安全に関する心構えと改正道路法を学ぶ ~交通教室開催~
5月1日、郡山北警察署大玉駐在所の署員の方を講師にお招きし、交通教室を開催しました。最初に私から、以下の話をしました。
自分で自分の命を守るために
交通教室に先立ち、私から交通事故から命を守るために大切な2つのことをお話しします。
1つ目は「道路には絶対飛び出さない」ということです。私は以前、教育委員会に3年間勤めていました。その間、小学校1名、中学校1名が交通事故で命を落としました。原因は2件とも飛び出しです。
小学校の犠牲者は3年生でした。学校から家に帰り、近所で自転車に乗っていたとき、交
差点を一時停止せずに渡ろうとして車にはね飛ばされました。信号機がない交差点でした。
手前に一時停止が義務づけられている「止まれ」の標識がありました。
中学校の犠牲者は2年生でした。前日に野球部の新キャプテンに指名されたばかりだった
そうです。事故は自宅の目の前で起きました。庭でボール遊びをしていた際、外に出たボー
ルを追いかけ、家の前の県道に飛び出し車にはね飛ばされました。どちらの事故も車に轢かれたのではなく5m以上もはね飛ばされ、頭を強打したことが死因となりました。道路に侵入する際に、ほんの数秒、いや2・3秒止まって左右を確認すれば防げる事故でした。落とさなくてすんだ命でした。交差点や車道に出る際は、必ず一時停止をし安全を確認しなさい。
2つ目は「危険から自分を守る力を身に付ける」ということです。毎年、通学中の子どもの列に車が突っ込み、大きな被害が出る事故が発生しています。では、これらの事故から身を守る方法はないのでしょうか。車の往来が激しい道路を通行する際は、たとえ歩道を歩いていたとしても、走ってくる車に視線を向けながら、万が一車が自分の方へ向かってくることを頭の片隅に想定しながら歩くことで避けられる事故もあるはずです。特に冬場、路面が凍結している朝などは、車から目を離して歩行することはとても危険です。考えられる危険から自分の身を守るための備え、難しい言葉で「危機回避能力」と呼びますが、一人一人が、日々の経験を重ねることで身に付けてほしいと思います。
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