こんなことがありました!

PTA会員研修

2月27日(火)保育参観日・PTA総会がありました。
はじめに、PTA会員研修と家庭教育学級を合わせて、「絵本の読み聞かせ・絵本の選び方」の講演会を行いました。講師は「福島こどものとも社」の上野良一先生です。
前半、子ども達も一緒に「もりのおふろ」「おおきなかぶ」の大型絵本の読み聞かせをしていただきました。



子ども達は、おふろで身体を洗う真似や、おおきなかぶを引き抜く動作をしながら、楽しく聞きました。
後半は、保護者向けのお話をしていただきました。


上野先生のお話から・・・
脳の発達と言葉・教育はピラミッドです。ピラミッドの底辺は信頼・愛着です。この情緒面が満たされると自然に上の段階、自主性・やる気が出てきます。自主的に進めるようになると「できた!」など、伝えにくるので「共感」が大切になってきます。「がんばったね。」「すごいね。」と共感してあげると、一番上の段階「知識・学力」につながっていきます。何回も繰り返して次のステップにいくのです。
多くの家庭で、このピラミッドが逆になっていませんか?
「なんでできないの?」など頭ごなしに怒っていませんか?頭ごなしに怒られると、自分は愛されていない・・と感じてしまいます。つまづきに気付いたら、もう一度信頼・愛着の面から見直してみてください。

ヨーロッパでは、「10歳から上は、自分で本を読む。10歳から下は本を読んであげる。」ことが基準になっています。読み聞かせは10歳までは必要なのです。低年齢で字が読めるからといって、子どもにまかせきりではなく、大好きなお家の方がスキンシップをしながら読んであげることが、愛されている実感となり、愛着が形成されていきます。何回も同じ本を「読んで」と来てもよいのです!たくさん読んであげてください。

最後に上野先生が「ちょっとだけ」(作:瀧村有子 絵:鈴木永子 福音館書店)の読み聞かせをしてくださいました。保護者の皆さんのなかには、涙ぐんで聴かれている方もいらっしゃいました。
今後も幼稚園とご家庭と一緒に、絵本の読み聞かせをしていきたいと思います。