事にリードし、5人がとても仲良くなれたこと、平和について深く想いを馳せることができたこと、大きく成長できた3日間だったようです。今回の大玉村立小中学生広島平和記念式典派遣事業で得たことを人生の糧にするとともに、大玉村の友だちにも平和の尊さを伝えてほしいと思います。お疲れさまでした。

  

鉛筆 大玉村立小中学生広島平和記念式典派遣(2日目)

 大玉村立小中学生広島平和記念式典派遣2日目は、8時からの平和祈念式典に参加しました。午後は、厳島神社参拝です。戦争を知らない子どもたちが、原爆死没者の霊を慰め、世界の恒久平和を祈る場に立ち会うことができる、本当にすばらしい経験だと思います。広島の地に立ち、原爆が投下された8時15分に黙祷を捧げたこと、一生涯の思い出になることでしょう。
 原爆の投下により、目の前で母や姉を失ったとき、涙も出なかったと語る方がテレビに映し出されていました。そして、その日からあきらめずに復興し、今では緑あふれる笑顔あふれる広島になりましたと語るその方の眼差しが心に残りました。今日、8月6日は、戦争は絶対に起こしてはならないという思いを確かめ、「平和」である幸せをかみしめる日であるとも思います。

  

鉛筆 大玉村立小中学生広島平和記念式典派遣(1日目)

 8月5日(土)早朝、大玉を出発した大玉村立小中学生広島平和記念式典派遣団一行は、やまびこ号とのぞみ号を乗り継ぎ、無事に12:50広島に到着しました。早速、平和記念公園内を碑めぐりボランティアガイドさんにお世話になり、原爆ドーム・原爆死没者追悼平和祈念館などを訪れました。大玉村の子どもたちの平和への願いが込められた千羽鶴も奉納しました。

  

鉛筆 研修会【特別支援教育委員会】

 8月4日(金)13:30より、大玉村農村環境改善センターにて、演題「姿勢や運動の苦手さ・手先の不器用さへのアプローチ」で、本宮市立本宮まゆみ小学校の安齋朋美先生を講師にお迎えして、研修会が開催されました。様々な経験をもとにしたご講話と、タオルを利用した演習(発達障がいの特性理解と疑似体験)等もあり、充実した研修会となりました。