大玉中学校日記

2015年11月の記事一覧

中学校最後の大会に臨みました

  【ジュニアオリンピック陸上競技大会】 
 10月23日午前11時から,横浜市の日産スタジアムで,渡邉寬規くんが出場した,ジャベリックスロー競技が行われました。学校における練習の調子から,あわよくば県中学校新記録の期待がかかった寬規くんでしたが,全国大会の緊張感と重圧からか,1,2投目ともにファールスローとなりました。何とか記録を残すべく挑んだ3投目の記録は47m。残念ながら自己記録にはおよばず予選落ちとなりました。
  県大会から東北大会,そして全国大会と貴重な経験を積み重ねた充実した1年となりました。

 10月20日(火) スポーツニッポン 掲載記事






【福島県下小・中学校音楽祭 第2部合奏】
  10月23日,福島県音楽堂で開催されました。全県から地区予選を勝ち抜いた28校が参加し,上位6校に与えられる全国大会への出場権を目指し,練習の成果を披露しました。
  15番目に舞台に登場した本校吹奏楽部24名は,須田先生の指揮に合わせ,いままで何百回となく演奏をしてきた曲「海峡をわたる風」を音楽堂のホールいっぱいに響かせました。すべての思いが込められた6分20秒でした。
 結果は目標としていた金賞にはあと一歩の銀賞でしたが,3年生は先輩達から引き継いできたバトンを確実に後輩へ引き継いでくれました。

全国で3校しかない男子児童のみの私立小学校 ~暁星小学校研修視察~

 10月19日,おおたま学園人権教育の研究視察を実施し,佐藤教育長をはじめとする7名が,東京都千代田区にある暁星小学校を訪問しました。夏休みに本村の教員研修の一環として講演の講師にお招きした暁星小学校の安次嶺先生とのご縁で実現したものです。本校からは,私と佐藤貴弘先生,後藤悠理先生が参加しました。私立学校の特色を生かし宗教教育を基盤とした「心の教育」と基本的生活習慣の徹底,一人一人の子どもとのふれあいを大切にする学級経営など,参考となる多くの実践に触れることができましたが,今回は,福島県の公立学校とは大きく異なる首都圏の私立学校の現状をいくつか紹介します。
  暁星小学校は全国でも3校しかない男子のみの幼小中一貫のカトリック学校です。今回は小学1年生の授業を参観させていただきました。クラスの人数は40名,競争率約10倍の受験を突破してきた子どもたちです。学校があるのは九段下,都心の真ん中で,近くには日本武道館や靖国神社があります。ほとんどの児童は電車で通学しています。中には鎌倉市や葉山市から電車を乗り継ぎ,1時間以上もかけて通学している子どももいるそうです。子どもたちの服装・学用品は,頭のてっぺんからつま先まで,まさにトータルコーディネート。帽子,制服,ランドセル,挙げ句の果てはベルトや靴下,更にはペンケースに至るまで,校章が付いたおそろいの特注品です。保護者や卒業生には政財界,歌舞伎界,医療関係の方々が多く,俳優で歌舞伎役者でもある香川照之さんは,暁星小・中・高校と進み,東京大学に進学したそうです。
  広い教室や充実した校内の施設など,公立の学校では及ばない教育環境が整備されていました。その一方で,全面人工芝の校庭は本校のソフトボールグランド程の大きさでした。豊かな自然体験活動を実施するため,那須に学校専用の宿泊施設(セカンドスクール)を持ち,小学校6年間トータルで一ヶ月におよぶ宿泊学習の中で,登山や地元の小学生との交流活動などを行っているとのことです。都心部にある学校ならではの悩みや工夫もうかがい知ることができました。大玉村の豊かなスポーツ環境と自然環境をさらに有効に活用する手立てを講じなければという思いを強くした研修視察でもありました。


            小学1年生を前に話をしました

大玉中学校の文化祭の「軌跡」を感じることができました~あだたら祭~

 10月18日(日),多くのご来賓及び保護者の皆様方に来校いただき,本年度の「あだたら祭」が盛大に開催されました。前日に創立40周年記念行事が開催され,過密スケジュールで準備や練習が進められてきましたが,実行委員の生徒を中心に担当の先生方の協力を仰ぎながら,「軌跡」をテーマにした,中学生らしい躍動感とユーモアに溢れた発表を随所に披露してくれました。。
 メイン行事である合唱コンクールでは各学級が優秀賞を目指し,意気のあったハーモニーを奏でました。今年は,福島第三小学校の佐々木先生を審査員にお招きし,より専門的な立場から賞の選出を行いました。結果は以下の通りでしたが,どの学年も甲乙付けがたい素晴らしい発表でした。


                1年優秀賞:2組「明日へ


          2年優秀賞:3組「COSMOS」


               3年優秀賞:2組「虹」




    「2015あだたら祭ベストショット集」

 開祭式
 見事な掛け合いでMCを務めてくれました。元お笑い芸人の講演よりも会場の笑いをとっていました。


 展示公開
 1階から2階へ上る階段の踊り場に何気なく張ってあった案内ポスターです。見学者に媚びることがないシュールなデザインに惹かれました。 


   3年ステージ発表
  どのクラスも手作り感が溢れる力 作揃いで,あだたら祭に受け継がれ
てきた「伝統」を感じました。担任が出演した1組の写真を選びました


 閉祭式
 3年生を中心とした実行委員 皆さん,素晴らしい文化祭をあ りがとうございました。襷は確かに後輩に引き継がれました。

創立40周年記念式典 ~生徒会長最後の大仕事~

 10月17日(土)の創立40周年記念事業の様子が福島民報新聞に掲載されましたので紹介いたします。当日の式の最後を飾ったのは生徒代表、生徒会長のあいさつでした。生徒会長としての最後の大仕事。全文を紹介します

 生徒代表あいさつ  
                                               斎藤大志朗
  大玉中学校は40周年という記念すべき節目の年を迎えました。そんな記念すべき日に本校に在学できることを幸せに思います。
 春の桜、夏の蝉の声、秋の稲穂、雪を覆った冬の安達太良山。私たちはこの雄大な自然に囲まれた学舎でのびのびと学校生活を送っています。変化の多いこの時代に、私たちの祖父母、両親が中学生だった頃と同じ景色を見て中学校生活を送れることを幸せに感じます。例え将来、大玉村を離れたとしても、安心して戻れる場所があるのは心強いです。
 しかし、私たち大玉中生はこの恵まれた環境を維持・発展させていく義務があります。私たちの大玉中では、あいさつ日本一を目指すべく「あいさつ日本一プロジェクト」を実施しています。毎朝のあいさつ運動、昼の放送、あいさつ状況アンケートなどです。この取り組みを大玉中の新しい伝統として頑張りたいと思います。
 多くの先輩方が卒業された伝統ある母校をさらに良くしていけるように全校生で頑張って行きたいと思います。


         10月20日(火) 福島民報 掲載記事


たくさんの方々の協力に感謝 創立40周年記念行事の開催にあたって

  明日(17日)午後,創立40周年記念式典並びに記念講演が開催されます。式典や講演の様子に関しましては後日,学校だよりでお知らせする予定です。
  式典の開催にあたり,17日,「創立40周年記念誌」を全生徒に配付いたします。創立30周年以降,本校に勤務された校長先生をはじめとする教職員や今回感謝状を送らせていただく歴代のPTA会長,生徒会長を務めた卒業生などに原稿を依頼し編集したものです。ぜひ,保護者の皆様もお子さんと一緒にお読みいただきたいと思います。また,以前学校だよりで紹介した記念品の「爪切り」も配付いたしますのでご活用下さい。
  創立40周年記念行事の開催にあたりましては,各方面の方々のご協力をいただきました。体育館の演台,玄関,来賓控室等に飾られた花は,玉井の中川光子さんとそのお仲間で福島市在住の高橋ひろ子さん,郡山市在住の岩﨑淳子さんが前日に来校され生けてくださいました。体育館ステージ上の看板や講演に関する表示,更には当日配付した要項等の作成にあたりましては村役場にお手伝いいただきました。来賓控室で使用するテーブルクロスは商工会館からお借りしました。また,感謝状の筆耕は大山字住吉の菊地繁子さんが担当してくださいました。本当にありがとうございました。
  平成36年(2024年)には,創立50周年という大きな節目の年を迎えます。今回の計画,運営,そして反省点を含めた記録をしっかりと集約し,確実に10年後に引き継ぐことが,今回の最後の仕事となります。

     3名による生け花


     ステージに飾られる花

      贈呈される感謝状

本校の恵まれた教育環境を実感! ~東京都公立中学校研修視察~

  10月14日,本校と同様に人権教育の充実に取り組んでいる東京都世田谷区立駒沢中学校を視察してきました。人権教育に関する取り組みもさることながら,東京都の公立中学校の教育環境や授業の様子を目にして,本校の恵まれた教育環境を再確認する視察ともなりました。
  駒沢中学校の生徒数は500名弱,各学年4クラス編制ですが,東京都は福島県のような少人数学級を導入していませんので,各クラスには36~38名が在籍しており教室がとても狭く感じました。校庭も本校のサッカー部の活動スペースほどの広さしかなく,体育館もバスケットボールコートを2面とることはできない大きさでした。体育の時間や部活動の際は,十分な活動場所が確保できない苦労を感じ取ることができました。本校と同じく合唱コンクー
ルが近いということで,訪問時は体育館で3年生がリハーサルを行っていました。本校と違い,学級での合唱に加えて学年全員での合唱もあり,迫力のある全体合唱を聴かせていただきました。ただ,文化祭という行事ではなく,合唱コンクールのみが行われるということでした。また,学区内の中学生の約4割は私立中学校を選択するということで,毎年何名が入してくるのか年度末まで把握できない苦労もあるということでした。
  中学校の視察を終えた後,近くにある松陰神社を訪れました。NHKの大河ドラマ「花も燃ゆ」でも登場した吉田松陰を祀る神社です。境内には山口県萩市にある「松下村塾」を模した建物や伝馬町牢屋敷で処刑され別の場所に埋葬された松蔭を改葬した墓を見学することができました。


                    道徳の授業


                 吉田松陰の墓所

剣道女子団体,県大会出場権獲得! ~県北新人各種大会~ 

 10月10日,梁川中学校体育館で開催された県中学校選抜剣道大会県北予選会の女子団体戦で,本校剣道部が第3位となり,県大会への出場権を獲得しました。
  3校による予選リーグを見事連勝(対譲芳中5-0,対清水中4-0)で勝ち上がり,決勝トーナメント一回戦で北信中を4-1で撃破,この時点で県大会出場を決めました。準決勝では信夫中に0-1の僅差で敗れましたが,互角以上の試合内容でした。県大会は11月14日(土)にいわき市で開催されます。健闘を期待します。
 この日は,バレー部,バスケ部,ソフトボール部も県北大会に臨みました。各部とも実力が勝ると思われた対戦相手に真っ向から勝負を挑みました。なかでもソフトボール部はあと一勝で県大会出場という所まで勝ち上がりましたが,惜しくも出場権獲得はなりませんでした。

運営面での協力に感謝 ~県PTA研究大会二本松大会~

 10月11日(日),本年度の福島県PTA研究大会が二本松市で開催されました。武田会長,渡邉・佐藤の両副会長,そして校長を含めた4人が,午前中は二本松市民会館で開催された分科会に参加し,福島市にあるクラロンの氏川社長の講演を聴きました。午後は城山総合体育館に移動し,和太鼓のアトラクション,全体会,そして二本松出身でセブン銀行の代表取締役会長安斎隆様の講演を聴きました。
 大会に開催にあたっては,本年度に入り3回の実行委員会が行われ,安達支部のすべての小中学校のPTAが協力し入念な準備を進めて参りました。本校は前日,城山グラウンド駐車場のライン引き,当日は市民会館の車の誘導を担当しました。休日にもかかわらず協力いただいたPTAの皆様方に感謝申し上げます。
 最後に,クラロンの氏川社長さんの講演の一部を紹介いたします。私の思いも加えさせていただきました。

◎ 道徳観について
  日本人には元々素晴らしい道徳観がある。協調性,恥を知る文化,天を畏敬する心。近代になり,科学の進歩,産業の発展と共に,人々が科学を尊重し,合理主義を重んじるようになった。それと共に精神的な奥行きが薄っぺらになってきたのではないか。  いま日本は,個人の権利を主張する時代になりつつある。元々日本人はどちらかというと控えめで奥ゆかしい人が多かった。それが国際化が進むにつれ,自分の欲望を前面に打ち出すようになった。日本人の控えめで奥ゆかしさが,自己主張を良しとする風潮に席巻されつつある。自己の欲求や考えをはっきり表現できるということは良いが何かに従うという気持ちが薄れるのが心配である。

 私は,日本人の倫理観こそ,日本が世界に誇れる最大のセールスポイントであると思っています。東日本大震災並びに原発事故の直後,混乱の最中にも社会の秩序が保たれた日本の姿が世界中から賞賛された一方で,警戒区域に指定され避難を余儀なくされた相双地区では,空き巣の被害が相次ぎました。「卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ。」会津藩の 什(じゅう)の掟にもある「卑怯」。少なくとも「卑怯」を諭すことのできる大人でありたいと思います。
  日本人の倫理観の高さが誇れる一つの事実があります。それは,我が国と特定の国との関係が悪化し,その国の行為を非難する反対運動が激化した際でも,日本人は決して相手国の国旗を燃やしたり破いたりするという行為をしないということです。なぜならそれは「卑怯」な行為だから。この一線を越えない限り,日本人はまだまだ捨てたものではないと思い続けることができます。

地域素材の教材化 ~大玉村の立体模型を作る~

  自分たちが住む地域の自然や歴史,伝統文化や産業を,学校の授業や行事に積極的に導入することを「地域素材の教材化」と呼んでいます。私は,「地域素材の教材化」を地域の人材を積極的に活用することと合わせて,学校運営の一つの柱にしたいと考えています。自分たちが生まれ育った地域をより深く知る活動により,そのすばらしさに接し,郷土に愛着と誇りがもてる子どもの育成につながると信じているからです。
  社会科や理科,総合の時間に活用できないかと,大玉村の立体模型を製作してみました。(左写真)作り方については後日機会があれば紹介したいと思います。ベースとなる地図から手作りし100mごとの等高段差を厚さ3㎜のコルクシートを使って表現しました。カッターやボンドなどの道具を除いた材料費はわずか300円,製作時間は約6時間でした。
  安達太良連山南東の広い裾野に広がる大玉村。標高200~400mの比較的なだらかな土地に水田が広がっている様子や,安達太良山頂に伸びる複数の登山道の距離や傾斜の違い,山麓を走る国道や県道のルートなど,平面の地図では実感できないダイナミックな地形の特色を知ることができます。郷土の地形と産業との関連等を考える資料として活用できればと考えます。

本年度の「栄光の記録」を掲示 ~平成17年度卒業記念品~

   以前紹介いたしましたが,昇降口から校長室方面へ向かう右側の壁面に,平成17年度の卒業生より寄贈された部活動の表彰の記録を掲示するパネルが設置してあります。しばらく更新されないままでしたので,40周年を節目に掲示内容の入れ替えを行いました。本年度の中体連や各種コンクールにおける個人,団体の入賞記録を表示しました。