大玉中学校日記

2016年12月の記事一覧

第2学期終業式 校長式辞

~風~


 私が選ぶ大玉中学校の今年の漢字は「風」です。
 今年4月に,9名の先生方と,78名の新入生が大玉中学校にやってきました。皆さんは,本校に新しい「風」,まさに新風を吹き込んでくれました。掲示物が整理され,ホワイトボードの掲示板に変わり,廊下には花や鉢植えが飾られ校舎が明るくなりました。部活動においても,陸上部では1年生が即戦力として活躍し,県大会出場への追い「風」となりました。新人戦では,上位進出を果たした部が相次ぎました。
 学校行事にも「風」が吹きました。東日本大震災後,原発事故の放射能という逆風により,実施されなくなった収穫祭が6年ぶりに復活しました。おおたま・オータム・フェスタでは,写生会と安達太良登山が35年ぶりに,あだたら健康マラソンでは,全校生が走る校内マラソン大会が28年ぶりに復活しました。授業の数を確保するために削減され続けた,地域の良さを発見したり,向かい「風」に堪え,辛さに打ち克って達成感を得ることのできる学校行事が,土曜授業という新しい「風」で戻ってきました。
 生徒会活動でも新風が吹きました。10月に選出された新生徒会執行部は,3年生の旧生徒会役員の思いを引き継ぎ,スローガンと具体的なマニフェストを全校生に明示しました。監査委員は毎月,その達成状況をしっかりと見守り,提言を発表しています。この「学校自治」の精神は,今後もしっかりと持ち続けてほしいと思います。
 さて、明日からは冬休みとなりますが、この休みは年末年始を含む特別な行事や家族で過ごす時間が特に多い休みとなります。しかし,足下はしっかりと固め,既に立ててある一人ひとりの冬休みの目標が達成できるよう努力しなさい。
 皆さんは「春一番」という風を知っていますか。毎年2月4日前後の立春の後,最初に吹く強い南風を「春一番」と呼んでいます。3年生はこの風が吹くまでが勝負となります。「春一番」を追い風に受験という頂を乗り越えることができるよう,一日一日を歯を食いしばって頑張りなさい。
 1,2年生は,今年の中学校生活を振り返り,家族とともに,1年の成果と課題を確かめる団らんの時間をとりましょう。さらに,生活のリズムを壊すことなく,毎日7時間の睡眠と3時間の自主学習を継続しましょう。1月10日,「よしやるぞ!」と前向きで,意欲に満ちた皆さん方と会えることを楽しみにしています。