大玉中学校日記

硝子工場でリサイクルを実感 ~職場見学・体験学習Part1~

  6月10日,安達支部特別支援教育部の職場見学と体験活動が行われ,本校からも5名の生徒が参加し,有意義な一日を過ごしました。活動の様子を2回に分けて紹介します。
【柏洋硝子二本松工場】所在地:二本松市長命
  貸し切りバスで二本松駅を出発して約10分、最初の見学先である柏洋硝子二本松工場に到着しました。はじめに、事務所のホールに案内され,係の方からで工場の概要についての説明を聞きました。


        
  この工場では栄養ドリンク等に使用する茶びん(150種類以上)と食料調味料等に使用する透明びん(250種類以上)を24時間365日フル稼働で生産しています。

 説明の中でためになった話題をを2つ紹介します。
  1つ目は、原料のリサイクルです。硝子は主に「けい灰」「ソーダ灰」「石灰」といった天然資源を原料にしているそうですが、この工場ではカレット(資源ゴミとして回収された空き瓶を、色別、キャップ等の金属類を取り除き、水洗いし細かく砕いたもの)を、約95%もの割合で,原料として使用していると言うことです。さらに,カレットは天然資源に比べ溶解炉で解ける時間が短いため,省エネにもなるそうです。ほぼ完全なリサイクル。「混ぜればゴミ、分ければ資源」を実感しました。
  2つ目は、硝子びんの底を見れば、製造された工場が分かると言うことです。日本で生産された様々な色の硝子びんには、製造した工場のイニシアルが刻印されています。ご存知でしたか?ちなみに、柏洋硝子で生産された茶びんや透明びんの底には「柏洋」を表す「HY」が刻印されています。さまざまなびん底の刻印を調べ、生産された工場の場所を調べたり、柏洋硝子で生産されたびんが、運ばれていく場所を地図に整理するなど、授業の教材としての可能性も広がりました。
  説明を聞いた後,原料ストックヤードと溶解工程,成形工程を見学しました。1550℃の炉内で溶解され,真っ赤に燃える原料が,均質な硝子びんに成形される様子を間近で見学することができました。