玉っ子ニュース

安達太良山登山〜生きててよかった!〜

10月9日、絶好の登山日和です。

9:20、現地で山の会の方と10名の保護者の皆様と合流。紅葉真っ盛りの安達太良山。たくさんの登山客で大にぎわい。大行列のゴンドラ。みんなでワクワクしながら並びました。


どんな感じかな、落ちないのかな。先生、落ちたらどうすんですか。ワクワクドキドキの子供たち。


楽しかった。もっと乗っていたかったな。景色がよかったよ。笑顔でゴンドラから降りてきました。


「がんばるぞー!」「おーー!」のかけ声で元気に出発しました。歌いながら、おしゃべりしながら、まわりの景色を楽しみながら和やかな雰囲気。保護者の皆さんもうれしそうです。


やったぁ、1回目の休憩。安達太良山には一本しかないという、黄色のななかまどを見たり、まわりの紅葉の美しさに感動したり。自然の美しさを満喫。


頂上まであと少しと聞き、ついつい足取りも軽くなってしまいます。時折、振り返るとそこには素晴らしい景色が広がっています。「絶景‼︎」「すご〜い‼︎」あちこちから歓声が上がります。


やったぁ‼︎子供達の笑顔。玉井小の方角を見ると、黄金色に輝く田んぼ、そして学校も見つけ大喜び。用務員さんが4年生のために特別掲げてくれた鯉のぼりは、見えたかな⁇


頂上で食べる予定だったお昼ごはんはおあずけとなりましたが、元気に下山スタート。安達太良山の尾根伝いに歩いてくろがね小屋を通るルートです。この時はまだ、この後待ち受ける試練には、誰も気づいていないのでした…。

この直後、子供tたちに強風が襲いかかります。泣いてしまう子供たち。大人でも一人では立っていられないほどです。ビニールのカッパが風にあおられ、引き裂かれ、空に舞いがっていきます。「班で手をつなぎなさい‼️」「がんばれー‼️」「絶対、大丈夫‼️」必死の声もかき消されるほどの強風。みんなで励まし合い、声をかけ合い、何とか風をしのげる場所までたどりつきました。さっきまであんなに美しく見えた山が…。子供たちは恐怖と寒さと驚きを感じました。


ようやく昼食。自然の美しさと厳しさ、命の大切さを感じながらおにぎりを食べました。そして、友だちの手の温かさ、優しさ、お父さんお母さんのありがたさを感じたと思います。


昼食を食べ終わると、子供たちは笑顔と元気をとりもどし、足取りも軽やかにゴールをめざしました。さっきまでの出来事がまるで夢のよう。山はまた、あたたかく子供たちを見守ってくれました。全員、無事下山したときには、みんな大喜びでした。

山の会、保護者の皆様、本当にありがとうございました。この経験はきっと子供たちを成長させたことでしょう。そして…、みんな、生きててよかった!