大玉中学校日記

「千年の都」京都で充実した班別研修~修学旅行記Part3~

【4月15日(水)その壱 千年の都「京都」】 
〈早朝散歩~三条のホテル周辺~〉
 2日目の朝、外はあいにくの雨模様。生徒の起床時間までホテル周辺を散策しました。最初に訪れたのはホテルの真向かいにある「本能寺」。織田信長が明智光秀に討たれた場所として有名です。当時の建物は本能寺の変で消失し、後に豊臣秀吉がこの場所に移築したとされています。境内には信長公の墓所がありました。続いて三条大橋に向かいました。ホテルからは徒歩5分の距離です。東海道五十三次の西の起点となる橋です。社会科の歴史で勉強する十返舎一九の「東海道中膝栗毛」に登場する弥次さん喜多さんの像を橋の西側で見ることができました。森鴎外の小説で有名な高瀬川沿いの道を通りホテルに戻ります。川の両側は石畳で整備され風情あるたたずまいです。わずか200m足らずの道沿いで「池田屋騒動跡」「武市瑞山(半平太)寓居跡」「佐久間象山遭難の地」「大村益次郎遭難の地」といった石碑を発見することができました。幕末・維新の歴史に興味があるものにとっては朝からドキドキの連続でした。30分足らずの散策でしたが、世界文化遺産に代表される建造物とはまた違った千年の都の奥深さを実感することができました。
〈京都班別自主研修~タクシーの運転手に感謝~〉
 バイキングの朝食を終えた後、午前8時過ぎから京都の班別研修のスタートです。3~4名
が1班となりタクシーに乗車し、各班毎に計画したコースを巡ります。一番の人気のスポットは「北野天満宮」。合格祈願を目的に24班中8班が訪れました。建造物としては「二条城」を
訪れた班が多かったようです。
 私が、京都でお勧めの場所の基準の一つとしているのが、中学校の歴史の教科書に写真入りで掲載されている建造物や仏像です。現在の教科書には、建物では金閣、銀閣、清水寺の写真が掲載されています。仏像はわずかに1つ。その仏像に約20年ぶりに対面したく、タクシーの運転手に案内していただきました。向かった先は太秦にある「広隆寺」。日本で最も人気のある仏像の一つとされている弥勒菩薩が安置されています。着いたのは9時過ぎ、開館すぐの時間に訪れたのにもかかわらず、数組の修学旅行生がタクシーを利用して参拝に訪れていました。
 この日夜の班長会で、多くの班長から「タクシーの運転手さんとたくさん話ができて良かった」「タクシーの運転手さんに予定にない場所まで案内していただき楽しかった」という感想が聞かれました。京都のタクシードライバーのガイド役としてのクオリティーの高さを改めて実感することができました。


夜明け前の三条大橋。生徒達に散策させる時間がとれなかったことが残念でした。

北野天満宮。平安時代に活躍した菅原道真公をお祀りしています。学問の神様としての信仰を集めています。