大玉中学校日記

2015年9月の記事一覧

多くのご協力に感謝申し上げます PTA奉仕作業,南達P連球技大会

 29日のPTA奉仕作業の開催にあたりましては,早朝から,さらには雨天にもかかわらず多数の皆様方に参加いただき,作業を進めていただきましたこと,この場をお借りしまして改めて御礼申し上げます。おかげさまで,普段の清掃では行き届かない校舎内の美化作業が効率よく進み,来るべき創立四十周年の記念事業に向けての環境整備のよい機会となりました。なお,来年度の奉仕作業につきましては,校庭に埋設されていた汚染表土の運び出しも完了したこともあり,震災前と同様に「親子奉仕作業」を復活させたいと考えておりますので,皆様方のご理解を頂戴できればと思います。
  また,9月6日(日)に開催予定の南達P連球技大会の開催にあたりまして,夏休み中の4回の夜間練習に参加いただきありがとうございます。4日(金)が最後の練習日となっておりますので,選手の皆さんの参加を重ねてお願い申し上げます。


           PTA奉仕作業

最終日,いよいよ帰国の途に ~「友好の翼」旅行記 Part6~

 【7月31日(金):4日目】
 早朝6時、ホテルをチェックアウト。バスで台北松山国際空港へ向かいます。車内では朝食用のパンとジュースが支給されました。到着後すぐにスーツケースを預け、出発ゲート前で4日間お世話になった現地ガイドの石黒さんとお別れの記念撮影をしました。大竹中学との交流会、魯竹区役所表敬訪問における通訳や移動中のバスの車内及び故宮博物院、龍山寺でのガイドとして本当にお世話になりました。手荷物検査を終え、出国手続きを済ませた後、出国ロビーにある免税店で、搭乗開始の時間まで最後のショッピングを楽しみました。
  来るときとは違い、帰りのエバー航空192便羽田行きは定刻の7時45分、台北松山空港を離陸しました。搭乗後真っ先に行ったこと、それは行きの便で途中になった映画「シンデレラ」の続きを見ることでした。ところが…。視聴できる映画のリストから「シンデレラ」が消えていました。この旅最大のショックでした。帰国後はレンタルビデオ屋に駆け込みそうです。その代わりに、同じディズニー映画の最新作「トモローランド」がリストに加わっていました。気分を切り替えて鑑賞することにしました。ところで、帰りの機内でもハプニングがありました。近くの席に座っていた台湾人と見られる男性が突然床に倒れたのです。キャビンアテンダントが処置をしていましたが、しばらくして「お客様の中で医師や看護師がいれば協力願いたい」という趣旨の機内放送が流れました。テレビや映画でよく目にしていたシーンですが、実際に初めて遭遇しました。幸い倒れた男性は大事に至らなかったようです。機内食は、台湾風うどん(幅が広く、もちっとした食感)に豚肉のソースをかけた料理を選択しました。独特のスパイスがきいた料理も食べ納めと思いつつ,味わっていただきました。192便は順調にフライトを続け、11時30分、予定よりも少し早く羽田空港に到着しました。
 入港検査を受け、スーツケースを受け取り出迎えのバスに乗り込みました。夏の厳しい日差しを感じましたが、湿気はそれほどでもなく日本の戻ってきたことを肌で感じることができました。12時過ぎに羽田を出発、首都高速から東北自動車道に入り、13時15分、羽生サービスエリアに立ち寄り、飲食スペースをお借りして用意されたこの旅最後の食事となる弁当を食べました。
  17時10分、ほぼ予定通りの時刻に保健センターに到着しました。到着式で教育長さんの「短かったと思う人?」の問いかけに、参加生徒全員が迷うことなく一斉に手を上げた光景、迎えに来た保護者や先生方と笑顔で対面する生徒の表情がこの派遣団の成果を物語ってくれました。


                         松山空港                             機内食  
 
             
                        到着式

台北市内で台湾の歴史と文化に触れる~「友好の翼」旅行記 Part5~

 【7月30日(木):3日目 その2】
 13時30分、バスは九份を後にしました。再び台北に戻り、14時30分、「故宮博物院」に到着です。蒋介石が中国大陸を追われる際一緒に持ち帰った中国歴代皇帝の至宝を収蔵するこの博物館は、世界四大博物館に数えられ、一年を通して世界中から多くの観光客が訪れます。館内は、夏休みということもありたくさんの観光客でごった返していました。現地ガイドの石黒さんの説明が聞こえるようヘッドホンを装着し、早速故宮三大秘宝と言われる青銅器の「毛公鼎(もうこうてい)」、玉の「翠石白菜(すいぎょくはくさい)」「肉形石(にくけいせき)」を見学しました。この三品だけは立ち止まって観ることは許されないほどの人気で、合計30分ほどかけての鑑賞となりました。翠石白菜は昨年、日本の国立博物館で展示公開されましたが、その時の待ち時間は3時間だったそうです。その後、唐三彩や北宋汝窯の青磁、清の象牙透彫雲龍文套球といった故宮を代表するその他の展示物を厳選して案内していただきました。わずか1時間程の見学でしたので、生徒たちには、将来、この展示物の価値を知った後、再び訪れて、ゆっくりと時間をかけて鑑賞してほしいという思いを強くしました(第6位:3名)
  15時50分、故宮博物院を出発し、「忠烈祠」に向かいました。「忠烈祠」は豪壮な中国宮殿様式の霊廟で、辛亥革命や戦争などで犠牲となった数十万の将兵がまつられています。ここでのお目当ては9時から17時まで、1時間ごとに行われる衛兵の交代式。スコールで交代式が行われるかどうか心配されましたが、16時の開始時刻には雨が上がり、7名の衛兵(徴兵訓練中の訓練兵の中のエリートが担当)による交代式を見学することができました。約30分間、一糸乱れぬその動きに生徒たちはもちろん引率団員も、盛んにカメラのシャッターを切っていました。(第5位:6名)
  16時35分、忠烈祠を後にし「龍山寺」に向かいました。途中車窓からは日本統治時代に台湾総統府として建築された総統府、蒋介石を記念して建てられた中正記念堂を見ることができました。17時10分、「龍山寺」に到着です。台湾最古の仏教と道教の寺廟で、台北随一のパワースポットとして信仰心の厚い台湾人の参拝客が一年中絶えないそうです。我々が訪れた時間帯も、台湾特有の長い線香とお供え物を持ったたくさんの参拝客で狭い境内がごった返していました。生徒たちは、学問成就と恋愛成就の神様に盛んに手を合わせていました。(第7位:1名)
  18時30分、台湾での最後のディナーは石鍋料理です。台湾人は、真夏でも冷房の効いた店内で鍋料理を食べることを好むそうです。巨大な石鍋に豚骨?ベースのスープとエビなどの魚介類や豚肉、野菜や練り物、輪切りにしたトウモロコシなどたくさんの具材が入れられ一緒に煮込まれます。台湾風寄せ鍋と言ったところでしょうか。最初に中身を食べた後は、第二弾としてラーメンが煮込まれ供されます。そしてしめは卵でとじた雑炊生徒たちには、豆板醤やつけダレを加えながら自分好みの味に調整するなど、食の楽しみ方も学ぶよい機会となったようです。 
 食事を終えた一行は、バスで最寄りの駅に送ってもらい、MNT(電車)に乗車し、本日最後の目的地、「士林夜市」の最寄り駅まで移動しました。「士林夜市」は台北随一の夜市で、食べ物の屋台や雑貨、衣料品などの屋台が三本の通りを中心に所狭しと並んでいます。原宿の竹下通りの昼の賑わいが、午後10時から深夜の1時頃をピークに毎晩繰り返され、店舗数も数倍に上ると説明すればおわかりいただけるでしょうか。人混みが大好きで外食を好む台湾人にとって、夜市は欠かせない場所で、台北市内にはほかにもたくさんの夜市があるそうです。さて、このような雑踏の中、生徒たちは、支給されたタピオカのパパイヤミルクを片手に、約1時間自由散策を楽しみました。夕食後間もない時間にもかかわらず、約半数は台湾名物であるマンゴーかき氷の店に直行です。露天では、男子には帽子等の服飾品、女子にはブレスレット等の装飾品が人気のようでした。20時50分、名残惜しそうな表情を浮かべながら生徒たち、そして引率団が集合場所に戻ってきました。(第2位:11名、引率団では圧倒的に第1位)
  21時40分ホテル到着。心地よい疲労感に包まれながらホテルに着いた一行は、明日早朝のフライトに備え、荷物の整理を行った後、22時30分頃には就寝となりました。(つづく)


             忠烈祠                       龍山寺


                 士林夜市

働くことの楽しさと責任を学ぶ機会となりました~2年生職場体験学習~

 27,28日の両日,2年生が職場体験学習を実施しました。受入をしていただいたのは,大玉村のみならず,本宮市,二本松市を含めた28の事業所や公共機関にのぼり,生徒達の多様なニーズに対応することができました。お忙しい中ご協力をいただきましたこと,改めて御礼申し上げます。時間の都合上,すべての受入先を訪問することはできませんでしたが, 村内の幼稚園・小学校と本宮市の日の出写真館さん,二本松市の文化堂スポーツさんで活動する生徒達の姿を見学させていただきました。幼稚園では,微笑みかけながら幼児と一緒に遊ぶ姿,小学校では真剣な眼差しでワークの採点をする姿が印象的でした。また,日の出写真館と文化堂スポーツでは,お客様を迎えるにあたって客の立場では気が付かない店舗内の環境整備や接客の仕方,学校では学ぶことのできない専門的なスキルを体験することができたようです。
  キャリア教育(望ましい職業観・勤労観及び職業に関する知識や技能を身に付けさせるとともに,自己の個性を理解し,主体的に進路を選択する能力・態度を育てる教育)の柱として導入しているこの職場体験学習。2日間の活動で,自分は何を学んだのか。そしてそれを自分の進路実現とどうつなげていくか。今後,振り返りの時間を十分に確保していきたいと考えています。

台北郊外での体験活動 ~「友好の翼」旅行記 Part4~

 【7月30日(木):3日目 その1】
 この日は,生徒のみならず引率団も楽しみにしていた台湾の歴史・文化に触れる一日です。7時30分、二日間の疲れを考慮して、少し遅めの朝食をとり、9時10分にホテルを出発しました。帰国後、生徒に「交流活動を除いて印象に残った訪問先ベスト3(7カ所中)」のアンケートをとりました。これから紹介する訪問先の活動で最後に記載してある順位はその結果です。ちなみに昨日訪れた「台北101」は第4位(7名)でした。
  9時50分、最初の訪問先である「十分」に到着しました。ここでのメインは天燈飛ばし。その昔、外敵が去った安全の合図として飛ばされた風船が由来とされているそうです。紙と竹枠でできた1メートルほどの風船に墨で願い事を書いて、風船内部にある紙に火をつけ、暖められた空気を利用した気球の原理で大空に飛ばします。2~3人一組で思い思いの願いを書いた真っ赤な風船が、次々に大空を上昇していく光景は圧巻でした。消防法の関係で、日本では絶対に許可が下りないであろう貴重な体験をすることができました。(第3位:8名)
  10時35分、十分発のローカル線平渓線の電車で、次の目的地「九份」の最寄り駅瑞芳に向かいました。わずか20分足らずの乗車でしたが、近年観光路線として人気のある平渓線の旅を楽しむことができました。ちなみにこの平渓線は、採掘された石炭を運ぶための路線として開通したそうです。瑞芳駅前から再びバスに乗車し、「九份」に向かいました。約15分で到着です。「九份」は東シナ海を眼下に見下ろす急斜面に、戦時中、金山の街として栄えた集落です。金鉱脈が底をついてからは静かな街に戻っていましたが、台湾映画のロケ地として利用されたことや、宮崎駿監督の映画「千と千尋の神隠し」に出てくる町並みに似ていることから、近年国内外の観光客が訪れるようになり、現在では台湾でも有数の観光スポットになっています。急な階段を上り、坂の中腹にある食堂で昼食をとった後、生徒たちは時間を惜しむかのように約60分間の路地散策に出発しました。狭い道の両側には、飲食店や台湾風ファストフードの店、お土産屋さん、専門店が延々と続き、どことなく懐かしい「昭和」の雰囲気を感じました。13時15分の集合時間、たくさんのお土産袋を片手に生徒たちは集合場所に戻ってきました。(第1位:12名)(つづく)


             十分                                                    平渓線


                               九份